続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

秩父鉄道/行田市駅 (埼玉県行田市)

埼玉県行田市秩父鉄道行田市(ぎょうだ・し)です。

行田市では、JR行田駅をupした事がありますが、今回は秩父鉄道の駅をお届けいたします。

秩父鉄道行田市
【路線】秩父鉄道秩父本線 (羽生-三峰口間)
【開業】1921年4月1日
【訪問】2012年9月
【1日あたり平均乗車人員】 899人/日 (2014年)
【近隣の都市駅】(羽生方面)羽生駅→5駅 
          (三峰口方面)熊谷駅→2駅

駅名標

1966年にここから約5km離れた先に、当時の国鉄行田駅が開業するまで、この駅が「行田駅」を名乗っており、現駅名になってから今年でちょうど50年になるのですね。

行田駅には2012年5月に行きましたが、約1年半後の2012年9月にここを訪ねました。この行田市駅の方が中心街に近く、街のシンボルともいえる「忍(おし)城跡」も近くにあります。

ただし利用者数としては、JRの行田駅の方がこちらの5倍以上多くなっています。それでも秩父鉄道線では35駅中6位という事です。

Dsc00801
Dsc00799

●ホームに列車

秩父鉄道の独特のカラーの車体が停まっていました。ちよっとおもちゃチックな印象を受けます。よく子供の絵に描かれるような電車、という感じで。

車体の前面には「秩父鉄道」なる表記がなされています。

Dsc00798

●ホーム待合室周辺

立派な木製ベンチのついた待合室があり、カップ式の自販機もありました。

前にダイヤが載っていましたが、そんなに便数が多くなく、1時間に2本という時間帯も結構あり、多くて4本というところです。

ホームはこの1面だけの1面2線となっており、屋根を支える柱と屋根の骨組みが独特の浅緑という感じの色で、とても印象深いものがありました。脚の先の部分が黄色だったり。

Dsc00805

●ホーム

わずか1面2線でありながら、ホーム階段を上がった後は、両方向へ出られるように通路が設けられています。

市の象徴的存在であるお城に近い駅として、それなりの規模という事でしょうか。ただしエレベータ・エスカレータの類が一切なく、階段のみというのが少々辛いところです。

Dsc00804

●外の階段

ホームの上が改札になっている「橋上駅舎」で、両方向へ出口が伸びているのは先述の通りですが、ここではその片側を。

階段屋根がかなり錆び錆びになっていました。この階段自体で見ると、ワニの口のような印象をまず持ちましたね。階段屋根がパカッと上へ開くと、ワニが大口開けてるような、そうにしか見えないぐらいです、個人的には。

Dsc00803

●埼玉県名発祥?

ここ行田が「埼玉」という県名発祥の地という事です。県名発祥の地って聞くようで意外と聞かない話ですが、埼玉に関してはかねがねどっかで聞いてたな…と思いつつこれを見ていました。

埼玉県は1876(明治9)年に今の区域に定まったとされ、その時に県の名称として「埼玉」が採用されたのは、当時管轄区域内で最も広いのが埼玉郡であったという事です。おそらくその中心地であったとされるのがここ行田市内の埼玉(さきたま)地区であろう、とそんな事からきているようです。実際に今も行田市埼玉という地名は生きています。

Dsc00806

●自由通路

ホームから階段を上がって改札を過ぎたあとの自由通路で、ここから両出口へと進む事ができます。

ホームから見るとちょっと寂しげな駅に感じますが、ここでは結構掲示物が貼られていました。左端には駅長室の文字も覗いて見えます。

Dsc00809

●日本最大田んぼアート

駅構内の掲示物のひとつですが、埼玉県名発祥の地でもあれば、日本でいちばん大きな田んぼアートが出現した地でもあるという、実は結構な所であるのがこの行田市という事ですね。

この訪問当時は2012年9月ですが、それから3年後、2015年9月にここ行田の田んぼアートは世界一広いとしてギネス世界記録に認定されたそうです。その面積は27,195㎡といい、ざっと160m四方の勘定になります。実際には正方形ではなく、長方形ではありますが。

このポスター最上部に「世界一へ挑戦」と何気にチラッと書かれていますが、有言実行して見せたという事ですね。

また「展望タワー」から見る事も出来るという事で、古代蓮の里」という蓮の公園にタワーがあり、そのアクセスが記されていました。「行田市内循環バス」というバス路線かタクシーを御利用下さいという事で、距離にして5kmほどの地点だそうです。

Dsc00808

●駅前広場

市の中心側である南口の駅前です。

もっとも印象的なのは広場の真ん中にあるモニュメントで、からくり時計になっています。忍城城主・成田氏長の娘である「甲斐姫」が00分ごとに出てくるとか。

バスはこの南口からすべて出るようになっていて、どちらかというとメインの側になります。先の田んぼアートを展望できる所へもここから乗り込む事となりますし、忍城跡もこちら側です。

Dsc00812

行田市駅 駅舎

南口の駅舎です。

バスやタクシーも停まり、建物も駅舎然とした形です。

反対の北口は行ってませんが、サイトで写真を見る限りでは単に階段が下りていて、こじんまりした広場スペースがあっただけという感じでした。行ってみないと全貌掴めませんが…。

なかなか「行田市駅」と全文字見える形で撮れず、樹で隠れてしまっていました。

忍城へ歩いて訪ねたい場合は、JR行田駅ではなく、こちらの秩父鉄道行田市駅の方がおススメです。

以上、行田市駅でした。

Dsc00816