(2009年8月当時)
▼もう11年も前の事になりますが、当時宿泊したAPAホテル北上駅西です。
大体泊まったホテルはチェックアウト後に写真撮るのですが、当時は3年ぶりの東北旅行で、この時に泊まった数少ない地のひとつでした。
ちなみにこのホテルは現在も存在しています。場所的には、北上駅西口より徒歩8分と少し歩く事になります。
▼ 「PIAすわちょう」という見事なアーケード商店街に出くわしました。
中まで入って撮らなかったのですが、約250mにおよびアーケードが続いてるのだとか!
しかし…
残念ながらこのアーケードは現存していません!
2013年度中には撤去してしまったのだそうです。
撤去費用は2億強だとか。
1980年代半ばに当時の諏訪町商店街振興会がつくったのだとか。商店街隆盛時代よりもだいぶ後発なのですね。この頃だと衰退化が始まっていた頃かと思うのですが…。
開閉式のアーケードとして造られたとありましたが、晩年はその開閉もできなくなってしまい、老朽化の為に取り壊されたのだそうです。
という事で今となっては、「在りし日の姿」として貴重なカットとなりました。
▼PIAすわちょうの名の元?の
諏訪神社 です。
北上駅の北西約500mの地点にあります。
江戸時代から広く信仰を集めたとあったので、その位の歴史かと思っていたら、坂上田村麻呂将軍よって勧請(かんじょう)されたとあり、その時期は807年という平安初期の事だという、かなり歴史のある神社であるようです。
という事で2007(平成19)年には、鎮座1,200年として「奉祝記念大会」が盛大に執り行われたといいます。
河岸剣舞という舞がこの神社の神事芸能であったといいますが、廃絶となったようです。
▼扉に付いた金の装飾が荘厳な雰囲気を醸し出していました。
これは費用かかりそう、と思って見ておりました。
節目の年になると、よく改修等で莫大な寄進の要求が掲げられたりしますが、こういう部分にいくらかかっているのか?等気になったりします。
▼諏訪神社の拝殿です。
これまた豪華な建物です。屋根裾の申し訳程度のキュッと上がった感じが妙にかわいらしかかったです。
北上市民に愛されている神社という事で、初詣時期などは周りに幟が立ち並んでいたり、干支の扁額が飾られてあったり、しているようです。
▼諏訪神社を出て、再びPIAすわちょうのアーケード外へ来ました。
古い商店街が続いていましたが、建物のなんともいえない渋みが全体に漂っていて、朝早くだったので開いてはいないのですが、このうちのどれほどが現役の店としてやっていたのだろうか?と思わされましたし、更にここから11年経った今はどうなっているのか?も気になってしまいました。
▼北上市のマンホール、カラー版がありました。
真ん中は新市章といいますが、「北」の市を表していると共に右側は「上」のようにも見えます。
バックは市のもので固められているようで、「市の鳥キセキレイ」「市の木サクラ」「市の花シラユリ」といった具合です。
キセキレイは黄色いセキレイで、下腹部の黄色が特徴的です。白が特徴的なハクセキレイもいます。
▼2枚上の写真の商店街を向こうへ進んだ先を振り返ってのカットです。
やはり建物の褪せ具合が凄いなと感じました。
真ん中手前の「くどう靴店」という看板が見えますが、マップのデータには存在しており、現在もやっている可能性があり驚きました。
▼最後はこの写真、北上駅西口まで戻ってきました。
これは西口から駅前通りへ向かってのカットです。
右の建物に「ホテルニューヴェール」の看板が見えますが、このホテルは2008年に民事再生手続きに入ったりなどで経営破たんしていた治様態でした。現在は営業を確認できませんでした。
この建物は「北上観光物産館」の表示が前面にあり、また「おでんせプラザぐろーぶ」という施設でも出てきます。
2016,17年頃にこの中に入って夕飯場所を探し回ったのですが、とにかく広大な建物の中にぽつりと店か点在するような形で、大箱に少しの施設しか入っていない感じでした。箱が立派なのに勿体ない感じがしましたが、なかなか駅前発展をさせる形は難しいのか??地方都市の抱える問題を垣間見た気がしました。