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アンジュルム日本武道館!150526⑤ ~9人の乙女の逆襲・物語はつづく

5月26日に行なわれたアンジュルム日本武道館ライブアンジュルムSTARTING LIVE TOUR SPECIAL@日本武道館 大器晩成」のレポート、アンジュルム日本武道館!150526④ ~大器晩成で終わる!に続く最終弾です。

あの感動の武道館ライブから既に1週間以上が経過し、その感動を実は忘れつつありますが、色々思い出してみたいと思います。

とりあえず曲順的に最後まで書いてみたのですが、今回の最終記事では9人のメンバーそれぞれのMCで覚えている内容や、それぞれのパフォーマンスを見た感想などを書き綴ってみたいと思います。

メンバーの並びとして、初期2期は生まれた順、その次に3期の生まれた順という構成になっていて、2期最年少よりも3期最年長の方が生まれが早い(学年は同じ)ため、このような並びとなっています。その、下から順に書いていきます。 (※年齢は公演日時点)

りかこ(佐々木莉佳子=13)

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グループ最年少でひとりだけ中学生、次に若いメンバー達と3歳も年が離れているりかこ。この日は14歳の誕生日を迎えるわずか2日前でした。美少女ともてはやされて雑誌のモデルにも起用されていますが、とにかくその激しいダンスが何よりも見せ場で、「大器晩成」の落ちサビ部分でのハイジャンプはとても印象的です。その前のむろたんの熱唱と相まって、アンジュルム3期の即戦力っぷりを惜し気もなく見せつけてきた感満載です。

彼女は去年のスマイレージ武道館では、「ハロプロ研修生という立場でバックダンサーを務めていますが、正規のメンバーとしてパフォーマンスをするのは勿論今回が初めてです。デビューできて、新メンバーとして活躍できている事を爆発させている感じでしたが、最初のMCから思い切り泣いてしまったのがなんともびっくりしました。序盤から波乱含み?と思いつつ見ていましたが、これ以外のシーンではどこ吹く風か全身をフルに使ったダイナミックなステージングを思い切り披露してくれました。

3期の中でもお姉さんな雰囲気のむろたんと、あいあいりかこの2人とに分かれる感じで、最初のMCでもあいあいが泣き、りかこが「あいあいが泣くから…」と言いながらつられ泣き、互いの泣くところで、互いにめちゃくちゃ笑ってて、この2人の関係性の面白さもよく見られました。「魔法使いサリー」でソロバートが見られたことも良かったです。これからいよいよ本格的に歌でも活躍するのか、と思って。いわゆるロコドルという地方アイドル出身の希望の星としても更に期待感が高まるのでは?と思いました。

あいあい(相川茉穂=16)

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9人の中で最も素人に近い存在のあいあい。研修生歴が半年足らずのうちにメンバーに選ばれて、その同期メンバーがむろたん、りかこという研修生の中でも中心メンバーとして大活躍する2人に比べられながらやってきた事でしょう。最初のMCで最初に泣きだしたのはあいあいでした。何とか言い終えた後、こんどはりかこが泣いて…という、「どうなるのか?」状態でした。「初めての武道館は一回しかない!」という至極当たり前にして金言といえるセリフだと思いました。

あいあいもりかこ同様、これまでの曲でソロバートがなく、今回の「魔法使いサリー」では堂々とソロバートを歌い上げ、その姿に感動しつつ見入っていました。普段あまり喋らないのか、口調がたどたどしく、一文の短い「散文調」の喋り口で、皆が不安視しながら聞き入るのですが、歌はなかなかどうして「歌えるな!」と思って聴いていました。ステージ袖の方で、りかことワチャワチャしながら手を振ってた姿は記憶にしっかり残っています。加入当初はついていくのが精一杯で、見てるのも辛くなる程でしたけど、最近はライブでもよく笑顔を見せるようになったと思います。武道館でもそれが出ていて良かったです、まさに笑いあり涙ありで…。

後日の映像で開演前に緊張しすぎて泣いてしまってたのを見て、後から更に驚く事となりました。普段打っても響かないイメージの子が内面では色々な想いを持っているんだ、という事ですね。

むろたん(室田瑞希=16)

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新メンバーである3期3人の中で最もしっかりした存在で、最初のMCから同期2人が泣いた時も(先にコメント済んでいた事もあったけど)、泣かずに乗り切ったし、逆に最後のMCでは1人泣きそうになって言葉が詰まったところをグッとこらえて乗り切ってました。後日のコメントで「3期皆泣く中で、どうしても泣く訳にいかなかった」としっかりしたところを見せてくれました。「3期が入って良かった、と思って頂けたら…」という、言ってほしかったコメントをしてくれたのも良かったです。

3期の中で唯一、既に持ち歌(この公演前時点での)でソロバートのあったむろたんですが、新曲ではそれこそ爆発、と言わんばかりに沢山のソロバートでのびやかな歌唱を見せつけていました。まさにアンジュルム新時代を象徴する存在で、特にこの秋のにょんさん卒業後は間違いなく、アンジュルム歌唱の中心的な存在になっていくものと思われる…、そんな期待感を大きく膨らませてくれる大活躍でした。

めいめい(田村芽実=16)

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2期メンバーとしてスマイレージで去年初めて武道館のステージを踏んだ当時最年少メンバーだっためいめい。去年はかわいらしい髪型だったのが、今年は編み込みをふんだんに使っての激しいオールバックで、そのワイルドぶりにまず驚きました。

中盤でのちょっとした喋りは、わざとらしさ見え見えながら、なかなかに笑いを誘ってくれました。「あれ?もう1時間も経ったんだ!まだ5分くらいかと思った」というものでしたが、5分はいきすぎでも、ホントにあっという間に1時間経っていたのは確かですね。

新曲「臥薪嘗胆」で見せたのびやかでパワフルな歌唱は妙に新鮮でした。めいめいといえばグループ歌唱の幅を何倍もに広げるほどの声色の持ち主で、壮大に歌い上げる感満載なんですが、自分の中では割と変化球を投げ込んでくる感じで、今回のように直球でズバッとくるような印象があまりなかったので、そういう意味で新鮮でした。最後のMCでアンジュルム、キテるんじゃないかと思います!」と言い切ったのは素晴らしかったです。沸きましたよここは(^^

りなぷー(勝田里奈=17)

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同じく2期メンバーで、前回スマイレージ武道館の時に公演中に泣いていた姿が目に焼き付いていたものでしたが、今回は慣れたもの?で泣きだす3期に色々言ってました(笑)同じくスマイレージ武道館の時にスクリーンに「省エネダンス」とか散々映し出されていましたが、今回は本人いわく「めちゃくちゃ踊った」そうで、「普段は帰る時の体力を残している」とか「今回はその体力が残ってないようだけど、なんとかして帰らせて頂く」とか、天然な爆笑セリフの中に最近ちょっとウケ狙ってる?というフシも感じられ、なかなかの芸達者になったな、と思って見ていました。

たしか3期2人を引き連れてステージ袖へ来てた印象があって、 「りなぷーがいちばん上だ!引率してる!」と思って見てました、多分記憶違いじゃないと思うのですが…

タケちゃん(竹内朱莉=17)

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2期メンバーとして前回スマイレージ武道館のMCで泣いてしまったタケちゃん。心に届く歌を!という事で前回分見返すとかなりその辺り伝わってくるのですが、今回も普段以上に違が入ってるな、と感じられました。で新曲でも重要なパートで次々と歌唱が回ってきて、むろたんの台頭も印象的でしたが、2期であるこのタケ・めいの2トップで今後いくのかな?という印象も受けましたね一方では。

彼女もまた3期の泣きっぷりに突っ込みまくりで、去年は自分たちが泣いていても、今年は余裕?すら感じました。最後のMC「みなさん、幸せになってくれましたかー!」と大きく呼びかけた姿に頼もしさを感じました。直後に「今日は私、眠れないと思います!」ときて、そんなにこみあげるものがあったのかー、と思っていたら、「が、ご飯食べてきっとすぐに寝ると思いまーす!」としっかり笑い取る方向へ持っていったか…という感じでしたね。

かななん(中西香菜=17)

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2期の最年長ながら全くの素人から入って様々な壁に直面し、スマイレージ武道館でも過去の辛い出来事の数々をを思い出して泣いていたかななん。先輩になって今回はとにかく堂々としたステージングが印象的でした。あとMCでの客弄りを見て、こんなに機転が利くようになったんだ、という成長ぶりも存分に見えました。

最後のMCでは、先輩で今秋に卒業するにょんさんを全面にフィーチャリングしていました。 「福田さんのMCの部分は私が引き継ぐ」と堂々と宣言してくれて、頼もしくも感じました。

新曲では歌割が増えるだけでなく、重要なパートも任され、他のメンバーに負けない声量を見せてもくれ、最も著しい成長が感じられたメンバーかと思います。今後は色々な方面へ更なる飛躍が期待されます。

かにょん(福田花音=20)

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リーダー・あやちょと共に波瀾万丈の歩みをたどってきたスマイレージアンジュルムの屋台骨をグループ結成時から支えてきた「にょんさん」。かにょんが公式ですが、個人的に「にょんさん」がしっくりくるのでこう書かせて頂きます。他に自分でつけた「まろ」が異常に定着し、Berryz工房のももち同様に、自己プロデュース力が大変強い部分を持っています。

今回のこの武道館公演、そのわずか6日前に自らの今秋での卒業を発表し、この事はYAHOOトップにも載ったほどで、この公演が彼女の活動期間が明らかに有限のものである、とした上でのものという事で、彼女の動きから目が離せない、緊迫感をもったものとなりました。

この前夜にはまた「作詞家の勉強をする…」とブログで綴り、その形で当日を迎えました。最初から5曲ノンストップの後、最初のMCもひと通り終わり、メンバー全員がはけた中での1人のステージ。武道館の大観衆が一面に彼女のメンバーカラーであるピンクのサイリウムを点灯する中、改めて卒業を発表、その声は若干涙に震えるような部分も感じたものの、しっかりした口調で今後の事を話していました。 「ピンク…、私の色…」と思わず出たその言葉にはグッと来るものがありました。

ひとり芝居はなかなかお約束な感じでしたが、こういうのがいちばんサマになるのも彼女のキャラクターのなせる業でもあります。芝居は苦手、と本人は言うけど、芝居がかったものの言い方は、声がのりやすいのもあってお手のもの、という感じでしたね。

で、最後には次回の武道館まで決まってしまい、それがなんと彼女のファイナルという事で、日曜日に武道館公演という花道を与えられたのでした。モーニング娘。のメンバー以外で単独で、土日に武道館で卒業公演、ハローの中でも異例中の異例、破格の待遇というものでしょう。スマイレージの他の初期メンバーの卒業は必ずしもその使命を全うした感があったとは言い難い部分もあると思いますが、このにょんさんの待遇はまぎれもなく「功労者」としての扱いと考えられ、それだけ敬意を払われているのかな、と感じました。

卒業の「今秋」というのが具体的にいつか?という話題もありましたが、11/29と決まり、あと半年、彼女はアンジュルムのメンバーとして全力でその任務を全うしようとしています。前回武道館の時に「もうちょっと…?」という感じで、あまり先が長くないような含みを感じたのですが、こう決まった以上、有限の期間を応援するしかない、とも思いました。

あやちょ(和田彩花=20)

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スマイレージ、そしてアンジュルムのリーダーとして初期から引っ張ってきたグループの顔といえるメンバーです。

当初は4人横並びで、もっとも生まれが早かったのでリーダーになったような事が書かれていて、自らのプロフィールにも「しっかりしなくていいと言われている」ような事も書いてありました。また、たどたどしい口調で、歌も不思議ボイス全開、考えてる事はもっと不思議で、全くつかみどころのないメンバーのように思われていましたが、メンバーの加入/卒業といった波乱を乗り越えていくうちに実に頼もしいリーダーになっていき、また課題ともいわれた歌唱面はBerryz工房のエース・菅谷梨沙子ダブルキャストで共演する事により飛躍的に向上し、天下無双のリーダーになったと思います。

前回武道館で、初めての大舞台で皆が泣いたり、涙ぐんだりしていた中を、ただ一人完全笑顔で気丈にコメントしていた強い姿は目に焼き付いています。(笑いで感情を誤魔化してたのかもしれませんが…) どんな大舞台に立っても、ライブハウスを回っていくうちに得た一体感、この感覚を大事にしたい、事ある毎にこう言っていますが、この気持ちを彼女が持ち続けている限り、このグループは大丈夫、と思っています。

相棒であり戦友であり「あやかのん」と親しまれる、たった2人残った初期メンバーのにょんさんが11月で遂に卒業を迎える事で「あやちょは…」と周囲を心配させましたが、その心配も一蹴し、まだまだ彼女はこの道を突っ走っていってくれる、事でしょう。

ステージ袖近くのスタンドで見てたんで、近くに来て手を振ってくれたのは感動モノでした。

あいあいと2人で歌った「シューティングスター」、歌で自らが引っ張る役になるなんて、ちょっと前では考えられない事でした。自らの声量も増し、非常にノッてる感じが窺えます。今後にょんさんという何にも代えがたい中心人物を失う事になりますが、あやちょがリーダーで居る限りはまだまだこのグループはそれまでのテイストを残しながら突っ走っていくし、独特の空気感・多幸感にも揺るぎがないと思います。

まだまだ書きたい事が色々あったように思いますが、武道館成功おめでとう

そして次の武道館も大成功を祈るばかりです[E:sign03]