遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。29回目は前回に続き、1996年の第2回です。
前回書き切れなかったので、第2弾ですが、まずは当時見ていたドラマから触れます。
●ドラマ
あんまり見なくなったな…という感じで、下記どれも「通し」で見たものは殆どなくて、何話かずつ見た感じでした。
むしろ再放送を見まくってました。
(本放送)
将太の寿司 …柏原崇さん主演。マンガを原作に持つ、当時はやりの「料理モノ」。毎回お寿司がうまそうでした。
快刀!夢一座七変化 …三田村邦彦さん主演の時代劇。旅一座風の団体で、実は世直し仕事人の話。宇津井健、地井武男、渡辺裕之…とレギュラーが豪華でした
刑事追う …役所広司さん主演の刑事ドラマながら、独特の視点で事件を描いたもの。役所さんは「Shall WE DANCE?」でブレイクした頃
さむらい探偵事件簿 …高橋英樹さん主演の定番時代劇、と思いきや、現代の色んなものや言葉をを取り入れたコミカルな超異色時代劇。
ピュア …軽度知的障害の女性が時の人になりマスコミとの絡みで、ヒロインと記者との交流。Mr.Childrenの「名もなき詩」が大ヒット。
古畑任三郎 …1994年「警部補・古畑任三郎」の続編。更に大人気に。
(再放送)
「影の軍団」シリーズ …「服部半蔵・影の軍団」から「影の軍団・幕末編」まで地元のローカル局で一気に再放送されていました。
「ザ・ボディガード」 …影の軍団同様、千葉真一さん主演のアクションドラマ。ボディーガードを職業とする男たちの活躍。
「警視庁殺人課」 …1989年に地元で少しだけ見ましたが、この時「通し」で視聴。最終回は衝撃の「全員殉職」がこの時見れました。本当に全員殉職したんだな、と。。
「必殺仕掛人」 …必殺シリーズの記念すべき初作です。1986年に再放送で初見でしたがあまり見れず、この時かなり見れました。
「必殺仕切人」 …同じく必殺シリーズで仕事人を卒業した中条きよしさんと仕舞人だった京マチ子さん、その他豪華キャストの作品。
「太陽にほえろ!」 …刑事ドラマの王道であるこのドラマが「テレビせとうち」でこの年4月に第1話から再放送がスタート。4年余りかけて、最終回まで14年分放送されていました!
●プロ野球
なんといってもこの年は、巨人の「メークドラマ」でした。長嶋監督第二次政権において最もパワーワードだったのではないでしょうか。
広島に大差をつけられながらの大逆転優勝でした。
そしてパ・リーグは前年に続いてのオリックスでした。今年2年連続でオリックスがリーグ優秀しましたが、この時以来でした。
そして、メークドラマの巨人と、「がんばろう神戸」のオリックスが日本シリーズで相まみえ、オリックスが悲願の日本一を達成しました。
新人王はセ・リーグが巨人・仁志敏久選手、パ・リーグは日本ハムの金子誠選手といずれも内野手でした。仁志選手は前年引退した原辰徳選手の後を受ける形で背番号8をつけて入団しましたが、その原選手以来の巨人野手での新人王となりました。仁志選手と同期入団の清水隆行選手もコンビで活躍しました。
本塁打王はセ・リーグは中日・山崎武司選手が39本で初の獲得、後に楽天でも本塁打王を獲得し、両リーグ本塁打王に輝く事となります。パ・リーグはオリックスのニール選手で、打点との2冠王でした。セ・リーグの打点王は広島・ロペス選手で、その後ブランクを経て他球団含め長くプレーする事となります。
最多勝は巨人・斎藤雅樹投手と同じく巨人のガルベス投手が16勝で分け合いました。斎藤投手は実に5度目の最多勝でしたが、この年が最後の最多勝獲得でした。またガルベス投手は実力以上に、舌出し投法やボール投げつけ事件など、お騒がせな面も少なからずありました。
また、この年から中継ぎ投手にもスポットが当てられ、セ・リーグは「リリーフポイント」、パ・リーグは「最多ホールド」としてタイトル表彰される事が追加されました。セ・リーグは巨人へ移籍してきたゲンちゃんこと河野博文投手、パ・リーグは日本ハムの島崎毅投手が受賞しました。河野投手はそれまで日ハムに居て、FAで巨人へ移籍しましたが、長嶋監督が投手交代時に「ピッチャー、ゲンちゃん」といった事から「ゲンちゃん」のあだ名が定着し、活躍と共に有名になりました。日ハムでは先発ローテの投手でしたが、やはり人気球団に来ると人気も出てくるものですね。巨人では、この年途中加入した「マリオ」投手が抑えに君臨し、その名前と共に有名になりました。
広島・小早川毅彦選手はこの年通算1,000本安打を達成しましたが、この年はヒットがこの1本のみで、999安打で開幕を迎えて1,000安打で閉幕を迎えたのは彼ぐらいではないでしょうか。結局は戦力外となり、翌年ヤクルトへ移籍し開幕3連続本塁打で再生する事となります。
巨人・落合博満選手が退団を申し入れ、年末には日本ハムへ43歳にして移籍となりました。
●大相撲
6場所のうち4場所(連続で)貴乃花優勝という、貴乃花全盛期でした。
引退力士としては、まず元大関・霧島が37歳で引退しました。30歳を過ぎてから急速に強くなり、一気に大関へ駆け上がりましたが、その後大関から陥落し平幕でとっていました。
元幕内・鬼雷砲は30歳で引退、新入幕から25場所連続で幕内を維持しながら、十両陥落後はあっという間に負け越しが続き、幕下陥落が確定的になったところでの引退となりました。
元幕内筆頭・春日富士も引退、その後春日山部屋の親方になるも後年スキャンダルで退職、更に訴訟を起こされたり、厳しい晩年を送る事を余儀なくされ、訴訟和解直後に病死しています。
元小結・旭道山は国会議員になる為に引退、という変わった形で幕内力士のまま、協会を去りました。同じ大島部屋だった元幕内・旭豪山もこの年引退しました。
またこの年は土俵外で八百長問題が報道されたと思ったら、関係者が立て続けに亡くなる怪事件が発生し、その後にも暗い影を落とす事となります。