鳥取県鳥取市の旅第8弾として、今回は旧・鳥取市外の用瀬(もちがせ)町エリアです。
旅の起点は前回記事のJR用瀬駅です。
(2019年8月当時)
▼まずはJR用瀬駅前のこの看板です。
「流しびなの里」用瀬町として全面的に冠されていて、「用瀬町・佐治町観光案内図」とありました。
佐治町の「町」の部分が上貼りされていますが、2004(平成16)年に鳥取市に編入されるまで、ここは「佐治村」という郡部の自治体でした。
用瀬町はJRの駅もありアクセスしやすいのですが、佐治町は公共交通機関ではバスでアクセスするしかなく、また休日のアクセスは困難につき、なかなか行きづらいものがあり、旧鳥取市自治体で唯一行けてないのがこの佐治村エリアです。
▼用瀬駅前の自転車置場周辺です。
左側に見えているのは駅の跨線橋です。
緑の綺麗な芝生エリアがゴルフのパター練習場(ではない)に見えましたが、鮮やかな色でたいへん印象的でした。
▼用瀬の街を歩いて一番最初にハッとしたのがこの景色でした。
用瀬駅を出てすぐに右の路地へ入り、線路と平行に歩く格好で、この広瀬川に架かる石橋群に出くわします。
小さな石橋が多数架かっていて、これ以外にもこのように鉄板を架けて、川の真上に建屋を置いているところもありました。
▼広瀬川に架かる石橋群です。
石橋がかかったすぐ際に並ぶ家並みも素晴らしく、用瀬に来たら絶対通りたくなる街並みで、この時2度目でしたがゆっくり歩きながら堪能していました。
▼旧・用瀬町のマンホールです。
用瀬の代表的な施設である「流しびなの館」とその前に架かる「雛橋(ひいなばし)」が描かれています。
▼こういう狭すぎる路地は撮らずにはいられないというものです。
▼メナード化粧品の代理店とありましたが、バリバリの木造家屋で、全く普通の古民家然としたところがなんともいえませんでした。
この家屋の角を左に曲がると踏切に至ります。
▼石橋群の通りを抜けて街の方へ出て、用瀬郵便局がありました。
白いコンクリート造りの角ばった建物が印象的でした。
▼用瀬郵便局付近の街並みです。
古風な雰囲気が色濃く残っていて、見応えある街並みという感じでした。
▼旧・佐治往還入口
の標柱がありました。
この隣の旧・佐治村(現・鳥取市佐治町)へ続く道路の入口というところでしょうか。
▼かつて因幡街道の用瀬宿として栄え、参勤交代の経路になっていた事から本陣などもあったという事で、その名残が色濃く残っているのをここに特に感じました。
▼狭い路地に和風の塀の横で、階段を下りてまた上ってみたいなところにも風情が感じられました。
▼何気なく普通の路地を通っていたら「役場 自転車置場」の表示が見えました。
この当時で、鳥取市に編入されてから15年経っており、あえて変えていないのか、使用されていないのか定かではありませんが、昭和が感じられました。
▼そして、その近くにあったのが旧・用瀬町役場であり、現在は鳥取市役所用瀬総合庁舎の建物です。
1977(昭和52)年竣工とあり、もうすぐ50年を迎えます。
▼流しびなの里 用瀬
としてマップがありました。
現在は用瀬総合支所ですが、用瀬駅は四角囲み部分で、冒頭の石橋群は駅を出てすぐの川沿いにあります。
ここだけではなく用瀬駅から左側にもあり、石橋群の街並みはどこを見ても惹きつけられます。ただし個人宅の並ぶ所なので、あまりしげしげ見ない方が良いですね(笑)
目玉施設である、流しびなの館は上の丸囲み部分の位置にあります。
▼用瀬総合支所前にあった登山届です。
「用瀬アルプス」とあり、どこの山なんだろう?と思いましたが、用瀬にある付近の連山をこのように称しているとの事で、鳥取市にサイトに説明がありました。
用瀬アルプスとしての登山マップも作成されていました。
▼ちなみに用瀬総合庁舎は小高い丘の上にあり、集落の様子が見渡せるほどで、車で行くには良いのですが、夏の暑い時期に散歩からの徒歩で、坂道なり階段なり上ってくるのはかなりしんどかったです。
▼という事で総合庁舎から坂を下りて街へ戻っていきます。
▼そして渋い街並みへ戻ってきました。
ふと出くわした、既にやっていないと思われる酒店には「酒類営業登録店」なる古い許可証が見えました。
「営業の区域 八頭郡用瀬町」とありましたが、営業の区域が定められていた事も驚きですが、「区」の字の中の部分が、「メ」ではなく「品」の旧字だった事にも歴史を感じます。
▼御旅所
の説明板がありました。
祭礼の前日に仮橋をつくり、祭礼日は街なかを練り歩いたとされますが、その大祭は1937(昭和12)年以降行われていない、との記載もありました。
▼用瀬駅方面へ一旦戻るところでまたも石橋群に出くわしました。
こちらは用瀬駅からは左側へ折れた所の通りで、冒頭の石橋群とは反対側にあたりますが、川としては続いています。
▼その石橋群のカットを。
用瀬ってこんな魅力ある街並みなんだという事を初回訪ねた時にはバイクで流していたので、全然分かりませんでしたが、この2回目は歩きまくって旅してかなり感じられました。
▼そして、ことごとく渋すぎる建物と出会えるのもこの町の魅力と感じました。
偶々こうなっているのかもしれませんが、それでもこんな建屋たちが残っている事自体が素晴らしいと感じてしまいます。
オール「木」の建物で、ハッチのように開いた窓の部分が渋すぎました。
修復されていない土塀にもとてつもない渋さを感じました。
▼最後はこの写真、前面の花にピントが合ったものと合っていないものとでこんなに映りが違うんだ、と用瀬には無関係ですが、そこに咲いていた花を撮ってて感じていました。
少し長くなりましたが、ここまでで行程的に半分くらいなので、次記事を用瀬の第2弾としてお送りします。
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