続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

岡山/玉野 宇野港に見る昭和~平成

岡山県玉野市JR宇野駅からの歩き旅です。

(2009年6月当時)

宇野駅から港へ

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●駅前の街道

宇野駅前広場を出て、港に面した道路です。

とにかく渋い建物が多かった…これがもう8年も前の姿ですが、今頃はどうなっているのやら。

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宇野港ターミナルへ

宇野駅から本当に近く、駅前広場を挟んですぐ斜め、といった位置にある宇野港

意外と?こじゃれた建物で、周辺の道路路沿いの建物の渋さに比べたら実に近代的といいますか…、宇野といえばかつて宇高連絡船で栄えたけれど今は…と思う方もいるかもしれませんが、小豆島との行き来で船便は健在な訳で、他の島への便も出ています。

宇高連絡船は廃止されても高松への便は残っていますし、アートな島でお馴染みの直島への便もあります。しかし50年間続いていた宇野-高松間の24時間運航が近年取りやめになってどんどん減便されたり、やはり航路というものは時が流れるにつれてどうしても縮小の道を辿って行くのかな??と思わされてしまいます。

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四国フェリー

宇野から高松までの便をこの四国フェリーが受け持っていますがこじんまりした建物でした。今年の4月に発着場が移転したそうです。といってもこの敷地内で、大したものではないようですが。

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四国汽船 小豆島フェリー

こちらは四国汽船小豆島フェリーの切符売り場です。

小豆島直島豊島(てしま)など各島への航路を管轄しています。

この時、ここから行ったのは豊島で、一行上の豊島の文字に貼ってあるリンクがそれです。

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突堤と港

宇野港から伸びている突堤とその周辺の港の様子です。

島の多い瀬戸内海らしい風景というか、色んな島の景色が見て取れます。

玉野市といえば昔知り合いに連れて行かれた玉野けいりんとこの宇野港しか覚えがないくらいですが、やっぱり海辺はどことっても画になるし、目に飛び込む景色が非日常感でいっぱいなので、余計に記憶に残り易いなと感じます。

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●フェリー

この時、宇野港に停まっていたフェリーたちです。

まずは「フェリーてしま」

就航が2006年という事で、この時だとわずか3年の新型という事になります。豊島まで40分で結ぶフェリーで旅客定員は350名、8tトラックが8台積めるそうです。

船の総トン数は365tとの事ですが、これは小豆島を行き来するものと比べると小型なんだそうです。

次に「せとしお」 (右から読みます!)

1996年に就航した船ですが、残念ながら現在は稼働しておらず2013年に引退しています。

トン数は393tで、旅客定員は400名でした。

でもまぁ小船ではなくて、そこそこのクラスの船舶が稼働しているのですね。人口1,000人余りの豊島という事で。ちょっとした豪華感はありました。

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●直島行(ゲート)

芸術の島・直島の宮浦港まではフェリーで20分でつなぎ、1日に10本以上の便が出ています。旅客船だと便はかなり減りますが15分で着きます。

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●メモリアル空間

宇野港に公園的に設置されているスペースです。

これまでの宇野港のあゆみと、現在の宇野港の役割についての説明板も設置されています。

やはり四国や周辺の島と航路を結んでおり、その重要性が窺えます。そして色んなエリアに緑地スペースとして整備されています。

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●石碑

「ごくろうさま 宇高連絡船」として石碑がありました。

1910(明治43)年から、瀬戸大橋が開通する1988(昭和63)年まで、78年の長きにわたり運行されてきた国鉄・JR路線の一部で、今でもこれらを結ぶ航路自体はありますが、瀬戸大橋に加えて明石海峡大橋ができたり、通行料の引き下げなどでじわじわと廃止の道を辿りつつあるように見えます。

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●第二バース跡

バースとは「船が停まる場所」を意味し、宇高連絡船の稼働当時のバースが遺構として残されています。崩れかかっている部分も敢えて遺しているということでしょうか。

かつてここから船に乗って四国へ渡っていたのですね。ほんの30年前には橋がなかったので、本当に貴重な交通手段だった訳ですね。自分が初めて四国へ行ったのが、瀬戸大橋の出来た翌年だったので、宇高連絡船しか手段のなかった頃に一度四国へ渡ってみたかったものです。

昭和の重要交通網の一翼を担った宇野も、今後はその役割転換を本格的に迫られそうな状況です。まだまだ小豆島や直島との航路は健在ですが、高松とのつながりはどのようになり、宇野港の役割は?そんな事も気にかかりますが、また時々寄ってみてどんな風に変わっていくのか、その行く末を見守りたいと思います。

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