山口県下関市のJR長府(ちょうふ)駅と小月(おづき)駅の2駅をお送りします。
まずは長府駅からです。
-JR長府駅-
【路線】JR山陽本線(神戸-門司間)
【開業】1901年5月27日
【訪問】初訪問-2008年11月
【1日あたり平均乗車人員】 1,756人/日 (2018年)
【近隣の都市駅】(神戸方面)厚狭駅→3駅
(門司方面)新下関駅→隣駅
【鉄道での所要時間】 東京駅から:約5時間30分
大阪駅から:約3時間
◆この駅の初訪問は2008年11月の事で、その後2019年3月に10年ぶりに再訪していますが、ホーム内部の写真は初訪問時の2008年しか撮っていないので、ここではその当時の写真を載せます。以後断りを入れるまでは2008年当時の様子となります。
同じ市内の新幹線駅である新下関駅が隣駅というロケーションです。
開業は1901年で、20世紀になったばかりの頃ですが、厚狭(あさ)-下関間の5駅はすべて同じ日に開業しています。
下関市の(中心駅ではない)1駅の位置づけではありますが、江戸時代には長府藩という長州藩の支藩が存在し長府とは「長門府中」の略称でもあり、それでもってこれ自体が立派な城下町でもあるという、歴史的に結構重要な地区です。
かつてボイラーのCMでお馴染みであった「長府製作所」の本社はここにあります。
◆城下町を思わせるなかなか立派なオブジェがありました。
「毛利五万石の城下町」として栄えた地で、世が世ならここが中心地という事ですが、今は下関市の中心から約8km離れた1地区としての立ち位置で、下関駅からは3駅分の距離があります。
城下町という側面での下関の観光の一翼を担っている部分が少なからずあり、案内看板にも武家屋敷や土塀が残っていると記されていました。
◆2008当時のホームです。
これは今とは異なっています。その事を知らずに今年再訪時に撮れなかった事を後悔していますが、この時は3面4線のホームで、今は1面2線。この翌々年の2010年にホームが変更された訳です。
これは変更前につき、跨線橋からの階段が3つありました。真ん中の階段の下りた先のホームは「2」となっていますが、この2番線は今では欠番となっていて、1番と3番のみのホームとなっています。
◆改札を出てきましたが、うどん・そばのお店やコインロッカーがありました。
2008年当時はこのようにコインロッカーがありましたが、現在JRの
によるとコインロッカーは「なし」となっており、駅の改装に伴って無くなってしまったようです。
◆2008年当時の駅前の様子ですが、そこそこの賑わいが感じられ、小都市の中心駅に近い感じがしました。
単なる市の中のひと駅というより、下関の重要な1地区の駅前という事が窺えました。
◆2008年当時の長府駅の駅舎です。
平屋根の平屋駅舎でした。
「でした」になりますが、この後駅が改装され、2012年に橋上駅舎化され記念式典が行われたといいます。
10年後ここを訪ねて駅が大きくなっていてビックリしました。駅を大きくする計画があったのか!と思わされましたが、大きくする計画対象に入る「それだけの駅」という事なのか、と認識しましたね。
平屋駅舎の頃からも、横に広い建屋になっていて、コインロッカーも(当時は)あって、下関の城下町色濃い観光地として、そこそこの規模の駅という事なのでしょうね。
◆さて、ここから2019年3月当時のカットです。
駅前広場がだいぶ変わっていて、10年前はいろんなものがあってゴチャゴチャとした感じでしたが、妙にスッキリしていました。
駅前通りの建物は店は変わっていたようですが、建物は殆ど変わっていないようでした。
◆2019年再訪時の新しい長府駅の駅舎です。
2012年に改装された橋上駅舎ですが、2006年には駅改装と周辺の再開発が決まっていて、29億円の予定で行われる事が発表されたといいます。
橋上駅舎化で2F建てとはなりましたが、横幅はかなり縮小され、逆にこじんまりした印象もありました。
◆駅舎の1F部分には待合室がありました。
真ん前がバス停なので、バスを室内で待つ事ができます。
ただ、城下町の街並みのある「城下町長府」バス停へはここからではなく、ここから少し駅前を歩いて幹線道を出た所の「長府駅前」という名前のバス停からとなりますので要注意です。
本数的にはいくらでもあるので、1本くらい逃しても全然問題ありません。5分くらいで着きます。距離的には2km程度で、少し時間がかかっても問題なければ歩いて行っても良いと思います。
以上、長府駅でした。
つづきまして、隣の小月駅です。
-JR小月駅-
【路線】JR山陽本線(神戸-門司間)
【開業】1901年5月27日
【訪問】初訪問-2009年1月
【1日あたり平均乗車人員】 1,984人/日 (2018年)
【近隣の都市駅】(神戸方面)厚狭駅→2駅
(門司方面)新下関駅→2駅
【鉄道での所要時間】 東京駅から:約5時間30分
大阪駅から:約3時間
菊川温泉という温泉地の最寄り駅となりますが、バスなどの交通機関でなければアクセスできないくらいには距離があります。
長府駅と同じ日に開業していますが、利用者数的には長府駅よりやや多い状態です。
ここを訪ねたのも10年前、2009年1月ですが、ここは駅が大きく変わった訳ではなく、2019年3月に再訪していますが、2009年当時の写真にてお送りしたいと思います。
◆ホームは2面3線となっており、筋交いの沢山入っ跨線橋によって両ホームが繋がれています。
◆駅の裏手は実にのどか過ぎる光景で、駅前のそれなりに街の風景とはかなり落差がありました。
◆跨線橋内部です。
やや広めの通路に上部が吹き抜けになっていて、両サイドにポスターがビッシリ貼られた形となっていました。
10年後の今年3月に訪ねると跨線橋は改装したのか、かなり変わっていました。
・通路が狭くなっている
・掲示物が一切なくなっていた
・上部も密閉され窓がつき、吹抜けでなくなっていた
ということで、跨線橋はごっそり変わったのかな?という感じでした。
2010年にバリアフリー構造完了とありましたので、エレベーター取付等の工事が行われたと思われます。この2009年当時にその事に気づきませんでした…。
◆駅構内にて、改札を出た所ですが、「弁当」「うどん」「そば」「おでん」などとあり、それらの売場がありました。
ただし、今年訪問時はこの表示は消されていました。売店が撤退したのではないかと思います。この向こうにKiosk売店がありましたがシャッターが降りたまんまでした。
◆駅前広場周辺です。
偶々バスが行き来していました。ちなみに菊川温泉からバスでここへ来ました。駅出てすぐの所はタクシーが占領していて、少し離れたこの辺りにバス停がありました。
長府のような観光地の側面は薄いですが、街のある1駅の駅前という感じで、昔ながらの商店が続く感じでした。
◆小月駅の駅舎です。
長府駅の旧駅舎とほぼ同じ駅舎の形でした。
これは10年後の今も同じでしたが、ここは長府駅のような大きくする予定は見当たりませんでした。
タクシーがこれだけの台数停まっているくらいには需要があるようで、それなりに人通りのある所ではあるようです。
今年(もう来年になりますが)3月に土日で下関を旅したのがこの長府と小月(菊川温泉)と、敢えて下関の中心を外して行きましたが、その様子をまた載せたいところです。