霧島市では、JR隼人駅と前回記事でJR霧島神宮駅をupしましたが、今回はこの駅です。
-JR霧島温泉駅-
【路線】JR肥薩線(八代-隼人間)
【開業】1908年7月11日
【訪問】2019年1月
【1日あたり平均乗車人員】 241人/日 (2016年)
【近隣の都市駅】(八代方面)人吉駅→8駅
(隼人方面)隼人駅→5駅
▼前回記事の霧島「神宮」駅はJR日豊本線という本線上にありましたが、この駅は別路線の「肥薩線」に属しています。ちなみに霧島神宮駅は旧・霧島町、この霧島温泉駅は旧・牧園町に属していて、その町名である「牧園駅」を長らく名乗っておりましたが、1962年に「霧島西口」駅と改称し、更に2003年に現駅名となり、それからまだ16年しか経っていない状態です。
そんな訳で、同じ霧島市内でも霧島神宮から霧島温泉へJRで移動するのは結構時間がかかり、隼人駅を経由して7駅を要します。この辺の7駅というのは相当なもの(時間・距離とも)であり、ダイヤを要確認ではありますがバスで移動した方が早い事もあります。
この時は、霧島温泉郷のホテルから少し歩いてからバスに乗ってこの駅へやって来ました。
この駅は普段は普通列車しか通っていない状態で、土日などの休日のみ1日2往復だけ特急「はやとの風」が通っていて、その停車駅となっています。週末だけの特急停車駅という事ですね。
▼名所案内です。
辺りは「霧島国立公園」です。
霧島温泉郷、霧島神宮はもちろんですが、山々が豊富??で、新燃岳、韓国岳、高千穂峰、えびの高原ete…が列挙されていました。
徒歩で行けるところもあるにはありますが、というレベルでほとんどがバスを要する距離につき、いっぺんに色んな所は行きづらいかなと。というか殆どんが山なので遊ぶジャンルが限られてしまいますが…。
▼ホームは1面2線で、隼人方面と吉松方面へ別れています。
隼人の方が都会に出る形となり、吉松方面は内陸に入っていくような感じです。
霧島神宮駅の方は隼人まで2駅ですが、ここからだと隼人まで5駅を要します。
しかし、かの有名な「嘉例川駅」が隣駅として存在しています。古くからの姿を遺す駅として有名な駅です。
それと長いホーム幅が取られている中で、屋根のあるスペースはごくわずかです。
ホーム上はそのわずかな屋根こそありますが、待合室はなく、座って待つなら駅舎でという感じです。
▼1面2線のホームと駅改札とは構内踏切で繋がっていて、そこから坂を上ってホームに至る形で、跨線橋はありません。
構内踏切も遮断はなく、そのまま渡れてしまう形です。
改札へ入る時は「いってらっしゃい」の表示が、観光的な要素を醸し出しています、ここにも霧島温泉郷というかなり遠いですが観光地を擁している側面があります。ちなみに利用者数では霧島神宮駅よりもやや多く、1.3倍程度あります。
▼ホームの最も駅舎から遠い側からのカットですが、左端にはかつての線路の残骸?も見えました。
車止めであったのか?今は線路もなく分かりませんが、この部分が切欠きになっていて、何だったのだろう?と思いめぐらせてしまいます。
▼改札を入ってすぐの所に、龍馬とお龍の顔抜き看板がありました。
立派に観光の要素が感じられるものとして、駅を象徴するものとしてこれはなかなか重要なものではないかと思います。
▼またまた写真が横転できずスミマセン。
縦長につき横向きになってしまったのですが時刻表です。
肥薩線の時刻表で左側が隼人方面で、右側が吉松(都城)方面です。
赤字は特急「はやとの風」号の停車で休日のみですが、それ以外が通常の普通列車の停車で、1時間に1本もない時間帯もあり、左側の隼人方面は14時台の次は17時までの2時間半電車が来ない(赤字の15時台特急は休日のみ)という状況もあり、時刻表を見ながらの旅程組みが必須です。
とりあえず平日ベース(黒字のもの)では、1時間に2本ある時間帯は皆無です。
▼ここからは駅舎内です。
ホームの様子からすると、そんなに大きな規模の駅という感じではなく、田舎の小さな駅という感じですが、駅舎内は意外にも?なかなかの規模でした。
ガッツリ重厚感に溢れた木製の机と椅子が沢山待合室に並んでいる様はなかなか荘厳でした。
▼上の写真の向こう側に見えていますが、パネル展示がなされていました。
この牧園でも西南戦争があった、という事でその説明です。西南戦争といえば薩摩でありこの鹿児島ですが、ここでも展開されていたのですね。
戦った人たちとしてもちろん西郷隆盛の写真もありました。
他に肖像のある辺見十郎太、桂久武なども西郷と同じ1877年に自決、戦死などで亡くなっています。
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▼駅舎入口から改札を見た目線のカットです。
こちら側にも色々ぺたぺたと貼ってありました。
感謝状も飾られていました。この霧島駅宛ではなく「花のある駅づくり実行委員会」宛のもので、2011年に国土交通大臣からの感謝状でした。
一方で「猫に餌をあげないでください」という注意の貼り紙も、その下にはありました。
▼駅前広場です。
霧島国立公園としての側面が最大のウリで歓迎看板が真ん中に、適度に目立ち適度にひっそりと置かれていました。
この駅前で、目だった歓迎を示すものはこれぐらいだったように思います。
▼駅舎内で猫に餌をあげないように、とありましたが、ネコが駅前にいました。
普段から居るんでしょうか?それで悩まされているのか??しかもかなり慣れた感じで近づいても全然逃げないどころか、カメラを向けてさえこんな寛ぎようでした。
▼これも横になりすみません。
駅前広場には複数路線のバスのりばがありました。
鹿児島交通と横川ふれあいバスというものの標識が立っていました。
(この写真を縦にできないのが辛いです…)
▼霧島温泉駅の駅舎です。
霧島「神宮」駅のような階段の上にあるような厳かな感じはなく、真っ平の平屋駅舎ですが、そこそこ横に長い駅舎になっています。
そして広めの広場スペースでロータリーが形成されていますが、バスやタクシーが活発に行き来している感じではありませんでした。
それでも鹿児島屈指の温泉街である「霧島温泉郷」へアブローチできるところなので(そういう目論みで駅名が「霧島温泉」になったのかと思ていますが…)、温泉大好きな方には是非とも寄ってほしい所ですね。