(2016年4月当時)
都会の駅前という感じで高層ビルが立ち並んでいました。
東京駅から約50分という都心からの近さで、やはり都会感がありました。
この向こうを10分ほど歩いて行くと「取手二高」があります。取手二高は甲子園全国制覇しましたが、当時の木内監督が常総学院に転任して以降は一度も甲子園に出場していません。80年代の西武黄金時代を築いた「松沼兄弟」は揃ってこの取手二高の出身です。
▼駅周辺の地図です。
駅の東は取手〇丁目で、取手二高もですが、取手一高もこのエリアにあります。
▼「下水道の日」普及促進展'15ということで、小学生の手による作品が出品されマンホールにつけられていました。
▼「どぜう」入りました。
「どぜう」有ります。
と、どじょう料理店でしょうか?
どぜう、は文字的にインパクトありました。
▼長禅寺という臨済宗のお寺がありました。
平将門の創建といわれているお寺ですが、この時は「百観音大祭」というイベントを控えていた状況でした。
桜も咲いていて風情はバッチリでした。
▼長禅寺、階段を上がった先に山門があります。
山門は19世紀初頭の建立といわれる歴史ある建物です。
▼本堂と、その前に広がる素晴らしい池のある庭園です。
この庭園スペースがなかなか贅沢なスペース取りがなされているなと感じました。
▼長禅寺本堂のアップです。
屋根下の木々が縦に並んでいる部分の縁が白くなっているのが建物のアクセントになっているように感じました。
屋根の反り具合が絶妙な感じで、荘厳で見応えある建物と感じました。
▼本堂の中央部分を更にアップ。
「取手大師」なる文字の提灯が吊られていました。
そしてサイドには七福神の一部が置かれていました。
向かって右に小槌を持った大黒天がいましたが、周りに大量のミニ大黒天らしきものと、いくつかのミニ宝船に乗った七福神が散りばめられていて、これがかわいらしかったです。向かって左側にある坊さんのようなのは七福神ではありません(笑)
柱には「利根川七福神」と記されていましたが、そこから検索すると↓このようなものがありました。
大黒天の隣にある大きな植木鉢みたいなのは「天水桶」という防火水槽で、江戸時代の防火用水として、雨水(=天水)を溜めることでその役目を果たしていたものです。
▼桃の花?がきれいに咲き誇っていました。
桜も咲いていたし、実に良い時期に来られたものです。
▼お寺を出て、山門から降りたところです。
これが立派な山門でした。すごく頭でっかちな感じでしたが。
19世紀初頭の築という事は、200年の歴史があるという事ですね。
▼長禅寺を出て、街歩きに戻りました。
いかにもという老舗が軒を並べていました。
左・新六本店
1867(明治元)年創業で、150年以上の歴史をもつ奈良漬の老舗です。奈良漬の商売をするようになったのは明治からですが、江戸時代の寛政期から酒造業、19世紀に入り文政期には廻船問屋と手広く商いをしていた名家のようです。明治の創業時の主人が田中新六という人物で、その名前が現在も継承されているのですね。
右・田中酒造店
こちらは新六本店より更に長い歴史があり、1655年に酒づくりか始まったとされ、明治期に明治天皇が牛久に御幸された際に下賜されたのが現在のブランドである「君萬代」のお酒であったといいます。
いずれ劣らぬ長い歴史をもつ老舗が競演するかのように軒を並べているのが、取手の歴史をそのまま感じさせられるようでした。
▼仲町というバス停がありました。
大利根交通という会社と取手市コミュニティバスの標識が並び立っていました。
▼さてお次は「八坂神社」です。
「取手 総鎮守」と冠された立派そうな神社で、いろんな幟が立っていました。
▼八坂神社には、こんな狛犬?がいました。
岩場を上り詰めたような狛犬…なんか不思議な光景でした。
▼という訳で八坂神社の鳥居をくぐって入っていきます。
江戸初期・寛永年間の1626年の創建とされ、もうすぐ400周年を迎えようとしている、これまた歴史のある所です。
8/1~3日間行われる例大祭で担がれる神輿の重量は関東一とも記されていました。
▼八坂神社の授与品です。
実にたくさんのものが販売されていました。販売という言い方が違うのかな(笑)
安産、交通安全、厄除け、合格、病気平癒等実にいろいろなお守りがありましたが、キティ守りもありました。
▼拝殿(本殿含め)は市指定文化財で、1903(明治36)年再建で100年以上の歴史をもっています。長禅寺の本堂のような絶妙な屋根縁の反り具合でした。
▼御神木の大銀杏です。
樹齢300年を越えるとされ、子育て安産の木としてあがめられているとありました。
▼絵馬が沢山飾られ、おみくじも多数結ばれていました。
沢山の人の沢山の思いがここに凝集しているのでした。
▼咲くみくじ、というのがありました。
おみくじがお花とすると、木の枝につけていくようなものですね。
上の絵馬とおなじく、それぞれの人の思いがここに乗せられているのですね。
こんな感じで16年越しの取手の旅、第一弾は主に神社仏閣に歴史を感じた旅でした。