続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

さようなら、山さん ~「太陽にほえろ!」想い出エピソード~

先日、露口茂さんが93歳でお亡くなりになられた、との報が入りました。

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露口さんといえば、「太陽にほえろ!」の山さんがなんといっても当たり役で、自分も幼少期にこの「山さん」に出会った一人です。

 

自分の人生に絶大な影響を与えてくれた「太陽にほえろ!」、そしてそのナンバー2として君臨した山さん、幼少期は若手刑事のアクションにしか目が行きませんでしたが、気がつけば自分も山さん殉職時の年齢に追いつき、年を取れば取るほど、ベテラン刑事の妙味にも魅力を感じるようになり、特に山さんにはどんどん引き込まれていき、この人のカッコよさが身に染みて分かるようになってきました。

 

そんな訳で、露口さんヘの追悼を込め、ここでは山さんのエピソードを回ごとに、ただひたすらに綴っていこうと思います。

ちゃんと見て、覚えてる話だけになりますが…

 

1話「マカロニ刑事登場」

初期は時代劇出演もあって坊主頭に近い短髪の風貌で、後年の渋いというよりは、まだ少し若さの残る、はみ出しキャラクターで、捜査の合間に雀荘に入り浸って「ツモってる」のが初期山さんのキャラとして象徴的な部分でした。

新人マカロニとの出会いも雀荘でした。

 

2話「時限爆弾街に消える」

新人マカロニの主演回でありながら、山さんの魅力も存分に引き出された回でした。

爆弾を隠して口を割らない犯人に、イライラするマカロニをよそに、地道に網を張りながら、犯人の一瞬のスキを突いて、グイグイと自供に持ち込むバイタリティーは、彼の執念を感じさせ、静と動の激しさも感じさせ、山さんのキャラクターをお茶の間へ決定づけさせた回といえます。

 

10話「ハマっ子刑事の心意気」

後にスコッチ刑事として登場する沖雅也さんが別の若手刑事役でゲスト出演し、七曲署と合同捜査をする血気盛んな若手刑事という役柄で、スコッチとは全く違ったキャラでした。

この若手刑事と、山さんゴリさんとの合同捜査という訳で、ほぼこの3人で話を回した回でした。

 

23話「愛あるかぎり」

これも山さんゴリさんコンビの回ですが、心臓病を患っている山さんの奥さんが目の前で若者たちに誘拐され、その彼らをつかず離れずに追い続け、やがて犯人たちは小屋へ籠城し、犯人の一人が食べかけのリンゴを外へ放り投げて「食べろ」と命令し、山さんは泥のついた食べかけのリンゴを何も言わずに食べるシーンが圧巻で、妻への愛情ゆえに、どんな要求も甘んじて受け入れる、そんな男のカッコ良さがありました。山さんのベストエピソードとしてよく挙がる回です。

 

52話「13日金曜日マカロニ死す」

マカロニの殉職回ですが、ここでも山さんの存在が光りました。

冒頭で一緒にいた仲間のゴリさんが撃たれ重傷を負い、頭にきているマカロニは一刻も早くゴリさんの仇を討ちたく血気にはやる中、山さんは地道に犯人のアタリをつけようとしていました。

そんな中でマカロニの暴走が手がかりを消してしまい、やおらマカロニを殴りつけ「お前が全部ぶち壊したんだ!」と鬼の形相で怒鳴り、それまで静の山さんが、ここで動になって瞬間で、山さんが同僚を殴った最初と思われます。

その後、マカロニと顔を合わせても険悪なムードで、暴走して命を落とされたら「はた迷惑」と、彼なりの愛情も込めてマカロニを諭しますが、マカロニはただ怒るばかりで、やがて罠に乗ったマカロニは、犯人2人に銃撃されまくり命を落とす窮地に。

そこへ、命がけで車を突っ込ませて、マカロニ殉職の危機を救ったのは山さんでした。

無事犯人を逮捕し、マカロニもこの山さんの決死の行動には、脱帽せざるを得ませんでした。

 

65話「マカロニを殺したやつ」

マカロニの死後、その犯人は捕まっておらず、山さんは捜査の合間を見ては常にマカロニ殺害犯の手がかりを探している中で、山さんに本庁への栄転話が持ち上がりました。捜査の結果、マカロニ殺害犯のアタリがつき、ボスは山さんを捜査から外して、栄転に傷をつけないよう計らいますが、山さんが自ら志願して現場に出向き、しかし結果は…。犯人はチンピラと小競り合いを起こした結果刺し殺され、山さんの栄転話は消えた…という話でした。

 

78話「恐怖の瞬間」

新人ジーパンの主演作ですが、ジーパンが大型ダンプの犯人に足を撃たれ尚も徹底的に追い詰められ、もうダメか!と思われた時に、突如山さんが駆け付け、暴走するダンプの荷台に飛びつき、運転席の犯人を仕留めました。マカロニ殉職の時は車で突っ込みましたが、今回は身体一つで突っ込んでジーパンを救い、助かったジーパンはそれまでのあまりの恐怖から解放され、泣きじゃくって山さんにしがみついていました。

 

79話「鶴が飛んだ日」

続けて山さんの主演作でないながらも、山さんの存在が光った作品です。

殿下が麻薬中毒にされてしまいますが、この禁断症状から救うため、殿下と共に自らの手を手錠で繋ぎ、殿下の身体から麻薬が消えるまで、自身の手から血を流しながらつきっきりで向き合い、この時は露口氏自身が演技を越えて自ら出血させたという役者魂も見えた作品でした。

 

109話「俺の血を取れ」

山さんが、かつて知り合った少年を追いかけて、序盤から消えてしまいます。

その少年は、逃げる際にジーパンに足を撃たれて負傷し、同じ車に山さんも乗り込みました。結局山さんは犯人一味の人質となり、一味は負傷した少年を回復させるため、輸血をさせようとして、誰も名乗り出ない為、山さんは「俺の血を取れ」と言い、限界以上まで血を取られて、全身蒼白の状態になりました。

仲間が駆けつけ、事件は解決しますが、山さんが命を落とす寸前までいった作品でした。

 

152話「勇気」

アパートの一室で籠城事件が起こり、その部屋の家族を装って山さんが人質として入り、その中で犯人の様子を窺い解決を試みますが、結局は刑事である事がバレて、犯人は更に激高し暴れ回り、事態は最悪の状況になるところが、人質家族の父親が犯人の銃口の前に立ち塞がり、スキを見て山さんがテキサスを突入させ事件は解決しますが、逆に山さんが、同じ人質に助けられた回でもありました。

 

163話「逆転」

元先輩刑事の罪を暴く回で、後の水戸黄門西村晃さん演じる犯人と丁々発止を繰り広げ、殆どが取調室でのシーンで1話もたせる異色作で、それだけでも話として成立する事を証明してみせた回でもありました。

 

173話「一発で射殺せよ!」

ゴリさん主演回ですが、籠城犯に対してゴリさんに射殺命令が下り、それをさせまいと山さんがメガホンで延々と説得を試みます。

「君たちはまだ若い!いくらでもやり直しはきくじゃないか!」などのベタな説得を延々と続け、狙撃体制に入るゴリさんとこれを止めさせる為、犯人に近づくテキサスとボン、そのBGMかのように延々と続く山さんの説得…という構成が何か面白かったですが、これもすべてゴリさんに射殺させまいという強い想いがあればこそでした。

 

179話「親と子の条件」

山さんの奥さんが遠縁の子を引き取って育て始めた事が発覚した回でした。

まだ引取るとは決めていませんでしたが、奥さんはすっかりその気のように見え、山さんはなんだか腰が引けたようでした。

 

206話「刑事の妻が死んだ日」

スタート当初より心臓病を患っていた山さんの奥さんが、もらい子として引き取った子の乳母車が坂道を転げ落ちていくのを止めようと無理をして、心臓に負担がかかり昏倒してしまいました。

病院での治療が続く中、山さんには同僚から見舞いに行くよう何度も請われますが、自分の事件として頑として看病を拒み、結局奥さんの死に目には遭えず、駆けつけた時には既に亡くなっていました。その亡骸を見て、ただただ涙する山さん、元はセリフがあったそうですが、その迫真の雰囲気から、セリフがカットされたほどのものだったそうです。

 

216話「テキサスは死なず」

テキサスの殉職回。それまでのマカロニ、ジーパンは一人で死んでいきましたが、テキサスは初めて同僚にその死を看取られました。その時駆けつけたのが、山さん、長さん、ゴリさん、殿下の4人で、中でも山さんとだけは会話をして別れを告げ、「必ず黒幕は逮捕する」と山さんは死にゆくテキサスに最後の声を掛けました。

 

218話「殿下とスコッチ」

タイトル通りの2人の主演回ですが、ここでも山さんの存在感が光るシーンがあり、殿下と組むように指示されながら単独行動を繰り返し、ついには失態を起こす事になり、その時スコッチに「疲れないか?」と近寄ったかと思うと「おまえ人と組むのが怖いんだろ?」とズバッと言ってのけ、核心を突かれたスコッチの心情を見事に表現した沖雅也さんの演技も素晴らしいですが、山さんの人の心をえぐった感がすさまじいものがありました。

 

234話「おさな子」

山さんの幼い子どもが高熱を出して入院した上に誘拐されかけ、この事件を機に、子どもは松山の親戚宅に預けられる事となりました。

 

250話「民芸店の女」

山さんに再婚話が!と思わせた回でしたが、その女は刑事である山さんに近寄り、捜査情報を聞き出そうとした挙句、犯人と共謀して山さん自身を殺させようとした犯人でした。

 

257話「山男」

暴走する新人ロッキーを山さんが殴りつけ、山さん2度目の同僚に対する鉄拳でした。

ロッキーは前回の登場編でもゴリさんに殴られており、2話連続で先輩の鉄拳をくらった唯一の刑事となりました。

 

301話「銀河鉄道

個人的に山さんベストエピソード!の回です。

河原ですれ違って声をかけた少年が死体となって発見され、自殺とみられ、その友達の少年が自殺した彼の待つ「銀河鉄道」へ行くんだと言い、ビルの屋上から飛び降りようとします。

その少年の自殺を食い止めようと、山さんはビルの屋上でただひたすらに説得を重ねます。子供の気持ちに寄り添いながら、それでも命を粗末にしようとする子に山さんが一喝し、最終的には自殺を思いとどまった子どもは、山さんに向かってひたすらに号泣し、その子が本当は死にたくなかった事を知ると、山さんは優しくそれを受け止めます。

独特のニヒルっぽい雰囲気で斜に構えた雰囲気すら感じる山さんですが、意外とこの回のような、自分の息子以外の子どもに父性を見せるエピソードも少なからずありました。

 

308話「新しき家族」

234「おさな子」で松山の親戚に預けられていた息子でしたが、その家の親戚が亡くなった為、再び山さんが引き取る事となり、お手伝いさんが登場する回です。

そのお手伝いさんは、山さんが関わった事件の犯人の娘で、個人的には山さん宅は、お手伝いさんと息子というイメージですが、奥さんは再放送でしか見た事がなく、このお手伝いさんは以後5年間、時々出ています。

 

452話「山さんがボスを撃つ」

453話「俺を撃て!山さん」

前後編となったこの回は、ボスを逆恨みした男が、テレビカメラの回っている中で山さんにボスを撃たせるよう要求し、実際に山さんがボスを撃ちました。当たったのは腕でしたが、刑事が意図的に同僚に命中させたというのは、番組史上でもこの回だけだと思います。(もう一回、後述の「山さんの危険な賭け」でやはり山さんがジプシーを撃っていますが、防弾チョッキ着用の為出血はありませんでした)

 

471話「山さんに任せろ!」

サブタイトルに初めて「山さん」とついた回です。

文字通り、ボスが不在となり、一係の指揮を代行していた山さんですが、その一係に本庁から管理官が送り込まれ、山さんの管理能力が問われた回となりました。管理官は手ぬるいと言ったり慎重にと言ったりして方針がブレ、一係の面々は困惑し反発すらしていましたが、山さんの指揮のもと無事に事件を解決へと導きます。

その途中で、山さんがボスの空席に近寄り「ボス…、私はどこまでいっても私でしかありえません。山村流でやらせてもらいます」と心で呟くシーンがあり、困った時にはボスに歩み寄り、結局は自身の信念に身を委ねるしかない、と自ら答えを出したようでした。

管理官は「新しい係長を…という話もあったが…、、その必要はなそさぅだな」と、薄く笑顔を浮かべ引き上げていきました。まさに山さんの管理能力と一係の結束力を認めた瞬間でした。

これを機に山さんを中心とする一係の絆がより強固なものとなりました。

 

475話「さらば、スニーカー」

ボス不在の中、スニーカーが退職の形で七曲署を去って行きました。

その時、スニーカーの辞表を受け取ったのが、山さんでした。

「ボスには…俺から伝えておこう」と言って、スニーカーの肩を叩き、うんうんと小さく頷きながら、スニーカーを送り出す…山さん流の別れの挨拶と感じました。

 

476話「ラガー刑事登場」

スニーカーの後任としてやってきたラガーに対して、前所属の引継ぎが完了した事を確認した山さんは「今日からうちで働いてもらう」と早速仲間に引き入れ、ラガーが鬼のように怖いゴリさんと組みたいというと「よーし!じゃあゴリさんと組んでみろー!」と指示を出します。

事件解決後、ラガーのニックネームを考える際にスコッチが「おまえラガーか?」と言った事に対して間髪入れずに山さんが「よーし!今日からおまえはラガーだ!」と決め、これが山さんによる初のニックネーム命名となりました。

529話「山さんの危険な賭け」

犯罪組織に潜入した山さんは、信用の証として一味から傍にいるジプシーを射殺しろと命じ、ジプシーの左胸に向かって銃弾を浴びせました。

スキを突いて山さんは拳銃を向け、次々に犯人側の拳銃を飛ばしていき、一気に事件を解決させました。死んだかに思われたジプシーもよろめきながら山さんをアシストし、冒頭で山さんに言われた事を守って防弾チョッキを着用していて命拾いし、またチョッキを着ていても衝撃で左胸をやられたら…という点も、ジプシーの登場時に紹介された「右胸心」というすべての臓器が逆についている設定が生かされた回でもありました。

 

564話「夏の別れ」

山さんのお手伝いさんが結婚の為、山村家を離れる回です。

5年間にわたり時々出演していましたが、かわいがっていた息子と離れ離れになるシーンが切なかったです。

 

576話「刑事・山さん」

山さんと新人ブルースの対比を描いたような回でしたが、若さゆえ暴走し、事件関係者を殺しかねない状況まで追いやり「逮捕しました」というブルースに、山さんは無言でいきなり鉄拳を見舞いました。

「捜査というものがどういうものか、もう一度よく考えるんだな」と言い残して去って行きました。

結局この回は、真犯人と思われる男が事故で死亡し、しかし山さんはその男を「犯人と断定」した事をボスに報告しました。ブルースが捜査とは何かがやっと分かったと言うと「地道に、ひとつひとつ事実を確かめるのが捜査だ。刑事にとって最も命を懸ける時は、犯人を断定する時だと、私はいつも思っている」と熱く持論を語りました。

 

598話「戦士よ眠れ、新たなる戦い」

前の回でボギーが不慮の死を遂げ、犯人が分かっているのに証拠がなく手が出せない一係の面々、何をやってもお手上げか!という状況で、山さんがボギーの遺体写真を見ながら、不自然に手が折れ曲がっている事を指摘しました。

そのナイフの刃先にあたる部分を現場で確かめると、側溝があり犯人がボギーを刺した後、返り血のついた煙草を無造作に捨てていた事が分かり、一係の面々は犯人一味へ乗り込みめちゃくちに殴りつけてボギー殺害犯と事件関係者を逮捕しました。

 

658話「ラガーよ 俺たちはおまえがなぜ死んだか知っている」

ラガー殉職回ですが、マイコンがラガーの状態を心配して、足の事を同僚に話そうとするも外へ出て口止めするラガー。これに対して山さんが「体を壊しては元も子もない」と諭しました。

またラガー死亡の報をドックから聞き、しかも相討ちの為、犯人側の状況も不明で事件の真相が分からなくなり、暴力団の事務所で黒幕と思われる男に思い切り怒りをぶつけました。

 

665話「殉職刑事たちよ安らかに」

2時間スペシャルで過去の殉職刑事たちにまつわる話で、いきなり殉職刑事たちのアルバムがボスに送り付けられたと思ったら、一係が何者かに狙撃されました。

で、各刑事が殉職刑事たちの家族などをあたりますが、山さんは長年一緒に働いたゴリさんの父親を訪ね、延々と話を聞いていたのと、殿下の恋人にも会い、彼女が殿下を忘れられず結婚を躊躇っている事を知ると「忘れなさい、殿下の事は。あいつはきっとそう言います」と諭し、ボスを除いては一係で唯一いっしょに働いた山さんだからこそ説得力のある言葉となり、彼女は結婚に踏み切りました。

またこの時、マカロニやスコッチが天涯孤独で、テキサスのお母さんが亡くなっていた事を知らせたのも山さんでした。それに久々に長さんに会って話したのも山さんで、長さんは転任後ではブルース登場時に再演していますが、その時も山さんとサシで会っていてました。

 

691話「さらば、山村刑事」

タイトルだけ見ると転勤かな?と思いましたが、しっかり殉職の話でした。

初回から691話まで一度も欠勤なく出場し続けました。

もらい子だった息子を、本当の親の元へ返す時が来た、と察した山さん。

自身の子でない事を息子に告げ、本当のお父さんのもとへ返すと言った時の悲しさはたまりませんでした。自分がいつ死ぬか分からない仕事をしている事からの決断でもありました。

そんな山さんには千代田署署長の栄転話があがり、捜査は難航を極めながらも最終的には解決となりました。あとは子供を新しい親の元へ返す事と、新しい署へ出向く事…だった山さんでしたが、解決した事件に絡んだ暴力団の残党が報復行為に出て山さんをつけ回します。

狭い路地に引き入れた山さんは犯人と揉みあいになりますが、互いに発砲し犯人はその場で絶命し、山さんは階段を駆け上がり、ボスに電話して拳銃の押収を報告しますが、その直後に意識が混濁し、袖口から血がしたたり落ちてきます。先の発砲で山さんも撃たれていた事がここで分かります。

その状態で気力を振り絞り、息子のいるわが家へ電話をかけ「なんだ、お父さんか」と言う息子に、自分の状況などおくびにも出さず気丈に振る舞い「おやすみ」と言いますが、受話器を置く事ができずに倒れ込み、帰ろうと2、3歩進みますがやはり倒れ込み、そのまま帰らぬ人となりました。殿下と同じく死に顔のない殉職となり、しかもボスだけが悲報を知り「山さんが…死んだ?…」と呟くだけ、他の刑事はその報を聞くシーンもなく、リアクションもなく、次の回にも一切エピソードを引っ張ることがありませんでした。

後日談的にデュークの最終出演回となる715話「山さんからの伝言」で山さんのやり残した仕事を、彼を刑事として慕っていたデュークが担当し、海外研修へ旅立った、という回はありますが、山さん殺害犯の後日談や、彼の死に落胆する一係の面々については全く描かれませんでした。