続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

JR矢本駅 (宮城県東松島市)

宮城県東松島市JR矢本(やもと)です。

東松島市宮城県の中東部に位置し、人口は39,995人(2012.8.1現在)で、2005年に旧・桃生(ものう)郡矢本町鳴瀬町の2町による合併でできた新しい市です。昨年3月11日の東日本大震災では大きな被害を受けた場所で、現在も鉄道が一部寸断されている状態です。ちなみに日本三景・松島は隣の松島町にあります。

-JR矢本駅
【路線】JR仙石線(あおば通石巻間)
【開業】1928年11月22
【訪問】2012年10
【1日あたり平均乗車人員】 1,020人/日 (2010年)
【近隣の都市駅(あおば通方面)松島海岸駅→9駅 ※現在一部不通
          (石巻方面)石巻駅→5駅


駅名標


先月訪ねたばかりで、震災後初めてその爪痕の深い地域へ来たのがこの時でした。以前より訪ねたいと思って近くまで来ながら途中断念した石巻へようやく訪ねる事ができ、そこで震災の爪痕をまざまざと見せつけられ、石巻からここまで電車でやって来ました。

駅名標は写真つきでした。

航空自衛隊松島基地の存在が震災時に有名になりましたが、そこで行なわれる航空祭のものが使われています。

旧・矢本町の中心駅で、現在の東松島市の中心駅でもありますが、町名がそのまま駅名として残っています。

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電車と共に

白を基調としながら緑のフチと黄色のラインという色づかいの列車が見えます。車体の頭の部分には「奥の細道」の字が模様と共に入っています。

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待合室

ホーム上の待合室です。

室内型のもので、冬の寒い時は助かります。中に居るのと居ないのとではホントに大違いですね。

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構内踏切

ホームは1面2線のみで、改札口とはこの構内踏切での連絡となります。

踏切-ホーム間は坂となっているので下り時は要注意です。

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▼ホームのようす

構内踏切を渡って改札へ向かわんとするところで、左向こうが改札口です。

ホームへは先ほどのような坂を上る事となるので、その分高くなっています。

跨線橋もない構内踏切で、ホーム上に屋根のある部分もさほどなく、平成合併後とはいえ市の中心駅の雰囲気の薄いホームと感じました。

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改札口

改札の真上に駅名の表示があります。

自動改札機や歓迎看板など、ここを見ると市の中心的な雰囲気が少々感じられます。

石巻方面は鉄道移動可能ですが、反対に松島海岸・仙台方面へは途中で寸断されているので、代行バスののりばの案内が出ており、駅前すぐにのりばがあります。

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路線図

自動券売機上にある路線図です。

グレーで塗られている部分が2012年10月当時の鉄道不通区間で、震災の爪痕が如実に窺えます。

当駅は最下部の真中よりやや右の赤い部分で、ここから左へ少し(仙台方面)のところが寸断されており、松島海岸駅行の代行バスでフォローしています。

ど真ん中よりやや左上で各線が集中している部分が仙台駅、右下でピンクとブルーのラインが合流している部分が石巻駅で、当駅の属する「仙石」(せんせき)線とは、仙台と石巻という宮城の主要都市を結ぶ路線です。

ちなみにアイドルグループ「アップアップガールズ(仮)」に仙石みなみというメンバーがいますが、彼女の名字は「せんごく」と読み、仙台出身です。

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愛菜

「あいさいか」と読むんでしょうね。駅の出入口真横にあります。

地元特産の旬の野菜を主に売っているスペースとの事で、この時は閉まっていました。

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▼駅出てすぐ

駅を出たところです。

向こうには東松島市の地図があり、市の中心駅を思わせる雰囲気です。

その向こうに松の木があるのは、松島のイメージなのでしょうか。

代行バスのりばはこのすぐ右に隠れている部分にあります。

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代行バスのりば

バスのりばの手前にあるオブジェと共に。

列車の到着時刻に合わせて輸送となるので、待ち時間がほぼなく、助かります。あくまで列車代行バスなので、時刻は列車に合わせるし、停車するのも基本は駅ごととなります。

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駅前通

代替バスのりばのすぐ向こうの道路で、駅前から90℃左折する格好で通っている道路です。

商店街らしい街灯は立っていますが、建屋としてはまばらな感じです。

右手前隠れていますが、「人 街 交流ゾーン ゆぷと」という施設があり、矢本温泉の浴場も入っています。

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矢本駅 駅舎

代行バスと共に。

後ろにもう一台停まっていました。一台で足りない時のリザーブ用でしょうか。

駅舎は平屋の小さなもので、赤褐色の傾斜の緩い屋根となっています。

出入口はややゆったり目で、真ん中に柱が1本建っており、自販機が数台出ているなど周辺の他の駅よりは格上感がある点に市の中心っぽさを感じられなくもないです。

ここから仙台方面の路線が復旧するのはいつなのか?復旧するのか?と気にかけながら代行バスで後にしました。松島海岸駅までの道中で松島の景色を堪能できます。

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