遠野市は岩手県の真ん中からやや南東部に位置し、人口は29,439人(2010.6.1現在)と前回記事の同じ県内・二戸市とほぼ同数の人口となっています。(面積は二戸の倍ありますが…)
柳田國男氏の「遠野物語」が有名な町ですが、それがどこにあるのかここに来るまでよく分かっていませんでした。この説話に河童や座敷童子などが扱われ、町中でよく河童の像が見受けられます。
-JR遠野駅-
【市内】市内12駅(いずれもJR)中の中心駅
【路線】JR釜石線(花巻-釜石間)
【開業】1814年4月18日(訪問は2009年8月)
【1日あたり平均乗車人員】 385人/日 (2009年)
【近隣の都市駅】(花巻方面)新花巻駅→11駅
(釜石方面)釜石駅→10駅
▼岩手県の中部を東西に横切る釜石線のほぼ真ん中にある駅です。
人口3万足らずの遠野市に実に12もの駅(すべて釜石線!)があり、その中心の座にあります。その為、隣の花巻市や釜石市などの中心まで10駅以上を要します。
▼ホームは2面3線、向こうに室内型の待合室があります。
左側が2番線で太平洋側の釜石へと向かいます。当初はここを外して釜石まで降りないつもりでしたが、列車の遅れ等が出たので、一旦ここで降りて立ち寄る事にしました。
▼ホームは跨線橋でつながっています。
その入口には「ようこそ民話の里遠野へ」の看板が掛かっていました。
ホーム上のクラシックなベンチが渋かったです。
窓の上の白木の質感がいい味出しています。
特急はありませんが、普通以外に快速「はまゆり」が停車するという事で、また市の中心でもあり跨線橋内の華やかさにも、相応の格のある駅であることが窺えます。
▼跨線橋からの眺めです。
豪華な駅舎であることが、裏から見ても分かります。ホームに停まっている釜石線の電車は白と若竹色のツートンとなっていて、頭に100-12とあり、キハ100形0番台というやつでしょうか。
▼遠野駅の駅舎です。
硬質コンクリートブロック造りの駅舎というのは他にあまり例を見ないということですが、豪華な駅舎だと思ったら2F部分は「フォルクローロ遠野」というホテルになっています。
よくJR駅舎そのものに高層ホテルがありますが(名古屋、倉敷など)、2F建てで上がホテルになっている駅というのは結構珍しいのではないでしょうか?高層でない駅ホテルでは京都の園部駅にありましたが、2F建ては他に知りません。駅との一体感がより強いというか、「駅泊」というのを強く感じられるのでしょうか…??