東海市では、名鉄/太田川駅をupした事がありますが、今回は駅前に観光名所のあるこの駅をお送りします。
-名鉄/聚楽園駅-
・路線 名鉄常滑線(神宮前-常滑間)
・開業 1917(大正6)年9月10日
・訪問 2021(令和3)年5月
・1日あたり平均乗降車人員 6,671/日 (2019年)
・近隣の都市駅 (神宮前方面) 神宮前駅⇒7駅
(常滑方面) 太田川駅⇒2駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 2時間29分
大阪駅から:2時間2分
※AM9:00発での最短時間
初めて見た時、「じゅらくえん」かと思ってましたが、岡山県津山市にある庭園とおんなじ読みの「しゅうらくえん」(津山の方は衆楽園と表記します)なのですね。まずここでひとつ勉強になりました。
東海市の中心駅は太田川駅ですが、この駅はそこから2駅の所にあります。
その間にあるのが「新日鉄前」駅で、ここには日本製鉄の名古屋製鉄所があり、新日鉄になるまでは会社名変更の度に改称していましたが、最近の名称変更に対応しておらず、「新日鉄」のままとなっています。
聚楽園駅の開業は1917(大正6)年で、第一次世界大戦下の状況で、またロシア革命のあった年でもありましたが、近年開業100周年を迎えています。
▼ホームは2面3線あり、両ホームは跨線橋で繋がっています。
優等列車も停車し、特急以外は停車します。
▼跨線橋内は骨組みが丸出しのもので、優等列車が停まる割には掲示物はあまりありませんでした。
▼駅前の一角の様子です。
駅出口は片方向のみで、この右に隠れている部分が駅になります。
真ん前に愛知製鋼のビルがあります。愛知製鋼はトヨタグループの特殊鋼メーカーで、この建屋は本社屋ですが、工場が駅から見てすぐ反対側にあり、愛知製鋼のお膝元の駅といっても過言ではなく、隣駅には日鉄の工場があり、東海市が中部地方の「鉄鋼のまち」として君臨していることが窺えます。
▼駅前広場の様子です。
愛知製鋼本社ビルと道を隔てて向かいにある格好ですが、この向こうの緑の中には大仏も座っている「聚楽園公園」があります。市内中心部の太田川駅前でこれというものを見つけられなかった為、この駅に来ましたが、まさにこれが観光地です。
駅前ロータリーにバス停があり、「東海市循環バス」というコミュニティバスの「北ルート」と「中ルート」が通っています。
また「細井平洲先生誕生之地」の碑が建っており、「へいしゅうくん」というゆるキャラ的な武士像が建っていました。
細井平洲(=ほそい・へいしゅう:1728-1801)とは、江戸時代の儒学者で、ここ東海市の出身で、東海市では郷土の偉人であり、平洲小学校、平洲中学校など校名にもその名が使われているといいます。
▼聚楽園駅の駅舎です。
2階建てのこじんまりとした駅舎ですが、撮る角度によって全然違う顔で、斜めから撮ると、普通に駅舎だけが見える形で、正面から遠目に撮ると、愛知製鋼の工場がバックに大きく見えて、工場内の駅であるかのように見えました。
工場フェチの方にはたまらない光景ではないでしょうか。
東海市の旅は、この周辺で行いました。そのあたりは次の記事にて。