妙高市は新潟県の西部に位置し、人口は33,495人(2014.12.1現在)で、2005年に旧・新井市が妙高高原町と妙高村という、2つの「妙高」自治体を編入してできた市です。その名の通り妙高高原をもつ街ですが、それだけに日本有数の豪雪地帯でもあります。
-JR新井駅-
【路線】JR信越本線(篠ノ井-直江津間)
【開業】1886年8月15日
【訪問】2015年1月
【1日あたり平均乗車人員】 1,196人/日 (2013年)
【近隣の主要駅】(篠ノ井方面)妙高高原駅→3駅
(直江津方面)高田駅→4駅
●駅名標
この1週間前に訪ねた宮城県登米市の中心駅である「新田」駅と混同しそうですが、旧・新井市の中心駅として、現在は妙高市となり、市名と中心駅名が違ってしまっても依然として中心駅の座は変わりません。
この時は、新潟県の未訪残り2市(妙高市・阿賀野市)を訪ねるという趣旨で来たのですが、当初市名「妙高」の入っている「妙高高原」駅を訪ねようとしていました。ここが中心駅と思っていたからで、直江津で信越本線に乗換えようするまで、そのつもりでした。しかしこの乗換の段になって、滞在時間を調べながら、妙高市の中心駅を確認していたら、「新井駅」であると!!分かり、急遽に近い形でここに寄りました。なので、少なくとも当日朝まではこの駅に寄る予定はなかったのです。
ちなみに兵庫県のJR播但線に同じ表記の「新井」駅というのがありますが、こちらは「にい」と読みます。
更にですが、この隣駅は北新井駅なっていますが、その隣に脇野田(わきのだ)駅いうのがあり、この駅は来月、北陸新幹線開業に合わせて「上越妙高駅」に改称される事となり、この新井駅にとっても新幹線駅が2つ隣にできる、という事になります。
1月に来たらやはり豪雪でした。さすがは日本有数の豪雪地帯。
ホームは2面3線で、このホームは左が3番線、列車の見えている右が2番線なります。
やや太めの柱でホーム屋根が支えられていて、柱の下半分は肌色にペイントされています。
こうして見ると神社の鳥居のようにも見えますね。
上の写真からかなり引いたもので、ホームの屋根部分がかなり遠くに見えていますが、屋根のない部分も結構あります。
右の列車は直江津から来た時のもので、この列車が長野まで行きます。
ご当地の地酒です。こういった吊下げ看板が出ているのも、こういった地方の中ではそれなりの規模の駅の証であると言えましょう。
醸造元の「君の井酒造」は江戸末期の1842年創業との事です。
2面のホームの様子です。
ホームの屋根部分は天井が青くペイントされています。屋根部分もこのように結構あるのですが、屋根のない部分も広く、ホームの広さを窺い知れます。
両ホームは跨線橋で繋がっていて、跨線橋は橋の部分に筋交いの入ったものなっています。また、階段部は柱ではなく、地面とのすき間をすべて埋める形で支えられています。こういうところも駅により違っていて、個性を感じます。
●跨線橋内
階段部分と橋の部分で内装の色が全然違うのも珍しい思いました。
階段部分がこんな茶系でありながら、橋の部分が真っ白とは!
橋の屋根部分は三角状になっていて、骨組みの構成が見事に見える形となっています。また掲示物もビッシリで、これは意外でした。
跨線橋から見下ろした様子ですが、下2枚はそれぞれ反対方向です。
下側の写真、向こうに山が見えている中を雲がよぎって霞んだ形になっているのが絶妙な雰囲気を醸し出していました。辺りはすっかり雪に閉ざされています。降雪していなかったのが幸いでした。
こちらはここを発つ時のホームの様子です。
来た道を引き返す格好となりましたが、新潟行きの快速「くびきの」号に乗る事となりました。行ったのは新潟ではなく、もう1市県内で未訪であった阿賀野市(水原(=すいばら)駅)でした。
で、この時窓口で水原行きの切符を買おうとしたところ、駅員さんがこのフリーきっぷ「えちごツーデーパス」(=下の3枚の一番下の写真)を進めて下さいました。計算までしてもらって「こっちのが安いので、こちらにされたらどうですか?」とおススメされて。おかげさまで当初行く予定をしていなかった街にも、その切符で無料で行けたのでとっても助かりました。新井駅の駅員さん、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼を言わせて頂きます。
というような事も、この地での旅のエピソードとなった訳です。
●すれ違いKIOSK
ここへは今年の1/11に訪ねたのですが、ナントこのKIOSKは前日1/10をもって営業を終了したのでした。
それまでも日祝は休業だったり、AMPMとも部分営業だったりしていたのですが、訪ねた時に前日閉店したばかりとか、ものすごいタイミングで来たもんだな、と思わされました。
新井駅を出たら、駅前広場にまずこのような散水ノズルがあちこちにありました。
さすがは豪雪地帯の駅、このようなものがないと成り立たないのでしょうね。
こんな寒い所には真冬に訪ねるのは避けたかったんですが、行きたい欲の方が勝ってしまったので、敢えて飛び込みました。これはこれで、こういう光景が見れて良かったです。
駅前広場挟んで向かいに大きな、「新井信用金庫」の建屋が印象的な新井駅前です。
駅前通りは信金の建屋左側になります。というか、そうだ思って、この道を進んで行きました(笑)
●新井駅 駅舎
北陸の小都市特有の、といってよいレベルの横長の平屋根駅舎です。
タクシーもそこそこ停まっていました。
散水の関係で全体的に路面が濡れています。冬に来たからこそのカットとなりました。