-近鉄/伊勢若松駅-
・路線 近鉄名古屋線(伊勢中川-名古屋間)
鈴鹿線(伊勢若松-平田町間)
・開業 1917(大正6)年12月22日
・訪問 2008(平成20)年5月
・1日あたり平均乗車人員
1,135人/日 (2019年)
・近隣の都市駅
(伊勢中川方面) 白子駅⇒2駅 ※急行では隣駅
(名古屋方面) 近鉄四日市駅⇒8駅
(平田町方面) 鈴鹿市駅⇒2駅
・鉄道での所要時間
東京駅から:2時間45分
大阪駅から:2時間10分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク
ホーム ★★★★★ …2面4線
跨線橋 ★★★☆☆ …屋根あり階段
駅舎 ★★☆☆☆ …地上駅舎(平屋)
▼これもまた今から16年も前の2008(平成)年当時の様子です。
鈴鹿市の駅は、JRの2駅は中心からも外れており、市内の1駅という位置づけにすみませんが、近鉄の駅はいくつか分散してキー駅が存在し、白子駅や鈴鹿市駅などがありますが、この伊勢若松駅は近鉄において「名古屋線」に属しながら「鈴鹿線」にも分岐するキー駅となっています。
開業は1917(大正6)年で、第一次世界大戦中ですが、沿線の延伸開業という事で周辺のいくつかの駅と同時に開業しています。
当初は現在の名古屋線のみでしたが、8年後の1925(大正14)年に現在の鈴鹿線が開業し、分岐するようになりました。
複数路線ある為、このような「のりかえ」表示があります。
真ん前にアパートが見えますが、こんなに駅の近くにあって便利ですね。夜に電車が走る音は少々うるさいかもしれませんが。
▼ホームは2面4線で、さすがは複数路線をもつだけあるなというぐらい規模の大きさを感じます。
ホーム上に自販機があるのも沿線の周辺駅にあまりなく、1ランク上の駅感がありました。
両ホームは向こうに見える跨線橋で繋がっていますが、1967(昭和42)年製だそうです。
現在は、この後2017(平成29)年にエレベータが設置されたといいます。
▼ホームをもっと引きで撮ったカットです。
ホーム上に室内型の待合室があるのが見え、それとは別に壁で仕切ったタイプの待合スペースもありました。
▼駅前にあった「すずかガイドマップ」です。
地図の上の方をJRが通っていますが、街はずれである事が分かるかと思います。
そして近鉄は名古屋線が下の方を横切る形で、そしてこの駅を分岐点に上へ伸びているのが鈴鹿線です。やはり街なかにある事が分かるかと思います。
▼伊勢若松駅の駅前広場です。
ロータリー状になっていますが、そのど真ん中には顕彰碑がありました。
その人物は「大黒屋光太夫」(=だいこくや・こうだゆう。1751-1828)という廻船問屋の船頭です。
この人物は現鈴鹿市の白子港から江戸へ行くつもりが、大きく航路が逸れてロシアへ漂着してしまい、数年間をロシアで過ごした後に帰国しています。その際にロシアから持ち帰ったものもあり、ロシアとの交流を果たした偉人として評され、2005(平成17)年には鈴鹿市により彼の記念館が造られ、これを記念してこの駅前にもこの像が設置されたといいます。
▼伊勢若松駅の駅舎です。
複数路線を持つ駅の割には小規模な駅舎です。
ただ、建物が少々凝っていて、二重屋根のような構造になっていたり、窓も重厚であったり、改札通るだけですぐ駅ではなくてベンチが駅舎内にあったりして、ただの市内の1駅にはとどまらない感がありました。