続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

生活と思い出と世の中と(1994年②)

遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。32回目は1994(平成6)年の第2回です。

 

●ドラマ

アリよさらば …矢沢永吉さんの実質的連続ドラマ初出演作の高校が舞台の学園ドラマ。生徒役で後に有名になったメンバーを多数輩出。

夏子の酒 …和久井映見さん主演の酒蔵もの。

家なき子 …安達祐実さん主演「同情するなら金をくれ」のセリフが有名な、またバイオレンスシーンも強烈な作品。翌年続編放映。

お金がない! …織田裕二さん主演。貧乏な男が成り上がっていくサクセスストーリー。

 

●音楽

「いとしさと切なさと心強さと」(篠原涼子) …あちこちで流れていた曲で、篠原涼子さんの出世作

アリよさらば」(矢沢永吉) …自身が主演した同名ドラマの主題歌、作詞は秋元康さん。

「Virgin Beat」(氷室京介) …軽快なビートに乗せて軽快に歌い綴るヒムロックの象徴的作品

「ROCK ME」(ハウンドドッグ) …ハウンドドッグのシングルでは異次元のボルテージの高さをほこるROCK曲

●訃報

高品格さん …元ボクサーで鈍牛のような雰囲気を持った悪役から、「大都会」シリーズでは全話にベテラン刑事役で出演

安井かずみさん …沢田研二「危険なふたり」など数多くのアイドル系を中心に作詞した作詞家。

菅貫太郎さん …ギョロ目に信念の強い狂信的な悪役を得意とした俳優、交通事故死。

香川登志緒さん …関西放送作家界の重鎮。「てなもんや三度笠」などの作詞も。

大山倍達さん …空手家の重鎮的存在。「空手バカ一代」ではその空手の神髄を垣間見られる

小川英さん …「太陽にほえろ!」のメイン脚本家として番組のクオリティーを保ち、番組長寿化に貢献

鳳啓助さん …京唄子さんとの漫才コンビで人気を博す。「ポテチン」などのギャグも有名。

東野英治郎さん …悪役として活躍してきたがTVドラマ「水戸黄門」の初代・黄門様を長年演じてきた俳優

海原お浜さん …海原お浜・小浜として漫才コンビで活躍。眼疾の為途中で引退。

中川勝彦さん …ビジュアル系の歌手、タレントとして活躍も32歳で白血病の為早世。中川翔子さんのお父さん。

京塚昌子さん …にっぽんのお母さん、の主演級女優として昭和のホームドラマに主演。「肝っ玉かあさん」は特に有名。

中条静夫さん …勤勉な忠臣から豪快なオヤジまでさまざまに演じ分けた名優。「あぶない刑事」の課長役でも有名。

汐路章さん …ゴロツキ系の悪役を得意とした俳優。

乙羽信子さん …新藤兼人監督を夫に持つ女優。「おしん」では主人公の晩年期を好演。

 

プロ野球

「10.8決戦」と「イチロー旋風」がハイライトでした。

巨人vs中日のシーズン最終戦が、両チーム同一の69勝60敗で、「この試合に勝てば優勝」というこれ以上ない劇的な優勝争いとなりました。野球のペナントレースの場合はほとんどが、途中の試合で優勝が決まってしまうので、後は消化試合…となりますが、この時は最終戦まで全く気の抜けない展開となりました。

巨人はこの年、落合博満選手が中日から巨人へ移籍してきていて大きな戦力となっていました。10.8決戦では巨人は槙原-斎藤-桑田という当時の「先発三本柱」の文字通り「シビレる」リレーによるまさに総力戦で挑み、結果6-3で中日を下し、最終の優勝決定戦でリーグ優勝を決め、西武との日本シリーズも制しました。

この時敗れた西武の森監督は監督を辞任し、後任には石毛選手が現役を引退して就任、という話も上がりましたが、結局石毛選手は固辞してダイエーへ移籍する事となりました。(後任監督には東尾修氏が就任)

パ・リーグでは「イチロー旋風」で、それまで一軍の実績はわずかなものでしたが、この年すい星の如く現れた「イチロー」の大活躍をずっと見ていて、またメディアが連日報道しました。

夢の4割到達か?200安打達成なるか?といわれ、毎日の成績が報道され…結果的に打率は.385で210安打となりましたが、年俸は10倍になったといわれました。

中日のエースとして活躍した「スピードガンの申し子」小松辰雄投手が引退し、200勝投手の広島・北別府学投手もこの年引退しました。また巨人・篠塚和典選手も引退、晩年は腰痛に悩まされ90年代は出場が限定的でしたが、天才的な広角打法で3割の常連でした。

 

●大相撲

優勝は貴乃花が4回、曙と武蔵丸が1回ずつの「貴乃花時代」でした。もっとも「貴乃花」に改名したのは11月の九州場所からで、それまではずっと貴花田でした。

貴乃花に改名した11月場所は大関でしたが、「2場所連続の全勝優勝」を飾り、大関までで7度も優勝し、満を持して翌1995(平成7)年初場所より横綱へ昇進しました。

引退力士としては、三役経験者は一人もおらず、前頭筆頭で恵那櫻、花ノ国が引退しました。花ノ国はね千代の富士が通算1,00勝を達成した時の対戦相手でした。

 

総じて1994年、松本サリン事件のような怖い事件も発生しましたが、Windows95以前の、PCの一般的でなかった、まだ昭和の残る時代だったと思います。