美作市では智頭急行・大原駅をあげた事がありましたが、智頭急行の中心としては大原駅で、JRの中心としては今回あげる林野駅になろうかと思います。
-JR林野駅-
【路線】JR姫新線(姫路-新見間)
【開業】1934年11月28日
【訪問】2008年12月
【1日あたり平均乗車人員】 126人/日 (2011年)
【近隣の主要駅】(姫路方面)佐用駅→5駅
(新見方面)津山駅→5駅
●駅名標
JR姫新線で姫路から行くと、岡山県に入って3つ目が当駅です。旧・英田郡美作町の中心駅的存在で、合併により智頭急行の大原駅などと同じ自治体に属する事となりました。
ちなみにこの地域の旧称は「倉敷」といわれていたそうで、倉敷市と混同しそうですね。元々「倉敷地」という言葉からきており、集められた年貢などを遠方の領主に送るために貯めて保管する場所を指し、蔵屋敷がなまったものと言われています。
なんと1面1線のみのホームです。
姫路からだと、佐用より向こうであり、新見より手前であり、という中途半端なロケーションが災いしているのかな、と感じさせられます。1日あたりの乗車人員も120人余りと列車利用の非常に少ない地域でもあります。
ちなみに当地が「林野」と改称されたのは、大正7(1918)年、歴史でいう米騒動の時期ですが、ここから間もなく100周年を迎えようとしているのですね。
改札のボックスが残っていました。
点字ブロックがホームからまっすぐ続いており、切符売り場にも分岐していました。
で、ベンチも何脚か設置されていました。
●バス停
林野駅との表示のあるバス停標識が2本立っていました。
英田町営バスと美作町営バスと、共に旧自治体名の町営バスの名前となっていました。今はどちらも美作市となっていますが、ここ林野は美作町でした。この当時2008年で、合併したのが2005年の事なので、既に旧自治体の状態です。
現在はいずれも「美作市営バス」として一本化されている模様です。
●駅前通り
林野の駅前通りです。
それなりに通りとして道が続いていますが、こじんまりとした建屋が並び、あまり高い建物は見受けられず、お店というより、バス会社タクシー会社のような交通関係の方が多く存在しています。
ここの通りは長い間、布陣が変わっていないだろな…とか勝手に想像しましたが、ホントそんな雰囲気でした。今から5年少し前の写真なのですが、今行っても殆ど変わってないのではないかと…分かりませんが。
●林野駅 駅舎
利用者数が少なく、閑散な雰囲気とはいえ、市の中心駅と位置づけられる駅で、平屋ながらなかなかの規模の駅舎ではあります。
そして「湯郷温泉」の最寄駅である地の利を生かして?!温泉のアピールはされているようで、当駅前も「湯郷温泉」の看板は大きく前へ出ていました。
同じ岡山県内でも湯原温泉とはやや知名度的に異なる部分がありますが、湯原も駅の近くにはない所で、湯郷をアピールして当駅も活性化すればな、と思うのですが、難しいものなのでしょうか?そんな事をずっと考えてしまいますが、以上、林野駅でした。