石川県白山市のJR小舞子(こまいこ)駅・美川(みかわ)駅です。
前記事で白山市の様子として中心地の松任駅周辺をお届けしましたが、今回はこれ以外の駅の御紹介です。
まずは、小舞子駅からです。
-JR小舞子駅-
・路線 JR北陸本線(米原-金沢間)
・開業 1903(明治36)年7月11日
・訪問 2008(平成20)年8月
・1日あたり平均乗車人員 282人/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (米原方面) 能美根上駅⇒隣駅
(金沢方面) 松任駅⇒3駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 3時間29分
大阪駅から:3時間7分
※AM9:00発での最短時間
▼駅訪問日に記した2008(平成20)年の様子を中心にお届けするもので、約12年経っていますが、この写真だけが訪問2年前の2006(平成18)年に通りかかった際のカットです。
この前年2005(平成17)年に「白山市」となり、それまでは石川郡美川町という「町」に属していました。その美川町にあった駅は2つですが、当駅は町の中心駅ではない方の駅でした。
ここは海岸がウリなのですね、という分かりやすく大きな看板が出ていました。海水浴場まで徒歩3分の近さで、その海岸の名前がイコール駅名です。
日露戦争前年の1903(明治36)年に開業しましたが、当初は海水浴場利用者の為の、夏季のみ臨時の「仮停車場」として操業していたといい、駅に昇格し常設駅となったのは、それよりかなり後の1964(昭和39)年になってからの事といいます。
▼駅舎のない海側のホームの様子です。この壁が駅舎代わりというところです。
窓の部分にあたるところのオレンジのフレームが大変印象的なホームでした。
改札はなく、きっぷ回収箱が立っているだけでした。
▼ホームの様子です。
ホームは2面2線で、両ホームは跨線橋で繋がっています。
庇のあるエリアは狭く、片側は時刻表などのある部分も含め雨除けできますが、向かい側ホームは庇の建っている所だけが屋根があり雨除けできる格好です。
▼跨線橋内の様子と、跨線橋から眺めた駅前広場周辺の様子です。
壁は隙間がなく、窓を開けることで吹き抜けとなっていて、意外に立派な跨線橋がついていたなと感じました。
▼上の写真にもありましたが、こちらが実は駅舎のない方で、壁が駅舎代わりのところ、ここでもって出口となり、海へ向かいます。
▼こちらは駅舎のある側のホームで、この階段を降りて駅舎へ至ります。
小舞子海岸を見てきた後だったので、かなり暗くなっています。
▼小舞子駅の駅舎内です。
駅に着いて海だけを見に行った際に駅舎が反対側にあったことに気づかずに、海から戻った後でこれを見つけました。出札もあるし自販機も駅舎内にありました。
ちなみに「小」のつかない"舞子駅"は兵庫県神戸市にあります。
▼駅前に「美川町民憲章」がありました。
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▼小舞子駅の駅舎です。
かなり暗くなっていますが、右側の写真は駅前広場のロータリー中心にあたる部分と駅舎とのカットで、ど真ん中に像がありました。
旧町内の中心でない駅ですが、それに見合わずそこそこの駅舎があり、駅前に2本のバス停標識が立っていました。
▼こちらは駅舎のない方、ホームの壁が駅舎代わりとなっている側の小舞子駅前の様子です。
小舞子海岸へはこちら側からアプローチしますが、こちら側には自転車置き場もありました。
つづいては、美川駅です。
-JR美川駅-
・路線 JR北陸本線(米原-金沢間)
・開業 1898(明治31)年4月1日
・訪問 2008(平成20)年8月
・1日あたり平均乗車人員 913/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (米原方面) 能美根上駅⇒2駅
(金沢方面) 松任駅⇒2駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 3時間27分
大阪駅から:3時間5分
※AM9:00発での最短時間
▼小舞子駅より5年早い1898(明治31)年に開業しています。
この前年2005(平成17)年に白山市になる前の旧石川郡美川町時代の町の中心駅の役割を果たしていた駅で、利用者数は小舞子駅の約3倍となっています。
▼ホームは2面3線を有し、小舞子駅より1線多い形となっています。
階段上の改札を経て両サイドへ出口がつながる橋上駅舎構造につき、橋の長さが両ホーム分より少し長くなっています。
▼改札を出て自由通路周辺の様子です。
喫茶軽食コーナーもありました。
左下の細長い通路は当時あった大型モニュメントに繋がるもので、2F部からせり出していました。
▼これも駅舎内ですが「おかえり祭り台車(だいぐるま)」というものが展示されていました。
「おかえり祭り」という、この美川地区で毎年第三土日に行われる祭りに出てくる三輪の台車を再現したものて、本来は木製のものをあえて鉄製で再現した、のだそうです。
▼美川駅の駅舎です。
町の駅舎にしてはかなり大規模な駅舎になっていますが、コミュニティプラザ「ふれ愛」を併設した合築の駅舎となっているためで、1995(平成7)年に現駅舎となっています。
駅舎から突き出た幾何学模様のモニュメントが大変特徴的な駅前ですが、2014(平成26)年に解体され、今は駐車場になっているそうです。