前回記事の黒松駅の西隣の駅となります。
－JR浅利駅－
・路線 JR山陰本線(京都－幡生間)
・開業 1918(大正7)年11月25日
・訪問 2008(平成20)年10月
・１日あたり平均乗車人員 ３７人／日 (2018年)
・近隣の都市駅
(京都方面) 大田市駅⇒9駅
(幡生方面) 江津駅⇒隣駅
・鉄道での所要時間
東京駅から： 10時間10分
大阪駅から：6時間42分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク
ホーム ★☆☆☆☆ …1面1線
跨線橋 ★☆☆☆☆ …なし
駅舎 ★★☆☆☆ …平屋駅
開業は1918(大正7)年で、仁万からここ浅利までの延伸時に隣の黒松駅と同時に開業しています。
東京からだと鉄道では遂に10時間越えの10時間10分(！)を要し、この地元の人が就職で東京へ出てきてて、鉄道で里帰りをすると10時間はかかるという事です。また大阪からは6時間42分を要しますが、手前にある隣の黒松駅の方が時間がかかっていて、これは中心の江津駅の隣にある事が幸いしています。
1日あたりの乗車人員はわずか37人で、隣の黒松駅より倍以上ありますが、もう片側の隣が江津駅で、これとは桁違いに少なく、ほぼ1/10です。市の中心の隣駅でそこそこあるかと思えば、そんな事はありませんでした。駅間距離的に6.3kmもあるとあまり市の中心の恩恵に預かる感じではないというものでしょうか。
1918年の開業から1954(昭和29)年までの36年間、この地は那賀郡浅利村であり、この間のみ自治体名と駅名が一致しており、1954年から江津市となり現在に至ります。この辺りは大体、開業時は駅名とおんなじ村名だったんだなと思わされます。
▼ホームは1面1線です。
線路があるのは、この右側の面で、左側が草が伸び切っていました。
向こう側に小さな待合室がありました。
▼その小さな待合室内です。
室内型のもので、ベンチがあるだけで掲示物もなく、荒涼感もありましたが、外側が屋根が少し長めに伸びていて、待合室外でも屋根のあるゾーンが存在する形になっていて、これも沿線駅では珍しい構造と思います。
▼ホームが途中で下り坂になって、この手前側が駅舎ですが、構内踏切(線路がないので、表現が違いますが…)で駅舎との通路になっています。
駅裏手には「新ニノミヤメタル」という工場がありました。その分、周りに人がいる駅という事になります。
沿線は市やかつての町の中心駅以外は裏手は緑一色が多いので、ここは都会的に見えたものでした。
▼ホームから改札へのカットです。
駅舎裏手になりますが「山陰合同銀行」とありました。
広告看板?と思ったら、この駅構内に山陰合同銀行の浅利出張所があるという事でした。駅裏に工場があり、駅内に銀行出張所があるとは、なかなかの駅ではないかと、少なくともこの沿線では、中心駅以外ではそんなところはなかなかないので。
改札手前にプラスチックのベンチがあり、こんな所で待つ人がいるのかな？と思いましたが、こちら側に線路があった頃の名残でしょうか…??
▼浅利駅の駅舎内です。
がらんとした駅舎内に木製の曲線型のベンチが複数ありました。
▼駅出て目線です。
左右それぞれ駅前で、道路は被ってますが、挟んでそれぞれこんな建物があるという感じです。
駅前通りがあって、すぐ先に信号があって、とそこそこ都会的な?風景ではありました。
実際この辺りでは食料の買い物もしてきましたし、沿線駅ではそんな店すら見つからないこともしばしばで。
▼浅利駅の駅舎です。
青屋根の立派な駅舎でした。自販機も設置され、ごみ箱はなぜか3つもありました(笑)
タクシーのりばの標識も何気にあり、これのない駅もチラホラにつきちょっと格上感あるかな、というところでした。
ごうぎん(山陰合同銀行)の出張所が駅入口左側にあります。
