(2012年11月当時)
最初の写真は駅前の様子からです。
花巻駅東口の駅前広場からの目線ですが、ろうきんがありました。コンクリートのゴツゴツした建物かと思いきや下の本体?の部分だけがレンガっぽいつくりの妙なマッチングの建物でした。
▼その駅前から南へ向かってのカットです。
魚民があり、その向こうにはNTTの鉄塔がありました。
▼花巻市のマンホールです。
中央は旧市の市章だそうですが、花が巻いている感じがします(笑)今の花巻市章の方が風車のようで、より花が巻いている感じです。
デザインは、花巻の象徴的な鹿踊り(ししおどり)と旧市の花キクが配され、側の丸いのは市の花ハヤチネウスユキソウだといいます。このハヤチネウスユキソウというのは日本で岩手県の早池峰山(はやちねさん)にしか生息しないそうで、この山名から取られたようですが、この山には「ここにしか生息していない」という高山植物が多いようで、愛好家にはかなりの人気なのだとか。
▼マンホールを間に挟みましたが、2枚上の写真から歩を進めてNTTの手前まで来たところです。
手前にはピンクのブライダルハウスがありました。
NTTといえば昭和から平成の初め頃は花形企業の象徴のようでしたが、最近はNTTのビルを見ても窓口はなく(2013年に全廃との事)、建物維持されているのか?と思われるところもあったり、随分時代が変わった事を感じます。
▼花巻駅東口を南へ400~500m程の地点の幹線道(県道103号)の様子です。
手前の看板が手書きで「ほねつぎ道場」とあり、仰々しいものを感じましたが佐々木接骨院というところがこの左側を下った所にありました。HPもありましたが、このごっつい案内看板とは裏腹にスタッフは全員女性だそうです。
▼幹線道からちょっと路地へ抜けるとこんな感じの所があり、昭和から時が停まった感満載でした。
尚、この食堂は今も現役のようです。(当時ですらこの写真しか撮っていなかったので、やっているかどうか分かりませんでしたが…)
街の散歩をしていて、こんな昭和丸出しの所を見つけると、その旅が半分成功したような気になります(笑)
▼再び県道103号へ戻り南下します。
ここでもまた昭和感が。
上側の写真は2階部分の窓枠がめちゃくちゃインパクトがあり、この歪み感がなんともいえず撮りました。シッャターも歪んでいました。
下側のものはなんといっても看板のインパクトです。「酒 鈴与」のこの筆書き感といいますか、これを撮らずにいられないだろう、という感じでした。
▼大通り2丁目というバス停があり、この辺りの住所的にも同様です。
先の写真のほねつぎの看板は1丁目の南端で、これを越えると2丁目くらいな感じでした。
バスが「岩手県交通」だった事は驚きでしたが、奈良県の田舎部のバスもだいたい「奈良交通」である事を考えたら、おかしなことではないのですね。
▼上の写真から左折した形でそのまま県道が続き、また右折する鈎型の道路の途中に当たる地点ですが、ここには歩道のみのアーケードがあり、より昭和感が濃くなった気がしました。
▼鈎型道路のど真ん中から曲がらずに直進して県道を抜けました。
そのまままっすぐ行ったところに橋があり、そこから見る川の周辺はかなり整備されていました。
橋は花城橋(かじょうばし)といい、この辺りの町名も花城町といいます。
▼その橋から見た川の様子です。
川は大堰川(おおぜきがわ)という花巻市街を流れる川で、豊沢川という川の上流から分流し、下流でまた豊沢川に合流しているといいます。
堤防の辺りなど、だいぶ作り込まれた感がありますが、元々治水安全度が低かったもので、1993(平成5)年度からこの写真の当年である2012(平成24)年までの約20年間にわたり「大堰川整備事業」が行なわれてきました。
この川沿いの道は大堰川プロムナードとよばれ、橋からこの道へ下りる所の標識には「せせらぎの小径」と記されていました。
▼求康堂跡 というのがありました。
求康というところから「健康を求める」=昔の医療関係?の施設でもあったのかと思いきや全然違うもので、内村鑑三の高弟でキリスト教信者の斎藤宗次郎(1877-1968)という人物の営んでいた新聞、書籍等の販売店であったそうです。この人物は教師であったそうですが、キリスト教信仰が厚すぎたせいか教育界から受け入れられず、ここに営みの場を設けたとありました。
また宮沢賢治との交流もあり「雨ニモ負ケズ」のモデルになった人物との説もあります。
▼この記事は一旦ここで切ろうと思いますが、最後に花巻市役所です。
これくらい訪ねて引返すつもりでしたが、その後に期せずして訪ねるところが増えてしまったので、撮った写真もかなり増えてしまったという訳です。
市役所は1970(昭和45)年築で今年50周年を迎える建物ですが、老朽化が取りざたされていながら新庁舎建設の動きは特に見られないようです。
とここまで、花巻の市街地等を中心にお届けしてきましたが、次の記事ではもう少し観光的要素も濃くなると思いますので、その辺り含めでここで一旦区切りとしたいと思います。
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