鳥取県鳥取市、旧・鳥取市外エリア第11弾まできてしまいました。
前回の浜村温泉街は日帰りで訪ねたものですが、泊まりたくてこの9年後に行ってきたものです。
(2017年1月当時)
▼旅の起点はやはりJR浜村駅。
この場所は個人的にお気に入りで、前回記事の2008(平成20)年に初訪問して以来、2011(平成23)年、2016(平成28)年と寄り道的にやってきて「次は浜村温泉に泊まりたいな」と思ってようやく実現したのが、この2017(平成29)年1月でした。
山陰の冬、という感じで雪が積もっていました。
駅舎の右手前に足湯があり、この前年に訪ねた時は暑い中、足だけ浸かっていましたが、この時は雪に埋もれかかっていました。
▼そして浜村温泉に泊まりたい!と思って予約したのはこのホテルでした。
「魚と屋」と書いて「ととや」と読みます。
かつてここには「浜乃家」というホテルがありましたが廃業となり、水産会社が買い取って開業したといいます。
▼当時泊まった部屋です。
カードキーではなく、昔ながらの鍵穴に差して回すタイプのカギでした。
▼部屋に入ったら、さすが温泉宿!という感じの部屋の広さでした。
▼バスルームの壁紙が独特で印象的すぎました。
温泉に浸かったので利用はしていませんが…。
▼和室はいかにも温泉宿、という感じでいいですね。
和室にベッド、ってなかなかなかったですがここではそうでした。
▼温泉宿といえば、この辺りのちょっとした飲食コーナー?も嬉しいものがあります。
ここには干し梅がありました。
▼宿のテレビを見ていましたが、久々に山陰のテレビを見ていました。
右上の「BSS」(山陰放送)の独特のロゴ、自分が学生の頃、毎日のように見ていたそれでした。
▼山陰らしいニュースという感じですが、雪でスリップしたらしき車が線路内に進入し、立ち往生したニュースが流れていました。
▼1月末にして、山陰では各地で氷点下の寒さでした。
普段山陽地方に住む我々からすると別世界ですが、自分も学生時代は山陰に住んでいたので、この気温を見ると「あぁこの時期が来たか」となりました。
▼ウェルカムドリンクがありました。
これまた嬉しいですね。
▼宿のしおりをもらいました。
この時、朝食だけのプランしか取れず、残念ながら夕食が取れませんでした。
夕食はかなりのボリュームで「食べきれないほど」という口コミも見ていたので楽しみにしていましたが…。
宿の方にも「夕食付きのプランにされたら良かったのに…」と言われましたが、じゃらんのプランになかったので、こればっかりは仕方ないですよね。。
▼夕食プランがなかったので、晩御飯はスーパーを探して買出しの形で調達してきて、普段2本も飲まないのに何故か気分が良かったのか、チューハイを2本買ってました(笑)
しかしここ浜村は、駅前にスーパーやコンビニなどなく、宿から延々歩く事20分くらいかけて「エスマート」というスーパーで、これらのものを買ってきました。
浜村で泊まる時に夕食のプランがない時は、ここんとこは本当に要注意です。
事前にある程度その事を承知して乗り込んできたので、夜で積雪のあった浜村の街を楽しむついで、と思って悠々歩きながら行きましたが、それでも寒くて滑りやすくて少々辛い部分もありました。鳥取駅辺りで事前に買っといても良かったな、と。。
▼上の写真のものを買ってきて、まずは大浴場で温泉に浸かって、それから食べて寝た翌朝、1泊1食の朝食付きプランだったので朝ごはんだけは頂けました。
朝から贅沢気分になれました。
中でも覚えてるのが、左上の湯豆腐でした。
火をつけてもらって、アツアツの状態で頂きましたが、冬の寒い時期にピッタリで薄味なのに妙に記憶に残っています。
▼ホテルをチェックアウトして、街歩きを始めました。
それまで殆ど駅前のかつての温泉街的なところばかり歩いていましたが、この時は未知のエリアを歩いてみたく、駅から少し離れた場所までいって見ました。
ここは「温泉公民館」という名前が印象的でした。
▼これも宿からほど近くにある「ゆうゆう健康館けたか」という施設です。
プールがあり、水泳教室が開催され、また会議室的なスペースもあるようですが、表の足湯が無料で利用でき、これ以前に何度か浸かりましたが、この時は雪に囲まれていました。
▼アパートに「天然温泉りあます!」の表示がありました。
たまに見かけますが、こんな物件いいな贅沢だな、と感じます。
▼浜村温泉館
という施設がありました。
しかしここは、この前年2016(平成28)年4月により閉館で、修繕費に1億円かかるというニュースが流れて以降、その動向が不明で、現在はそのまま自然閉館状態のようです。
それまでは日帰り入浴施設「気多の湯」として親しまれた施設でした。展望露天風呂のある魅力的な施設だったといいます。
施設の前に停まっている「ときめき号」というバスは施設のものではなく、鳥取市の旧・気高郡域を通行している循環コミュニティーバスだそうです。
▼浜村川という川を渡って、町の中心地から郊外の市街地の方へ進みます。
川面が凍ってはいませんでしたが、硬質な感じで鏡っぽかったです。
▼川に沿って、積雪した道を通っていきました。
対岸には、堤防のサイドに壁かのごとく書かれた絵と貝殻のデザインがあり、目を惹きました。
▼鳥取市気高総合支所
旧・気高町役場がそのまま支署となり、役場の表示はそのまま残っていました。
▼バス停標識の文字がほとんど消えていましたが「旧浜村」バス停との事でした。
浜村駅からは結構離れた場所ですが、この辺がかつての浜村の中心だったのでしょうか?
バスは鳥取駅行きと、浜村駅経由鹿野行きがあり、1時間に1本あるかないかという感じでした。
▼一本の木以外は雪で真っ白になった所がありました。
▼架かっている橋の下は砂浜になっていましたが、この浜村川は北側の日本海へ流れ出しています。
砂の上はあまり雪がかかっていませんでしたが、道路側に集められている感じでした。
▼この坂を上って行って、国道9号へ出ます。
この国道は日本海に沿う形のシーサイドロードでした。
これまで浜村へ何度か行っても、駅前の街並みばかり歩いていたので、駅から少し離れた海まで行ったのは4度目にして初めてでした。
▼浜村橋という所へ出てきて、横を見れば日本海でした。
国道はこれに沿って通っていました。
▼浜村橋から、海側と反対に陸側の様子です。
水の流れるラインのクッキリとした感じが印象的でした。
▼松の木と、雪に埋もれながら草木が生えている部分とのカットです。
▼最後はこの「温泉共同浴場」の建物です。
先述の浜村温泉館同様に、こちらもこの2年ちょっと前の2014(平成26)年12月より外来入浴不可で利用できなくなっており、2010年代というのは浜村温泉にとっては激動の時代だったといえます。
今や2軒しかない温泉宿泊施設が、それぞれ経営母体も施設名も変わってリニューアルされ、2軒の日帰り入浴施設が外来利用できなくなるなど、かつて栄華を誇った温泉街もその転換を迫られた時期が2010年代で、今はその定着した中で利用者数を維持、向上するのが課題になっているのかな、と感じました。
いずれにしても、個人的に好きな街なので、少しでも活気のある温泉街になってくれれば、と願いつつこの記事の締めといたします。
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