大阪府貝塚市、水間鉄道/水間観音駅からの歩き旅です。
(2007年10月当時)
●水間観音駅(この当時は単に「水間駅」と名乗っていました)の駅前広場を出てすぐの所、ここから水間寺へ向かって歩き出します。
すっかり市街地という雰囲気ですが、街灯には商店街の雰囲気が残っていて、街を歩くほどに商店街であった事が分かるような街並みになっていました。
「ようこそ水間寺へ」の看板が田んぼの片隅にひっそりと建っていました。これでも駅前ですが…
●上の写真の道をまっすぐ進んでいったところで、確かに商店街の雰囲気がありました。シャッター商店街という感じで、今から10年以上前のこの当時ですらこの状態でしたが、今はどうなっているのやら…と感じました。
右側の商店は柵が置かれていて、まず営業はしていないだろうというところでした。
この先も営業しているいないは別として、商店が軒を連ねていた、水間寺への道中でした。
●上の写真から少し進んで後ろを振り返ったカットです。
ここでも高い塔の看板が出ていましたが「水間商店街」と明記されていました。
●水間観音駅から徒歩約10分程度で、この水間観音へ到着します。
これはその入り口の橋の様子です。
「太鼓橋」という橋のようですが、石碑で「厄除橋」とありました。
この水間観音こと「水間寺」は厄除けに定評のあるお寺なのです。
●水間寺の説明板です。
mizumadera-Templeなんですね、mizuma-Templeではなくて。
寺のプロフィールとして、奈良時代の天平年間に聖武天皇の勅願で、僧行基が創建したといわれる…というこれ以上ない王道の経歴を持っているお寺で、まさに「教科書通り」というものですね。
江戸後期に建てられたという三重塔は現存する大阪府内唯一のものという、実に貴重なものです。
●橋を渡って入っていった直後の辺りを振り返った様子です。
大きな観音像がお出迎えです。
横から見ると、正面からの姿に比べて随分違う印象がありました。
●堂々とした佇まいの本堂です。
屋根が二重になっていて、どっしりとした安定感、そして風格が一層際立っていました。
焼き討ちや火災に遭い、複数回焼失していますが、現在の本堂は1827(文政10)年に再建されたもので、それからでも十分歴史ある建物です。
●「不動明王」の文字の提灯がズラリとと並んでいるこの建物は「護摩堂」です。
不動明王といえば仏像の中でも強面で、一切の悪魔を降伏させるという役どころでもあるといいます。
毎月18日には護摩供養が行われています。
この時は2007年でしたが、老朽化の為その後2013年に新しく建替えられています。
●これが水間寺で最も象徴的な建物といえる「三重塔」です。
これも本堂と同様に天正時代の兵乱で焼失したりなどあり、1834(天保5)年に再建されたもので、明治以前に建てられた大阪府下で唯一の三重塔という素晴らしく貴重な建物です。また、十二支の彫刻があるという特徴的な建物でもあります。
水間寺は先述の厄除けに絶大な効果があるといわれ、また縁結びにも定評あり、お夏清十郎伝説のある所でもあります。
色んな建物がありますが、やはり三重塔に目を奪われました。これを見るだけでも見に行く価値があると思いますし、縁結び・厄除け祈願したい、という方にもうってつけと思います。
【龍谷山 水間寺】
住所:大阪府貝塚市水間68
電話番号:072-446-1355
開場時間:8:30~16:00
HP:ご案内 | 龍谷山 水間寺|水間寺公式サイト