岩手県大船渡市のJR大船渡(おおふなと)駅です。
大船渡市は岩手県の南東部に位置し、人口は40,780人(2010.8.1現在)で、陸前地方北部の中心地として、そして岩手県最大の港町として県内唯一の外国定期航路(韓国・釜山と)が結ばれている町です。
-JR大船渡駅-
【市内】市内10駅(JR4,三陸鉄道6)中の中心駅
※両方の駅を持つ盛(さかり)駅をJRにカウントした場合
【路線】JR大船渡線(一ノ関-盛間)
【開業】1934年9月3日(訪問は2009年8月)
【1日あたり平均乗車人員】 52人/日 (2009年)
【近隣の都市駅】(一ノ関方面)陸前高田駅→5駅
(盛方面)盛駅→隣駅
▼岩手県の一ノ関駅と、当・大船渡駅の隣駅である盛駅とを結ぶ「大船渡線」の駅初登場です。大船渡線はその線形から「ドラゴンレール」の愛称がついており、この駅名標にも大船渡の文字の前に、ドラゴンの絵とドラゴンレール大船渡線の名が描かれています。
しかしオドロキは一日の平均乗車人員は52人/日という少なさ。市の中心駅としては異例中の異例のような気がします。それも昔からある市で。10年前も124人と少なかったようですが、そこからまた半減以上となっている所に衰退の二文字を思い浮かべます。そういえば、かなりひっそりとした駅前という印象もありましたが、それにしても少ないですね。隣の盛駅(大船渡市内でもうひとつ栄えている所)は349人/日と断然多くなっています。
ここの駅名標はローマ字の頭文字が大文字なんですね。
▼これまた市の中心駅とはとても思えない1面1線のホームです。
木造で、柱はペイントされていますが木材感があり、味のあるホーム上の屋根となっています。
花壇がホーム上に並べられていて、かなり手入れされている様子が窺えます。
▼少し広めの駅舎内に木造やプラスチックのベンチが混在していました。この左にも黄色とオレンジの交互になったベンチがいくつもあり、かなりの席数あります。一日の利用者全員座れるんじゃないかというほど?!
駅スタンプの台があったりして、寂しい駅でもそれなりに市の中心駅らしさを感じます。
▼大船渡駅の駅舎をアップで。
軒の低い、市の中心駅らしくない雰囲気ですが、表にぼんぼりの飾りがあったりして華やかさも見せていました。駅舎新築の話が出ており、2F建てのものとなるようです。
出入口のドアのすぐ右には「東北の駅百選選定駅」の札が掛かっています。え?これが東北の駅100選??驚きました。「こぢんまりと佇む港町散策の起点駅」という事だそうです。
▼駅前広場はスペースがあるのですが、タクシーも停まっていないこの寂しい風景。ここへは隣の盛駅からタクシーでやって来たのですが、それが出て行くと、すっかりこんな風に寂しい光景に。何度もいいますがとても市の中心駅じゃないない、と。当日の雨模様[E:rain]が一層寂しさを引き立たせているようでした。