前回記事のJR静間駅の西隣の駅です。
-JR五十猛駅-
・路線 JR山陰本線(京都-幡生間)
・開業 1917(大正6)年5月15日
・訪問 2008(平成20)年10月
・1日あたり平均乗降車人員 8人/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (京都方面) 大田市駅⇒2駅
(幡生方面) 江津駅⇒8駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 9時間33分
大阪駅から:6時間25分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク
ホーム ★☆☆☆☆ …1面1線
跨線橋 ★☆☆☆☆ …なし
駅舎 ★☆☆☆☆ …なし
▼大田市駅から西へ2駅目の駅で、開業した1917(大正6)年は第一次世界大戦の真っただ中で、大田市駅より東側の沿線駅より少し遅いですが、戦時中であった点は同様です。第一次の日本での戦況というのがよく分からないですが…。
東京からだと鉄道では実に9時間半を越え(隣の静間駅は辛うじて9時間半を切ります)、大阪からだと6時間25分と、やはり遠い島根県西部です。
1日あたりの乗車人員はわずか8人という事で、駅としての存亡にかかわるレベルではないかと思います。
五十猛と書いて「いそたけ」と読みます。日本神話の五十猛命(いそたけるのみこと)がその名の由来だそうで、この神の上陸伝承があるのがこの地だそうです。
1917年の開業から1956(昭和31)年までの約40年間、この地は邇摩郡五十猛村であったという事で、この間のみ自治体名と駅名が一致していました。
▼ホームは1面2線あり、利用者数では遥かに上回る静間駅よりも、そういう面での優位性はあります。
島式ホーム上にこのような室内型待合室がありますが、この2008(平成20)年当時ボロッボロの建屋でした。今ではどうなっているのでしょうか。
ホームの正面からではなく横から入る形でした。
▼ホームから見た裏手の景色ですが、山と田畑しかない感じで、一面の緑でした。表側はそれなりにあるので秘境駅ではありませんが…。
▼ホーム上の待合室の室内です。
外観が少々アレだったので大丈夫かな?と思いましたが、意外にキレイ?で、パステルカラーがあちこち配されたライトな感じでした。
▼ホーム上の待合室がかなり向こうに見えますが、少し下り坂になった先に乗車証明書発行機が置いてありましたが、今はもうないそうです。
▼出口へはホームから階段を降りていきます。
突き当たりには、きっぷ回収箱がありました。
▼そしてホームから見える景色が大変印象的な駅でもあります。
このオバケの口みたいなトンネル。これぞ五十猛駅名物!
正面から見ると普通のトンネルですが、斜めから見るとオバケっぽいんですよね。車が入っていくのが、何かに吸い寄せられるように見えました。岩が顔面で、緑の部分が髪の毛のようにも見えて「わざとなのかな?」と思えるくらい、面白い形をしていました。
▼ホームからの階段を下りて、駅を出た正面です。
あの階段は地下階段ではなく、ホームが築堤上にある形で、その上からの階段であり、下りたところはこの地平の高さになります。
▼駅前は民家が立ち並ぶ以外何もなかったですが、駅前広場スペースはそれなりにありました。
▼駅前で野良犬を見ました。
昔は時々そこらで見られましたが、近年ほとんど見なくなったのに、21世紀になって野良犬を見ると思いませんでした。野良犬に遭遇するとやっぱりちょっと怖いですね…。猫みたいに逃げるばかりでなく、犬は向かってくるのも居るので…。
▼五十猛駅の駅舎です。
っていうのかな??
築堤下のトンネル状になっているところが駅舎といえば駅舎なのか、ただ通り抜け式ではなく、突き当たりでホーム上の階段へ曲がるのみにつき、出入口はこちら側のみです。
なので冒頭の駅規模ランクの「駅舎」の項は「駅舎なし」見なしにしています。
このトンネル状の部分には駅設備はなく、唯一あったのはきっぷ回収箱のみでした。
この駅でも、またも1記事持たせる事ができてしまいました。
ほっといたら一生ブログにupしなかったかもしれない駅ばかりこのところupしていますが、日の目を見れて良かったなと勝手に思っています。
一つ一つの駅のひとつひとつ個性がありますので、その姿を是非に見てあげてほしいなと思います。