福岡県みやま市のJR瀬高(せたか)駅です。
みやま市は福岡県の南部に位置し、人口は40,671人(2011.2.1現在)で、2007年に旧・山門郡の瀬高町と山川町、三池郡高田町の3町が合併してできた新 しい市で、なかでも瀬高は能や歌舞伎の原型といわれる「幸若舞」継承の地です。元々は越前の地で発祥しながらもその後廃れてしまい、この流れを受け継いだ瀬高の地で重要無形民俗文化財とされています。また「卑弥呼の里」ともいわれ、これは邪馬台国があった「ヤマト」がこの瀬高のある旧山門(やまと)郡から来ているのではないか、という一説に基づくものです。
-JR瀬高駅-
【市内】市内5駅(JR3、西鉄2)中の中心駅
【路線】JR鹿児島本線(門司港-八代間)
【開業】1891年4月1日(訪問は2011年3月)
【1日あたり平均乗車人員】 不明
【近隣の都市駅】(門司港方面)羽犬塚駅→2駅
(八代方面)大牟田駅→5駅
▼またまたまたまた福岡県の駅ですみません。
こうしてみると、福岡県は合併でできた新市が多いなと感じます。
来る前は「せだか」だと思ってました(ニール・セダカのせいか?!)が、正しくは「せたか」と濁らずに読みます。開業当初は矢部川駅という名称で、1942年に瀬高町駅となり、1956年に「町」かとれて現駅名となっています。
ちなみに「みやま市」とは合併前の山門郡と三池郡の頭文字を合わせてひらがな表記にしたものといわれています。
▼先述の通り、「卑弥呼の里」として全面的に出ています。
三重塔もあるんですね。
能や歌舞伎の原型と言われますが、当初は室町初期に武士道精神を身につける舞曲として始まったそうです。「瀬高町」とあった部分が上から「みやま市」と張り替えられていると思われます。
▼瀬高の農産物としてイラスト入りで紹介されています。
長さが30cm代後半にも達するという博多長なすについては、この瀬高が日本一の生産高を誇るといい、実際の茄子はもっと長細いようです。セルリとは、セロリの事で、英語からのものを日本語表記したものはセロリ、フランス語からのものはセルリと表記するだけの事だそうです。
▼ホームは2面3線で、この跨線橋でつながっています。
肌色というかピンク系の筋交いがかなり目を惹きました。柱に当たる部分もこの色で。
▼跨線橋内は掲示物で埋まっており、また天井は平たくなく、真ん中がとんがっている三角状のものでした。
▼駅舎側のホームには「幸若舞」の木彫りの大きな像がガラス張り展示してありましたが、反射しまくりでマトモに写真が撮れずで、この横からのカットがいちばんよく撮れたのかもしれません。正面からも撮りましたが、鑑賞に堪えないのでここではカット致します。
▼瀬高駅の駅舎です。
1979年改築の3代目だそうです。合併で市の中心的存在にもなった訳だし、大きな駅舎にならないか?というところでしょうがどうなのでしょう。瀬高町として23,000人あまりの町の中心駅そのままの状態でほぼここまで来ているかと思いますが、人口が減少傾向にあるところがその発展にストップをかけそうな気がしてしまいます。