姫路市は、兵庫県の南西部に位置し、人口は528,867人(2020.8.1現在)で、播磨地方最大の都市にして国宝「姫路城」の存在があまりに有名です。
今回はその中心駅である姫路駅ではなく、その隣に近年開業したこの駅の御紹介です。
-JR東姫路駅-
・路線 JR山陽本線(神戸-門司港間)
・開業 2016(平成28)年3月26日
・訪問 初訪問-2016(平成28)年3月(開業日)
・1日あたり平均乗車人員 1,256/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (神戸方面) 加古川駅⇒5駅
(門司港方面) 姫路駅⇒隣駅
・鉄道での所要時間 東京駅から:4時間2分
大阪駅から: 1時間4分
※AM9:00発での最短時間
▼姫路市では、2005年に「ひめじ別所」駅が、2008年には「はりま勝原」駅が相次いで開業しましたが、その後2016年3月に開業した、姫路市では現時点で最も新しい駅です。
ここでは、その開業日に訪問することができたので、その日の様子を中心にお届けします。
文字通り姫路駅の東隣に位置し、それまで「姫路-御着(ごちゃく)」の駅間が4.3kmであったものが、姫路駅から約1.9km東の位置に総工費約29億円にてつくられたといいます。
姫路警察署などへ行く場合は、姫路駅ではなく、この駅の方が最寄りになります。
姫路駅から歩いて行ける距離でもあるせいか、利用者数は沿線中では低水準ですが、ここという場所へは近かったり、それまで歩いて行っていたものを電車利用する方も一定数はいるようです。初年の乗車人員は800人台/日でしたが、少しずつ上昇傾向の最中ではあります。
▼ホームは2面2線で、上りと下りのそれぞれ最低限という感じの形でした。
屋根は長いエリアにて設けられていますが、椅子はかなり少なかったです。
▼構造的には地上駅の部類に入りますが、ホームからだと実質的な高架駅舎構造で、各ホームからこの階段を下りて改札への通路へと抜ける形になります。
よって跨線橋はなく、エレベーターでもホームから下りる形となっています。
▼ホームから階段を下りて、改札へと出るすぐ手前(改札入ってすぐの所)に、このような駅スタンプがありました。
▼小高いホームから駅前広場周辺を見渡した様子です。
今は何かしら埋まっていますが、この開業当初は更地が多かったです。ちなみにこのマンション群の手前の広い更地には、翌年ドラッグストアチェーンの「アルカ」が開店しました。
左端には元々ホームセンターがあり、その辺の調達はこの駅から容易にできるというのが現状ですね。
▼改札から入るところです。
この写真は開業日のものではなく、翌日つまり開業2日目のものですが、両方向共に「調整中」となっていました。この時、まさにこの駅で人身事故があって、電車が停まっていたのです!開業わずか2日目の駅そのもので人身事故発生とは…という感じでしたが…。
▼さて、これはその開業2日目に見舞われた人身事故の後処理の様子で、バケツから水を撒くところも見られました。
▼この写真に限っては開業前に撮ったもので、神戸に摩耶駅が開業する事と、当駅が開業することがインフォメーションされていました。いずれも2016.3.26なのですね。
▼これは開業日に駅前広場で渡されたもののひとつです。
近くのひめじけいさつ前のauショップへお越しくださいという事で、開業に合わせてイベントを打ち、このような企画をしていたのですね。
▼開業記念品が用意されていて、クリアファイルやボールペン、紅白のお餅(だったかな?)など色々貰いました。こういうのにどの程度予算を充てていたのか分かりませんが、この開業日当日は駅前広場が結構賑わっていました。
▼最後に東姫路駅の駅舎です。
これより約10年前に開業した、2つ東の「ひめじ別所」駅のような形であり、規模感でした。姫路駅の至近とはいえ、逆に近すぎるが故にあまり利用者を想定していなかったのかなと感じ、駅舎の規模感としてはこんな(妥当な)感じかな?というところでした。
姫路市の駅も姫路以外にそれなりの核となる駅はあるものの、基本姫路駅1点集中感も強く、この東姫路駅がそれをどこまで分散して機能するのか?が楽しみなものでしたか、今見ている感じではまだまだ姫路駅偏重の域は出ない感じでした。
これからの東姫路駅とその周辺に期待、というところでした。