岩手県二戸市のJR/IGRいわて銀河鉄道の二戸(にのへ)駅です。
二戸市は岩手県の北端に位置し、人口は29,470人(2010.6.1現在)で、室町時代以降この地は南部氏の支配下にありその政策の一環で9つに地区を分けられ、一戸、二戸…となっているようです。そのうち市なのは青森県八戸とここ二戸のみです。三戸、五戸、六戸、七戸は青森県の町、九戸は岩手県の村、一戸は岩手県二戸郡内の町で、四戸というのは忌避されているのか存在しないといいます。
-JR/IGRいわて銀河鉄道・二戸駅-
【市内】市内3駅(JR1、IGR2)中の中心駅
【路線】JR東北新幹線(津幡-和倉温泉間)
IGRいわて銀河鉄道(盛岡-目時間)
【開業】1891年12月20日(訪問は2009年8月)
【1日あたり平均乗車人員】 JR-739人/日 (2009年)
IGR-790人/日 (2009年)→乗「降」人員数
【近隣の都市駅】(盛岡方面)好摩駅→8駅
(目時方面)八戸駅→9駅(新幹線では隣駅)
▼山陽本線沿線に住んでいるせいかなかなか理解しづらい構造ですが、東北新幹線が八戸まで延伸した際に、在来線部分はJRから第3セクターであるIGRいわて銀河鉄道に移管されました。また北へ3駅の目時(めとき)駅を境に以北は八戸駅まで「青い森鉄道」という同じく第3セクター路線がつながっていて、かつての東北本線はこの辺りで寸断されてしまっています。山陽線では考えられないケースなので、いちいち乗換や切符買い直しが必要だとか納得しがたいものがありました。
ちなみにこれは東北新幹線の駅名標です。開業当初は福岡駅という名称で、1921年に北福岡駅に、そしと民営化直前の1987年に現駅名に変わったという経歴を持っています。
▼着いたのがかなり暗くなりかけていた頃で、電気がつきまくっておりお見苦しくてスミマセン。さすがは新幹線駅!見事な構内の様子です。山陽新幹線と違って人口の少ない自治体にも多く新幹線駅が設置されているなと感じます。
▼更に上から。
こちらは幾分見苦しくないカットかなと…。
しかし豪華そうに見えますね、どこ見ても…。新幹線の開業は2002年、まだ10年も経っておらず、利用者もそれほど多くない?!せいか設備がそれぞれきれいに見えます。
▼駅構内にあった勇猛さ満点のセットです。
九戸政実(くのへ・まさざね)という戦国時代の武将で、豊臣秀吉が天下統一をなしとげたとされる1590年の翌年になる91年に主君にあたる南部氏に反旗を翻し、南部氏はこれにたえきれず秀吉に大量の援軍を求め鎮圧にかかったといいます。そのときの舞台が九戸城で、この二戸市内にあります。
▼この二戸は来てすぐ発たなければならなかったのですが、どんな町かぐらいせっかく来たので知っておこうと案内の写真をとりあえず収めました。
ホタルの生息地…、ヒメボタルという星が瞬くような光り方をするホタルのようです。馬仙峡都という岩手県北一の景勝地があるのかフムフム…、といった感じで。決して寄る事はなかったのですが…。あっちもこっちもいちいち寄りたくなって困ったものです…。
▼基本的に暗くなってからは街に寄らず(宿泊地は別ですが)、駅の写真も撮らず、行ったうちにもカウントしない(明るいうちしか撮らないのがマイルール、宿泊地は翌朝撮る)のですが、一応撮ってそれなりに駅の形が分かるなら寄った事にしとこうか、という事で撮りました。さすが新幹線駅、やっぱり立派です。東北地方じゃかなり大規模な部類に入る事でしょう。よくある橋上駅舎といえばそうですが、個人的には京都の綾部駅に似てるなと思いました。