-JR余部駅-
・路線 JR姫新線(姫路-新見間)
・開業 1930(昭和5)年9月1日
・訪問 初訪問-1990(平成2)年3月
・1日あたり平均乗車人員 2,254/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (姫路方面) 姫路駅⇒2駅
(新見方面) 本竜野駅⇒2駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 3時間59分
大阪駅から:1 時間 11分
※AM9:00発での最短時間
▼ここに初めて来たのは1990(平成2)年でしたが、本記事の写真は2008(平成20)年訪問時のものを中心に掲載します。
姫路駅からJR姫新線で2駅の所にあり、前回記事の播磨高岡駅から姫路駅と反対方向に隣駅になります。
姫新線のうち、昔はこの姫路側を特に姫津線とされ、姫路駅から当駅までの約6kmが1930(昭和5)年に開業され、当時は終着駅でした。(翌年まで)
おなじ兵庫県内の山陰本線「餘部(あまるべ)」駅(餘部鉄橋で有名な)は、余部と表記するところを、1959(昭和34)年の開業時には既に当駅が存在していたため、余の字を「餘」の字にさせられる事になったと思われます。
同じ姫路市に「余部区」がありますが、その余部とは何の関係もなく全然違う所にあるので要注意です。
▼ホームは2面2線ですが、両ホームをつなぐ跨線橋は存在せず、構内踏切で渡る事となります。
▼右が駅舎側となりますが、向こうに見えているのが構内踏切で、これを渡って反対側へ行く事となります。
▼この駅の属している姫新線は1990年頃以降は優等列車が走らなくなりましたが、この列車は普通列車でラッピング電車で、兵庫県の「はばタン」の散りばめられた車体が走っていました。
▼この時は仮設トイレ(と思われるもの)がありました。
今はどうなっているか分かりませんが…
▼駅舎のない側も出口があり、ちょっとしたゲート+αの建物とスロープでホームへ上がっていく形となっていて、駅舎がないからといって片側からしか出られない、というのを覆した格好?の構造でした。
▼駅前広場です。
駅を出て右を向いたらこんな感じの目線になります。
この当時の2年前である2006(平成18)年にこのロータリーが供用開始され、バスも乗入れるようになったという事で、確かに1990年代から訪ねていた身とすれば、ここの駅前にこんな広場やロータリーがあること自体が不自然でしたが、発展を遂げたのだなと感慨深いものもありました。
駅利用者数は現在も右肩上がりの最中で、姫路駅に近い側の隣駅である播磨高岡駅よりもやや多く、そういう部分も認められて開発が進んだのかな、と感じました。
▼余部駅の駅舎です。
駅舎としてしっかり残っていますが、駅として使用するスペースのみ水色でペイントされている感じでした。そこから左は全く違う色で少々不自然感があました。
バス停標識が建っていますが、これも20世紀当時では存在せず、近くの幹線道まで出なければバスには乗れなかったので、そこは進歩した事を感じます。
続いては、太市駅です。
-JR太市駅-
・路線 JR姫新線(姫路-新見間)
・開業 1931(昭和6)年12月23日
・訪問 初訪問-1991(平成3)年8月
・1日あたり平均乗車人員 397/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (姫路方面) 姫路駅⇒3駅
(新見方面) 本竜野駅⇒隣駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 4時間4分
大阪駅から:1 時間 16分
※AM9:00発での最短時間
▼ここに初めて来たのは1991(平成3)年でしたが、本記事の写真は2009(平成21)年訪問時のものを中心に掲載します。
姫路駅からだと、余部駅から更に離れ、利用者数は桁違いに少なくなり、余部の2割程度になります。
姫新線沿線ではここまでが姫路市で、隣の本竜野駅からがたつの市の駅となります。
開業は1931(昭和6)年で、余部や播磨高岡などの姫路市側の駅の翌年の開業となり、この時にここから2駅先の「東觜崎(ひがし・はしさき)=たつの市の駅」までが延伸開業されました。今年で開業90周年の節目の年を迎えます。
▼ホームは2面2線です。
駅周辺の様子からして、先の播磨高岡駅や余部駅などの街の中とは打って変わって、かなりのどかな地域である事が窺えるかと思います。
▼駅ホームの工事の関係か、ホームに沿い長いスロープが設けられていました。
と共に、この時期での当駅を含めた周辺駅の工事日程が載っていました。この間列車とホームとの段差が生じる時期であったそうです。当駅は2009年の3月~7月とあり、この訪問時期が8月であったので、工事完了した直後であったようです。
▼駅舎内の様子です。
ホームからは階段を下りる、または先のスロープを下りる形で改札へと行き着く形で、ホームと改札はこれだけの高低差があります。
出札の跡が残っていて、簡易の券売機が設置されていました。
▼「たけのこの里」太市、として案内図が駅前にありました。
たけのこの里、ってまともにあの有名なお菓子と被っていますが…
全方位を山に囲まれたちょっとした盆地状の地形となっていました。
▼駅前の様子です。
道路からそれる形で多少の広場スペースはあるものの、明確な駅前広場があるという形ではありませんでした。
この手前が駅にあたり、向こうに見える道路がさしずめ駅前通りという事になるでしょうか。
▼太市駅の駅舎です。
これは2009年当時のものですが、現在駅舎は改良工事にかかるとの事で、先に挙げたスロープは既に工事着手されており使用停止になっているといいます。
この駅舎も工事の予定があり、いずれは解体される見込みとの事で、この駅舎が見られるのもあとわずか、との話もありました。
上の写真の手前側の広場スペースも、きっちりとした形のロータリーができるようです。
▼最後に、1991(平成3)年当時の太市駅の駅舎です。
外壁の塗装が水色ではなく白でした。
また2009年当時は自販機があった位置に植樹がなされていました。
点字ブロックもなかったのですね。