(2011年8月当時)
●氏家駅周辺案内図
公共施設が主になっている感じではありますが、神社仏閣系もそこそこ載っていて、徒歩圏域でそれなりに行ける所ありそうな感じでした。
喜連川温泉の看板が出ていたりしてました。
あまり高層な建物は見当たらず、穏やかな雰囲気で、駅前通りはU字というか2股に分かれていく感じでした。
住宅街の雰囲気を持ちながらも、よく見ると商店が軒を連ねている通りでした。右側の少し高い建屋は割烹店のようです。
ここにもタクシー会社があり、小都市ながらタクシー会社が駅前に複数あるという状態です。
とハッキリ銘打っている商店街です。
昔ながらの商店街という感じです。小都市は特別な観光地でない限り、こういう雰囲気のところが多いですが、それらひとつひとつに独特の味があるのもまた確かな事ですね。
中世から続く伝統ある寺院だそうで、その歴史は1191年というので、いい国つくろう源頼朝の前年、平安時代最末期という事になります。
さくら市指定有形文化財を多数有する由緒あるお寺でもあります。
先程の西導寺に「ここは石町」という表示があったのですが、その近くにこんな石づくりの建屋がありました。そんなとてつもなくインパクトのある建屋ではないものの、石というのも色んな表現ができる物質なんだな…という事を改めて思って瞬間でした。
西導寺の中は「石町」でここは「穀町」。
米蔵でもあったのでしょうか。
昔ながらの町名がそこいらに表示されていました。そして商店も昭和の雰囲気、サントリーの看板とか。
●光明寺
今度は光明寺というお寺へ。
1427年創立といわれ、こちらもまた伝統のある真言宗のお寺です。
「北関東三十六不動尊霊場 第22番札所」とされており、この門にもその事が記されています。「北関東」は栃木・群馬・茨城県を対象とし、その中から36ヶ所の不動明王霊場が昭和63年に選定されたといいます。
不動尊霊場は三十六か所の地域が多く、北関東以外にも東北、関東、東海、近畿、九州などが同数指定されています。
光明寺の鐘楼です。
鐘がコンパクトに見えて、かわいらしい印象でした!
●護摩堂
ここは三十六不動尊霊場の札所、と書いた訳ですが、その不動尊とは、このバックにある怖い「不動明王」とよばれる仏の尊称です。
「仏の〇〇」などとよく優しい人の例えで言われますが、仏にも色々あって、こういう強面のもれっきとした仏様です。「明王」とか「天」とか言われるものはこういうゴツいのが多いです。ちなみに「明王」は如来が姿を変えたものと言われています。
この像は「光明寺不動明王坐像 青銅造」というもので、江戸中期の1759年の作といわれています。もう250年以上経つ訳ですね。
身の丈3mはあるという大きな仏で、県指定文化財とされています。
この時、栃木県の未訪市を3ヶ所回ったのですが、大田原市、矢板市、そしてここさくら市で、なんかこうインパクトに欠けてただ訪問しただけだなという印象が強かったのですが、こうして見返して、こんなスゴイの見てたんだと改めて実感しました。石造りの建屋とかこの明王とか当時もそれなりに強烈な印象をもって見ていたのですが、帰ると全部忘れてしまい、そしてこうして掘り起こしをしてまた思い出して…という事で、駆け足で色々見てってますが、それなりに財産になっているのかな、とそんな事を思いました。