前回記事の久手駅から、市の中心部・大田市駅を挟んで西隣の駅です。
-JR静間駅-
・路線 JR山陰本線(京都-幡生間)
・開業 1926(大正15)年9月16日
・訪問 2008(平成20)年10月
・1日あたり平均乗降車人員 35人/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (京都方面) 大田市駅⇒隣駅
(幡生方面) 江津駅⇒9駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 9時間29分
大阪駅から:6時間21分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク
ホーム ★☆☆☆☆ …1面1線
跨線橋 ☆☆☆☆☆ …なし
駅舎 ★★☆☆☆ …平屋
▼両隣の大田市駅と五十猛駅との間に後からできた駅です。開業した1926年は大正15年ですが、数日だけ昭和元年であった年です。
東京からだと鉄道では実に9時間半を要し、大阪からだと6時間21分とこちらは、東にある久手駅などよりも逆に早く着きます。単に大田市駅からの電車待ちのタイミング次第ですが、西にあるこの駅の方が有利だったという事です。
ここもまた市の中心である大田市駅の隣ですが、東隣の久手駅よりも、その東の波根駅よりも僅かながら利用者数が少なく、幾分都会的な雰囲気も感じられながら、利用者数には反映されていないようでした。
▼ホームにて東(大田市)方面の眺めです。
ホームは1面1線のみの最小限でした。
▼ホーム上反対側、西側(江津・浜田方面)の眺めです。
山深い所へ入っていきそうな雰囲気でした。
横から見える駅舎が木造の壮大な建物感がものすごく出ていました。
ホームに屋根のある部分はなく、駅舎の裏手から伸びている庇が屋根代わりとなっています。
また、ホームは駅舎すぐの所にあり、1面1線のみの為、連絡設備の一切がありません。
▼ホーム庇を支えている柱すらも木造で、木造建築の素晴らしい雰囲気がここから見るだけでもよく分かります。
向こうには長椅子が1台だけ置かれていました。
▼改札にあたる部分周辺は、きっぷ回収箱がありました。
建物の腰の部分が板張りで渋すぎました。
▼ここからは駅舎内です。
改札部を出て右側です。出札の部分が内部もよく見えるようになっていますが、「静間駅会館」として利用されているそうです。
「馬車」という毛筆の半紙が並べられていました。
▼という訳で、静間駅会館にあたる部分の様子です。
かつての駅スペースが、このような畳に襖のある立派な和室スペースになっていました。
▼こちらは改札出て左側です。
トイレはこちら側にあります。
ここでは「成長」という毛筆の半紙が並んでいました。
室内のど真ん中に木造の立派なベンチがありました。
▼駅舎内に掲げられていた写真パネルです。
ここから約2km程の地点に静之窟(しずのいわや)という洞窟があるといいます。
海岸にあり、波の浸食作用によってできた海食洞というもので、時間があれば行ってみたかったです。
はまなすについては、この辺りははまなすの自生西限地という事で、この駅の静間駅会館にも「はまなす会」というのがあるくらい、この辺りの象徴的な花のようです。
▼山陰本線の時刻表です。
1時間に1本もないどころか、浜田方面だと7:49の次が11:11と実に3時間半も空くところもあったり、とても本線とは言い難いダイヤでした。しかも西は浜田までの便が多く、そこから西へ進むと更に減便という感じになってきます。
山陰ってSan-inと表記してるのですね、繋げると「サニン」と読まれるからか…。
▼駅舎玄関部から向こうの改札部を眺めた様子です。
凄く木造感ありありでした。
「静間駅会館」の表札も立てられていました。
切符の券売機がなく、乗車証明書の発行機がポツンと置いてありました。
▼静間駅から出て目線と、下側は少し左にスライドした目線カットです。
傾斜が少し急な、赤紫っぽい屋根のものは静間郵便局です。
駅前通り感は希薄で、普通の住宅街の道路という感じでした。
▼静間駅の駅舎です。
日の光で見えにくいですが、やはり木造の立派な駅舎で、青々とした屋根瓦も実に立派なものでした。
やはり利用者数に対しての維持費が採算取れないのでは??と心配してしまいますが、これだけの素晴らしい駅舎を残せてるのはすごいですね。
と、ここまで来ましたが、正直この駅だけで1記事もたせるの難しいと思って、2駅合同で1記事にしようと思いましたが、見事にもってしまいました。
町はずれの駅でも、1記事に1駅焦点を当てるのも、なかなか良いものですね。