続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

JR京町温泉駅 (宮崎県えびの市)

宮崎県えびの市JR京町温泉(きょうまち・おんせん)です。

えびの市ではJRえびの駅をupした事がありますが、今回は市内の温泉駅を名乗るこの駅のご紹介です。

-JR京町温泉駅
【路線】
JR吉都線(吉松-都城間)
【開業】1912年10月1日
【訪問】2019年1
【1日あたり平均乗車人員】 69人/日 (2015年) 
【近隣の主要駅】 (吉松方面) 吉松駅→2駅 
           (都城方面) えびの駅→隣駅

▼今年の初め、霧島温泉郷へ行く前の計画段階で、近くにこのような名前の駅があるのを全く知らず「これは是非行ってみよう」と思い立って寄った所です。

こんなに地味に「温泉」駅が存在していたなんて!という感じです。

はえびの市の中心である「えびの」駅と、もう片側の隣「鶴丸」駅は鹿児島県の駅で、前回の吉松駅から吉都線に乗っていちばん最初の宮崎県の駅で、ここから宮崎県、あとは都城駅までずっと宮崎県な訳です。

開業したのが明治最後の年である1912年で、当初は単に「京町」駅だったのですが、平成初期の1990年に現在の京町「温泉」駅となり現在に至ります。

宮崎県は意外にも「温泉資源の乏しい県」といわれ、この内陸部にある、都会とは言い難いこの辺りが県内随一の温泉エリアであるそうです。海沿いの都市部にそういえば温泉が思いつかないな、と。この辺に何かあればもっと賑わって注目されたろうに…と思うのですが。確かに鹿児島県や大分県は温泉といえば色々思いつきますが、それらに隣接している宮崎県でパッと思いつかないのがなんだか不思議です。

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▼吉松駅でキットカットをもらって、このキットカット電車に乗って、ここまでやってきたのでした。

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▼ホームは1面1線のみの最低限の形でした。

屋根のある部分もこれだけ、という感じの短いものでした。

駅の乗車人員は1日あたり69人が直近情報ですがこれが2015年の事で、2009年までは100人を超えていたのが近年急降下している感はあります。

あとフェンスの辺りが工事中を物語っていました。今年の初め、絶賛工事中でした。

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▼名所案内が2つありました。

1つはボロボロでメンテも行き届いていない状態のもので、もう1つはまっさらで工事の際に新設したものでしょうか。

この時、タイミングが少し遅かった感じで、工事中というレア感はありますが、旧の様子をおさめきれなかったのは少々残念でした。

京町温泉はこの界隈全てといっていいほど、ここにある「駅付近」そのものですが、他にも40分も歩けば吉田温泉という温泉にも行けるようです。

いちばん下の「薩摩鶏地頭鶏」というのが天然記念物で、徒歩20分とあるのが興味深かったです。薩摩鶏というのは闘鶏の一種とありました。徒歩20分とは…、、その辺にいるという事でしょうか??

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▼ホームから出ていくところです。

辺り一面が囲いと更地でした。

「駅のホームを作り直しています」とあり、まさに真っ只中でした。

なのでこんな柵だらけの中を通ってホームを降りて行ったのでした。

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▼まだ、シートが取れていない状態の時刻表や近距離きっぷの運賃表です。

近距離きっぷの路線図では、真ん中左側の赤い部分がこの京町温泉駅で、これを右に行くと吉都線都城へ至ります。

京町温泉駅から2つ左で分岐しているのが吉松駅で、ここで肥薩線吉都線が分岐していて、縦に走っているのが肥薩線で、下側は隼人へ、上側は左へ折れながら人吉へ繋がっていきます。


そして時刻表の方ですが、

左が都城・宮崎方面 右が吉松・隼人方面です。

どちらも1日に8,9本程度で10本もないという希少路線です。時刻表のチェックは欠かせないですね。

中でもオドロキは都城方面の終電が19:46という事です。ここでこの電車を乗り過ごしたら「どうしよう?」となります。特に都城や宮崎などでホテルを取っている場合などは。

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▼工事中の仮設塀に沿ってホームから出て、入口はこんな感じです。

駅舎はこの左に隠れている形で位置していて、駅舎を通らなくてもホームを出る事ができます。というか駅舎を通ってホームから出る手段がないのです逆に言えば。門松が置いてあるのはこの時がお正月だったからだと思います。

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▼上の写真の仮設入口の向かいに当たる部分には、このような温泉旅館がありました。

本当に駅から出て目の前です。

「あわじ荘」という旅館です。

日帰り入浴も可能で、午前9時から午後9時までとありました。

京町温泉が一般的な知名度がものすごく高いとは思い難いのですが、この駅周辺に割にこじんまりとした宿が結構点在しています。

ビジネスホテル的なものは逆にあまりありませんが、この手の旅館的なものはこの辺りを歩けばいくつも見つかる、という感じです。隠れた温泉名所という言い方が正しいか分かりませんが、なかなか渋いところだと思います。

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▼ホームを出て、外付けの形で駅舎があり、中に入ってみました。

駅舎というより「観光交流センター」と建物にあり、いわゆる合築駅舎となっていて、駅設備は皆無でした。

電車を待つには良いスペースでした。人の行き来も殆どなくて、たまに数人来るくらいで、この空間を独り占めした時間も少なからずで、快適でした。

そしてパネル展示されていたのは「京町温泉の昭和」というもので、往時栄えた京町温泉の様子を色々と感じ取る事ができました。

こういうのはなかなか売っていないし、ネットでも見れないし、実際に訪ねて見るのがいちばんだな、とこういう時思います。

でも半年以上たった今、どんな姿になっているのかは正直よく分かりません。展示内容も変わっているかもしれませんね。

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京町温泉駅の駅舎です。

観光交流センターとの合築的側面がある事は書きましたが、ホームとのつながりが途切れた形でポツンと線路沿いにありました。

この時が工事中であったので、工事後はホームから繋がった駅舎になっているのかどうか…もう一度行ってみたい気もします。

遠いし本数も少なくて気軽に行ける所ではないので、訪ねるのもひと苦労ですが…。

パッと見て「京町温泉駅」の表示が見られないのは、これがまだ過渡期という事なのでしょうか??

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