続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

滋賀/甲賀① 隠れて出てきた 玉桂寺

滋賀県甲賀市信楽高原鉄道/玉桂寺前駅からの歩き旅です。

(2008年5月当時)

 

▼まずは、玉桂寺駅を出て、駅前を線路沿いに歩きます。

 

ちょうど電車が走ってきたところのカットですが、いい感じで撮れました。

 

こんな田んぼのあぜ道をアスファルト化したような道を歩いて行きます。

 

こんな先に何があるんだよ?という感じですが、とりあえず歩いてみます。

 

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▼緑と田んぼばかりが続く道にポツンと「玉桂寺」と指差す小坊主さんに遭遇、明らかにあのアニメのキャラがモデルだな、という感じで。寺小姓の代名詞的存在ですね、しかし表情が怖い…

 

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▼駅の真ん前がものすごいガランとして、何もないのでは?(吊り橋は見えていましたが…)と思いつつ標識に従い玉桂寺を目指して数分歩いていると、人家もそれなりに見えてきました。

 

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▼再び人里離れたような、何もない道へ。

 

ここからまた歩いて行きます。

 

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▼山道のような所まで歩きました。

 

ホントにちゃんと行き着くのか玉桂寺??と思いながら暫し歩く事に。

 

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▼道だけの所を歩きつつ、ようやく先に何かありそう、という感じの風景になってきました。

 

玉桂寺の表看板が見えてきました。

 

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▼やっと見えました!!!

 

玉桂寺!!

 

それにしても、何にもない風景の連続からいきなり、こんな風景が!

 

赤の幟がズラーッと並んで、急にド派手な景色が蓋を開けたように飛び込んできました。 「玉桂寺一願成就大不動明王の文字がズラリ、威圧感?に満ち溢れていました。

 

こんな何もなかった所に、こんな派手なものが隠されていたとは!とただただ驚くばかりでした。

 

奈良時代創建で空海が開いたという歴史あるお寺のようで、真言宗のお寺で「勅旨の弘法さん」「信楽の弘法さん」などの呼び名で地元では親しまれているといいます。

 

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▼更に進めば、またまたド派手な風景が目に飛び込んできました。

 

上の写真の大量の幟と共に、手前にはおびただしい数の水子地蔵が鎮座し、それらが持った風車がクルクル回っていました!

 

そしてその向こうには…

 

不動明王!!

 

バックにメラメラと炎が燃え上がり、憤怒の表情を浮かべた、仏像ではコワモテで通っているこの不動明王が貫禄バッチリに立ち上がっていました。

 

この不動明王は高さ約13mあるそうです。

 

最初見た時、「仮面ライダーアマゾン」に出てくる初期の敵役『十面鬼ゴルゴス』が真っ先に浮かびました(笑)

 

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▼先程のコワモテそのものの不動明王とは対照的な、柔和な表情の観音様?もいましたが、白い身体に赤いものが縁どられていて、これも何気にインパクトがありました。紅白の縁起物でしょうか。

 

賑やかすぎるエリアをバックにひっそりと立っていて、頭の上から水を発していました。

 

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▼やや大きめの地蔵さんが前に居て、バックに風車を持った地蔵群というカットです。そしてそのバックには不動明王が控えています。

最前の穏やかすぎる表情の地蔵さんと、その表情があまりにも対照的でした。

 

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▼休憩どころがありました。

 

カメヤマローソクのベンチが何気に印象的でした。

 

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▼山門の辺りです。

 

ボケ封じ三十三観音霊場第五番との事ですが、西日本に33ある中で滋賀県にはここを含め2ヶ所だそうで、もう一ヶ所は大津市石山の岩間寺です。

 

何にもない秘境とすら思えた駅前から、突如出てきた派手すぎる風景には驚きでしたが、何もない所でも歩いてみてるもんだな、というのを激しく感じた典型的なケースでした。

 

【玉桂寺】
住所:滋賀県甲賀市信楽町勅旨891
電話番号:0748-83-0716 
料金:無料
HP:http://gyokukeiji.org/
アクセス:信楽高原鉄道玉桂寺前駅より徒歩約5分 

 

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さて、玉桂寺を出て、

次はこのエリアのもう一ヶ所の目玉、

玉桂寺前駅から見えていて「ここは行かなければ!」という場所です。

というわけで、

 

保良(ほら)の宮橋!!という吊り橋です。

 

吊り橋というのは、こういう場所で遠くから見るのがいいのか、実際に近づいてみる方がいいのか、いつも考えてしまいますが、とりあえず両方撮っとこう、という感じで、まずはこのような全体感の分かるカットを。

 

緑いっぱいの中を繋がれた吊り橋ですが、川と線路と道の全ての上に架かっているたいへん珍しい吊り橋です。何より吊り橋から列車を見下ろせるという、これは全国でも稀有なケースではないかと思います。

 

橋の長さは102m、高さは13mあるといいます。

 

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▼実際に吊り橋へ来てみました。

 

下から撮った時からわずか1分足らずで来れてしまいます、ウソみたいですが…。

 

そしてこの壮観!

 

長さが100m以上ありながら、幅が狭くて華奢な感じが凄くて、その分揺れも大きく感じました。

 

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▼高さ13mからカメラを持って下を写すのは、やはり怖かったです。

 

長い事もあってか揺れが大きいですね、ここは。

 

写真で見ると、この高さが伝わるか?なのですが、実際撮っていた時はその高さを思い切り感じていました。

 

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▼最後は、吊り橋から見下ろした様子です。

 

普通に街の上も通り、川の上も通り、玉桂寺前駅も見下ろせます。望遠使えば鉄ヲタさ垂涎モノの風景も撮れるのでは?という感じで、オールラウンドに景色が見れる吊り橋ですね。

 

さて、ここまでお送りしてきましたが、本当に何もない感満載で吊り橋だけ見えている、そんな景色の駅からちょっと歩いてこれだけ見れる、というのは実に嬉しい誤算そのものでした!

 

甲賀の隠れ名所、玉桂寺。吊り橋と共にお楽しみ頂く方がこれを見て1人だけでも居られたら、この上ない幸せです。

という事で本記事の結びとしたいと思います。

 

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