現在は、「あいの風とやま鉄道」の駅となっていますが、ここでの訪問当時は、北陸新幹線開業前であり、「JR」に属していました。
-あいの風とやま鉄道/福岡駅-
・路線 あいの風とやま鉄道 あいの風とやま鉄道線(倶利伽羅-市振間)
・開業 1898(明治31)年11月1日
・訪問 2008(平成20)年8月
・1日あたり平均乗車人員
830人/日 (2020年)
・近隣の都市駅
(倶利伽羅方面) 石動駅⇒隣駅
(市振方面) 高岡駅⇒3駅
・鉄道での所要時間
東京駅から:2時間50分
大阪駅から:3時間24分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク
ホーム ★★★★☆ …2面3線
跨線橋 ★★☆☆☆ …屋根付き跨線橋
駅舎 ★★★★☆ …2階建て駅舎
▼「福岡」という名の駅が福岡県にはなくて、ここ富山県にあります。
「○福岡駅」や「○○福岡駅」はいくつかありますが、県名と全く同じ駅名が県内には無くて、他の都道府県にある例というのはほとんどないと思います。思いつくのは「香川駅」(神奈川県茅ケ崎市)、「石川駅」(青森県弘前市)ぐらいでしょうか。
冒頭の通り、北陸新幹線開業に伴い「あいの風とやま鉄道」へと転換され、2015(平成27)年3月13日までは、この写真の通り「JR」の駅でした。
この写真はそのJR時代の2008(平成20)年8月当時のもので、以下記事全編通してこの当時のものをお届けします。
富山県「高岡市福岡町」がこの駅の所在地ですが、この写真のわずか3年前の2005(平成17)年10月までは、富山県「西礪波郡福岡町」という最終時は人口が13,000人ほどの郡部の町で、その福岡町では唯一の駅でしたが、同年11月1日をもって高岡市と合併し、この駅は自治体の中心駅ではなくなり、高岡市の駅となりました。
▼名所案内
とは表記されていませんでしたが、名所案内的なものです。
祭が表記されていたので、あえて名所案内としなかったのでしょうか。
という事で冒頭にあったのが「つくりもんまつり」というものでした。
9月23、24日に行われるもので、野菜や果物を用いて人形などを作って市街地各所に飾るという五穀豊穣を祈念して行われるまつり、とありました。
次には「菅笠と鯉の里」とあり、これは車で10分の所にあるとの事で、菅笠(すげがさ)は全国シェアの90%を占めているといい、この旧福岡町エリアがその一大産地です。
「ミュゼふくおかカメラ館」は徒歩5分の近さで、ここ福岡駅へ来て観光したいなら訪ねたい所ですが、2000(平成12)年にオープンしたカメラをテーとした博物館です。北陸銀行福岡支店で展示されたカメラの展覧会がもとで、カメラをテーマにした博物館をつくろう、となったのがキッカケだそうです。
最後は「雅楽の館」で、ここがこのリスト中では当駅から最も近く(徒歩4分)にあるもので、「130年の伝統芸能」と書かれている通り、幕末からこの地に伝わる雅楽の楽器や装束などが展示されているといいます。
▼ホームは2面3線で、右の駅舎側ホームに1線と左の島式ホームに2線あります。島式ホーム側は屋根のあるゾーンは限定的でした。
そして両ホームは向こうの跨線橋で繋がっています。
▼ホームをつなぐ跨線橋内です。
掲示物は少し空きはあるものの、結構貼られていました。
同じような規模の跨線橋でも、掲示物の有無で格が違うと感じたりするものですね。
▼改札を出て駅構内へ。
「お待堂」という文字がまず目に入りましたが、駅の楽市コーナーとして運営されていたようですが、この7年後の2015(平成27)年に閉店した、とありました。今はもうこの文字もないのでしょう。
▼これも駅構内で、階段がついていて2階へ行けるようになっていました。
▼という訳で階段を上って2階へ。
三角屋根の窓部分が凝った感じで素晴らしく、またそうなってから日が浅いんだろうなと思って見ていました。
▼福岡駅の駅出て目線です。
高層の建物はあまり見られませんでしたが、駅前通りっぽい雰囲気はそこそこ感じられて、郡部の町の中心駅感がありました。
▼福岡駅の駅舎です。
2000(平成12)年に観光物産館併設の駅舎へ改築され、当時の総工費4億5000万円をかけてこの駅舎ができたといいます。
当時は翌年に高岡開町400年を控える状況で、駅にも三角屋根の前面にこのような垂れ幕がかかっていました。
この当時2010年前後には、400年前が江戸初期だった事もあってか、開城400年記念とか、いろんな都市でこのような記念行事が設定されていました。
タクシーも複数台数停まっていたり、なかなかの賑わいな駅だったなというのが当時の印象でした。