続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

JR上牧駅 (群馬県利根郡みなかみ町)

群馬県利根郡みなかみ町JR上牧(かみもく)です

みなかみ町は、群馬県の最北端に位置し、新潟県に接していて、人口は18,795人
(2017.3.1現在)で、群馬県では最も広い町となっています。
その名前の通りですが、水上と書いて「みなかみ」と読む、水上温泉郷で有名な街です。

-JR上牧駅-
【路線】
JR上越線(高崎-宮内間)
【開業】1928年10月30日
【訪問】2016年12月
【1日あたり平均乗車人員】 127人/日 (2011年)
【近隣の主要駅 (高崎方面)沼田駅→2駅 
           (宮内方面)水上駅→隣駅
 

●ホーム

上牧と書いて「かみもく」と読みます。

大阪府の阪急の駅に同じ字で「かんまき」と読む駅がありますが、読みが違うせいか、
どちらも何も冠される事なく、「上牧」駅として共存しています。

隣の駅が同じみなかみ町の町名を名乗る「水上」駅で、かつて栄華を誇ったと
思われる壮大な温泉街があります。この上牧駅にも温泉とホテルはわずかに
ありますが、昭和のまま時が止まったと思われる風景が少なからず見られます。

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●待合室

高架というか築堤上の駅という方が正しいのかもしれませんが、入口から階段を
上ってこのホームに行き着く形式です。

入口には駅舎があり待合スペースはある訳ですが、電車が来たかどうかが
分かりにくいので、電車の動向が分かる場所での待合室はこの小屋の中となります。
窓のついた完全室内型で、外壁は木造でかなり年季の入った様子が窺えます。

この向こうは街の中心である水上(みなかみ)の方であったり、新潟県の長岡方向で
あり、群馬県から離れていきます。

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●ホーム

下2枚のうち上側が、向かい側ホームとなり、2面2線ホームとなっています。

しかし両者を繋ぐものがなく、跨線橋はおろか構内踏切もなく、この間を合法的に
行けるものではありません。

実は途中の階段が二股に分かれていて、その時点でどちら方面に行くかによって、
上る階段が分かれてくるという事です。

向いホーム階段を上ってくると、この入口に至り、これとは別に左に隠れている部分に
待合室があります。

しかし屋根のあるスペースが広かったり、設備的に充実をしているのは、手前側の
ホーム(下側の写真の右半分)にあたります。

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●二又階段

先に書きました、乗る電車の方面によってのぼる階段が変わってくるというもの
です。新潟県の長岡方面なら、この階段をまっすぐ上り続ける事となります。

反対に高崎方面へ行く場合は、この右に分かれている側の階段を上って、
そのまま上がっていった先とは向かいになるホームの方へと進んでいく
事となります。なかなか面白い構造であり、特徴的であり、駅訪問として
非常に印象深い駅となります。

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●窓から

これは駅階段の窓の様子です。

上の写真でも所々にこのような小さな小窓を見る事ができますが、こんなX'mas仕様の
飾付けがなされていました。ちょうどこの訪問時がその時期であったというのもありまが、
ここ無人駅なので尚更称賛ものです。

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●駅舎内

階段を下りて改札を抜ける形で、この駅舎内に到達します。

ここもやはりクリスマスの飾りつけが見事でした。

これで無人駅とは思えないですね。

また駅舎内の外周はグルッと椅子が囲っていますが、1日に130人ほどしか乗車
しない駅に約1/10もの椅子があるという事がおどろきでした。

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●駅舎内2

上の写真とは反対側になりますが、ホームから出ていく場合はこの写真の右側のドア
を開けて、右側がこの券売機の向きで、左側が上の写真のベンチ群の向きとなります。

券売機の横にはクリスマスツリーがありました!

改札の跡もなく、根っからの無人駅という雰囲気で、それでもこんな飾付けがなされ
ていて、なかなかに謎でした。

券売機があるものの無人駅である為、券を買わずとも電車に乗れてしまい、
また乗った電車はワンマンではなかったようで、整理券もなかったので、
隣の水上駅まで乗った時に、降りる際の改札で、切符も何もありませんと
言ったら、水上駅の駅員さんに「困りますね!」と何度も言われた苦い思い出
もあります。

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●時刻表

上牧駅の時刻表です。

ほぼ1時間に1本で、朝は少し多いかなというところです。

上りである高崎方面が下りである水上方面より2時間ほど始発も終電も遅い
格好となっており、上りの終電は21時台につき要注意です。

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●駅前俯瞰

階段上のホームから駅前を見下ろした様子です。

広場の前は幹線道路で、これに沿って昔ながらの建物が時折更地を交えながら立ち並んでいて、その向こうは山あいの集落が続く感じでした。

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●見上げれば…

上の写真がホームから見下ろした様子ならば、こちらはホーム側へ見上げた様子です。

築堤に沿うように階段が屋根つきで伸びていて、また結構な段数あります。

途中で向かい側ホームへの通路に分岐するという面白い構造です。

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●駅前広場

駅を出て、駅前広場の右半分です。

左半分の様子は駅前俯瞰の写真にある感じです。

町の中心ではありませんが一応、右前にあるような地区のMAPはあります。

真ん前の建物はなかなか昭和感が見事です。結構ゴーストタウンっぽい雰囲気がなんともいえませんでした。

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●上牧駅 駅舎

無人ながら駅舎がちゃんとあり、階段は屋根つきで設備費的には結構かかってるのではないかと思います。

そしてよくメンテされている事!こんな飾付けがあちこちなされている無人駅もなかなかないのではと思わされます。

温泉が徒歩圏内にあります。→風和の湯 

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●夜の上牧駅

ここに初めて来た時は夜でした。

近くのホテルに泊まったのですが、そこの露天風呂で独り占めできた時の幸せ感といえばなかったです。昼間の景色は、なんとなく通り過ぎてしまうかもしれませんが、夜はこれは足を止めずにいられないくらい、インパクトがありました。

クリスマス仕様はあったとしても、今はどうなっているんでしょうか…??

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