続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

山陽電車/亀山駅・手柄駅 (兵庫県姫路市)

兵庫県姫路市山陽電車亀山駅手柄駅です。

姫路市山陽電車駅シリーズ、今回は姫路駅とキー駅である飾磨駅の間にあるこの2駅の御紹介です。

まずは亀山駅から。

山陽電車/亀山
・路線 山陽電車本線(西代-山陽姫路間)
・開業 1923(大正12)年8月19日
・訪問 初訪問-1996(平成8)年7月
・1日あたり平均乗車人員 1,210/日 (2017年)
・近隣の都市駅 (西代方面) 飾磨⇒隣駅
        (山陽姫路方面) 山陽姫路駅⇒2

・鉄道での所要時間 東京駅から: 3時間49

            大阪駅から:1 時間5分
          ※AM9:00発での最短時間

▼ここに初めて来たのは1996(平成8)年の事でしたが、記事の写真は2007(平成19)年1月当時のものです。

1923(大正12)年に飾磨駅と同じ日に開業していますが、当初の駅名は「亀山御坊駅というものでした。

駅近くに「亀山本徳寺」という立派なお寺がありますが、これがかつて「亀山御坊」と呼ばれていたことに起因するようです。

その後、1944(昭和19)年に「電鉄亀山」駅と改称され、開業20年余りで「御坊」の名が外れる事となりました。長らくこの名前で定着していましたが、1991(平成3)年に「電鉄」を冠する全駅名の整理が入り、当駅も単体で「亀山」駅となりました。この時点で三重県亀山市のJRの中心駅と同名になった訳ですが、駅の歴史としては三重県亀山駅の方が断然古いです。

この当時の改称はかつて国鉄播但線にあった、この近くの亀山駅が廃駅になったことが直の要因です。

山陽電車の拠点駅である飾磨駅から1.4km姫路寄りにあり、そこそこの賑わいがある所ではありますが、駅利用者数で見ると山陽電車全49駅中33位と、全体の2/3程度の順位に位置している状況です。

f:id:lefthand926:20210205061544j:plain

▼ホームは2面2線で、互いのホームは地下道で繋がる構造です。

地下へつながる階段の屋根部分が、分かり易く斜めになっていました。

f:id:lefthand926:20210205062137j:plain

▼ホーム間をつなぐ地下道の階段周辺です。

ここにもベンチがあり、ベンチは割に多めかもしれません。

階段は外装はナチュラルなコンクリート色でしたが、内装は白くきれいにペイントされたものでした。

f:id:lefthand926:20210205072406j:plain

▼ホームから改札へ向かうところです。

ホーム同士は地下道で繋がりますが、これはホーム同士を繋ぐためだけの役割を果たすもので、そこに改札があるものではありません。

ホームの階層と近い(数段の階段を降りた)所に改札がある形です。

改札はこちら側のみで、出口も1ヶ所です。

f:id:lefthand926:20210205072550j:plain

f:id:lefthand926:20210205075228j:plain

▼ホームのすぐ横に踏切がありますが、狭い道路です。

駅前も含め、周辺の道路が結構狭い印象がありました。

踏切傍に渋すぎる木造の建物があり、目を惹きました。

f:id:lefthand926:20210205075507j:plain

f:id:lefthand926:20210205075523j:plain

亀山駅の駅舎です。

駅前広場、と呼べるレベルではなく、ただの通路に駅が置かれている感じです。

1969(昭和44)年築の駅舎が50年以上この形で存在していますが、改札を出るとすぐ出口で滞留スペースもありません。

左側は駅執務室と思われますが今は無人駅で、往時は2階まで事務室として使われていたのかな?と想像させるものが今も遺っていました。ただ、この左側のコンクリート職丸出しの建屋は現在ではきれいに外装がなされています。

f:id:lefthand926:20210205080011j:plain

f:id:lefthand926:20210205080028j:plain

つづいては、手柄駅です。

山陽電車/手柄
・路線 山陽電車本線(西代-山陽姫路間)
・開業 1958(昭和33)年8月1日
・訪問 初訪問-2007(平成19)年1月
・1日あたり平均乗車人員 987/日 (2017年)
・近隣の都市駅 (西代方面) 飾磨⇒2駅
        (山陽姫路方面) 山陽姫路駅⇒隣

・鉄道での所要時間 東京駅から: 3時間47

            大阪駅から:1 時間3分
          ※AM9:00発での最短時間

▼ここに初めて来たのは2007(平成19)年の事で、写真はその当時のものをお届けします。これもまた亀山駅の写真と同日のものです。

1958(昭和33)年開業という、割に後発の駅です。

1923(大正12)年、飾磨駅亀山駅と同時に一度開業していますが、ここから400mほど離れた場所で、また1945(昭和20)年にいったん廃止されています。

その後、姫路駅の隣は亀山駅でしたが、13年後の1958年に再開業の形でできた駅です。

姫路駅の隣にありますが、利用者数はあまり多くなく、姫路駅と反対側の隣にある亀山駅よりも少なく、山陽電車全49駅で見ても42、3位といったところです。

 

「手柄」という素晴らしい名前ですが、元々は近くの神が手で草を刈ったから「手刈」という説があるようです。この辺りは「手柄山」という低い山があり、手柄山遊園という昭和の典型的な遊園地で賑わい姫路モノレールというモノレールまで走るほどの場所でしたが、時代の進化と共にモノレール廃止に始まり、遊園地の客数減少、などを受け、往時の姿を見る影もなくなってしまい、ついに2020年9月をもって手柄山遊園は閉園となってしまいました。また同時に「市民プール」として親しまれた姫路市民プールも終了となってしまいました。

遊園のみならず、陸上競技場や武道館、図書館など様々な施設が集中したエリアでもありましたが、色々なものが閉園閉業に追い込まれるイメージが個人的には強いエリアです。

ホームに沿うように「姫路市中央卸売市場」があり、これは1957(昭和32)年に全国で15番目の中央卸売市場として誕生したもので、この翌年に当駅がやや移転して再開業した格好となります。

f:id:lefthand926:20210205082303j:plainf:id:lefthand926:20210205082227j:plain

▼ホームはやはり2面2線、このアリは大体同じような規模感です。

f:id:lefthand926:20210205085018j:plain

▼ホーム間は跨線橋でも地下道でもなく、構内踏切で行き来します。

なので、向こう側のホームに電車が来る時には遮断棒が下りて通れなくなってしまい、目の前で電車を見逃す事になってしまいます。

f:id:lefthand926:20210205111046j:plain

▼駅横の踏切周辺です。

卸売市場もあれば、やはり水産系のニッスイもデンと居を構えていました。

この道が実質的な駅前通りという事になるでしょうか、普通に幹線道ですが。

f:id:lefthand926:20210205111635j:plain

手柄駅の駅舎です。

駅前広場は、踏切前の幹線道から脇にそれる感じでスペースが設けられていて、亀山駅よりはまだスペースがある感じでした。

改札周辺は駅舎というより、屋根がついただけのゲートの下という感じで、滞留できるスペースはほとんどなく、ただ自販機コーナーがあって、その辺りだけはわずかに滞留できるかな、という感じでした。

f:id:lefthand926:20210205112324j:plain

f:id:lefthand926:20210205112338j:plain

f:id:lefthand926:20210205112409j:plain