(2015年9月当時)
●甘草屋敷
塩山駅北口(信玄像のある方)駅前広場の道路隔ててすぐ向かいにあります。
塩山といえばコレ、と一発で連想できるもの、といっても過言ではないと思います。
甘草(かんぞう)屋敷は、「旧高野家住宅」として国の重要文化財に指定されている、江戸時代後期の建築物です。
高野家は江戸時代に代々「長百姓」を務めた家柄で、幕府の命により薬草である「甘草」の栽培をしていた事から、この名になったといわれています。
観覧料は大人300円、子ども200円とありました。この時は、時刻的に少し遅くて入れませんでした。2000年、15年前に来た時はたしか、朝早過ぎて入れずで、なかなかそういう意味で縁がない所、かもしれません。でもこうして見てるだけで十分でした。
ちなみにここへの年間入場者数は約4万人という事です。
閉まってしまっていたので、このように外から見ていました。これで十分[E:smile]
真ん中上部にある2段の突上げ屋根、これがなんとも印象的ですが、甲州民家とよばれるものの大きな特徴なのだそうです。
また、毎年2月11日~4月18日の間、えんざん桃源郷「ひな飾りと桃の花まつり」の中心会場となるという事で、ちょうどいま時期は絶賛開催中という訳ですね。江戸期の享保雛から大正・昭和の雛人形や、つるし飾りなど約1000体も展示されているという事です。中がそんな華やかな事になっているとは、この外観からはとても想像つかないですね。
甘草屋敷の東門です。
住宅本屋は1953年に重要文化財の指定を受けましたが、この東門や巽蔵、文庫蔵などの建造物も1996年になって追加指定を受けたという事です。
木製の塀が渋い味を出しています。
甘草屋敷を離れてすぐの辺り、
「一葉の里コース」と「さくらんぼの里コース」という2コースの標識がありました。
一葉の里コースは、歴史を楽しむコースで、甘草屋敷を起点に桜のきれいな「慈雲寺」や塩山桃源郷の眺めが素晴らしいという「日向薬師」、武田信玄が腰掛けた大岩があるという「滝本院」など、約8.7km、2時間半ほどのコースが設定されています。
対して、さくらんぼの里コースは、約7.7km、約2時間のコースで、5月下旬~6月下旬にかけて、さくらんぼ狩りを楽しめるそうですが、そんな観光農園が分布しているエリアがコースに入っているようです。
フサフサをこんな漢字で表記する訳ではないのでしょうが、これだけ多くの、何房あるか分からないぶどうを見て、つい思いついた次第です。
流石はぶどうの里、というところであり、この辺りの塩山駅の隣には「勝沼ぶどう郷」なる駅があるくらいです。さくらんぼもぶどうも、フルーツには事欠かない街ですね。
塩山の何たるか、というのが、駅北をちょっと歩くだけで分かってしまう感がありました。