【路線】JR 関西本線(名古屋-JR難波間)
伊賀鉄道伊賀線(伊賀上野-伊賀神戸間)
【開業】JR-1897(明治30)年1月15日
伊賀鉄道-1916(大正5)年8月8日
【訪問】初訪問-1999(平成11)年9月
【1日あたり平均乗車人員】 JR-614人/日 (2017年)
伊賀鉄道-343人/日(2017年)
【近隣の都市駅】(名古屋方面) 亀山駅→6駅、
(JR難波方面) 木津駅→6駅
(伊賀神戸方面) 上野市→3駅
東京駅から: 3時間58分
大阪駅から: 2時間2分
※AM9:00発での最短時間
▼旧・上野市の市名を持つJR駅で、JRでは伊賀市で最も多い利用者数を誇る駅ですが、伊賀市の中心駅は伊賀鉄道の『上野市駅』となります。
個人的には、三重県で初めて自力で訪ねた地(修学旅行では伊勢志摩へ行きましたが…)であり、もう20年以上前の1999年秋に訪ねましたが、この記事での写真はすべて2016年3月に再訪した時のものです。
JR関西本線に属しつつ、伊賀鉄道にも始発駅として属していて、市内中心の上野市駅まで3駅で到着します。
JRの開業は1897(明治30)年で隣の佐那具駅と同じ日です。
その後伊賀鉄道側の開業は1916(大正5)年と第一次世界大戦の真っ最中です。
ちなみにこれはJRの駅名標です。
茶色の壁がデーンと立って仕切られていました。
▼2面4線の変則的な構造を持つホームは、JRと伊賀鉄道の共用です。
跨線橋からのカットですが、こちらはJR側ののりばで、右向こうの屋根が出っ張っているのが駅舎です。
ホーム屋根が広くビッシリとられているのが、さすがは一定規模の駅と感じます。
▼こちらは跨線橋から見た反対側のホームの眺めです。
左側のみホーム屋根が続いてる状態ですが、ここには伊賀鉄道のホームがあります。
▼跨線橋の外側です。
片側は階段下が外壁で埋められているもので、もう片側は階段下が骨組みだけのものでした。
橋の部分は筋交いが施されていました。
木造外壁の剥がれている部分がなんとも渋いものがありました。
▼跨線橋の内側の様子です。
上部に窓が並んでいて、下の片側だけ掲示物がビッシリ並んでいる状態で、もう片側は壁がサビサビのまんまでした。
▼構内案内図がありました。
左上が出口であり駅舎です。
ホームは跨線橋を挟んで左側がJR、右側が伊賀鉄道のホームである事が分かります。
▼JR側のホームから伊賀鉄道のホームを眺めた様子です。
ずっと向こうに伊賀鉄道の電車が停まっているのが見えます。
▼上の写真のホームをそのまま歩いて階段向こうまで行くと、伊賀鉄道のホームがあり、時刻表はこのようになっていました。(2016年当時) 運賃もこの当時のものです。
ダイヤ的には昼時と夜は1時間に1本、他は1時間に2本という感じです。
市中心部の上野市駅へは3駅、終着の伊賀神戸駅も同じ伊賀市内ですが、ここでは近鉄電車と合流します。
▼伊賀鉄道のホームと電車です。
忍者を前面に押し出したカラフルなラッピング電車に出くわしました。
乗車口のいちばん手前の部分は忍者〇ットリくんを思わせるものが描かれていました。
伊賀忍者の活躍を描いた「梟の城」に因んでか、前面はふくろうそのものでした。
▼駅スタンプです。
伊賀上野城が伊賀忍者が描かれた分かり易いものとなっています。
上野城へはここからではなく、上野市駅から徒歩約8分で行けます。
▼よくある地元の名産品展示です。
松尾芭蕉生誕の地として「芭蕉の里」という、そのまんまの名前のお菓子もありました。
▼駅前のバスのりばです。
JR沿線の近隣駅には見られない、屋根のついたバス待合所がここにはありました。
上野市駅や、市外の名張駅などへアクセスするバスがあるといいます。
▼駅周辺の案内図です。
やはり上野城がかなりクローズアップされている感じでした。ここは立派なお城なので、観光の価値ありです。
城跡の南側はいかにもという感じで街が広がっています。
▼駅出て目線です。
JRでは旧市名の上野を名乗っていて、それなりの街ではありますが、駅前の通りはあまり高層の建物は見受けられず、割に見通しの良い感じの街並みでした。
ロータリーと真ん中の看板が、せめても旧市のJR代表駅的な役目を果たしていたのかな、という感じでした。
▼駅前通り左側の最も手前にあるこの建物は「伊賀上野 観光案内所」とありました。
1999年にここを訪ねた際は土産物屋さんでした。この2016年でも「おみやげ」と軒にある事から、その役目は変わっていないものと思います。
そしてその軒に忍者がくっついている のがとても面白いですね。近鉄 伊賀神戸の駅舎天井辺りにも似たようなものがありましたが…
▼最後に、伊賀上野駅の駅舎です。
JRでは伊賀上野城の最寄り駅になるからか、城郭をイメージさせた白壁のある素晴らしい駅舎となっています。
2層で末広がりの屋根が、建物に迫力を与えている感じでした。