遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。26回目は1997(平成9)年です。
この年4月~消費税がそれまでの3%から5%へと上がりました。
遂に平成もひとケタ年まで遡るようになってきました。
●仕事
この年3/31をもって、新卒から4年間勤めた会社を辞めました。
有給使って辞めたかったのですが、結局まるまる最終日まで普通に働き続けました。
4年間働いて退職金は10万ちょっとでした。一番大きかったのは、土日全く休めなかった事でした。その後もこの状態がずっと続くのが辛かったですね。
次の就職先を決めずに辞める事となり、それまでに転職活動もしていましたが決まらず、結局辞めてからは暫く無職でした。
離職票を提出し、失業保険を3ヶ月分もらって…という時期は再就職活動に身が入らず、最初の1ヶ月は旅行行きまくってましたが、不規則生活が祟ったのか体調を崩してしまい、カイロプラクティックに通ったりもしていました。稼ぎのない時期に1回4,000円がなかなかキツかったです。
体調を崩しながら、良い時は就活し…という感じでしたが、結局は11月初めに工場勤務のアルバイトを始める事としました。正社員はとりあえず一旦捨てて、そろそろ生活の為に働き口を…という事でバイトへ切替しました。なので4~10月の7ヶ月は「無職」でした。
●ニュース
まずは消費税が3%から8年ぶりに増税となり5%へと上がりました。当時はキツかったですが、今はその倍かと思うと負担がまだ軽かったんだな、と思います。
神戸の連続児童殺害事件、地元だけに震撼しました…酒鬼薔薇の件ですね。
山一證券の自主廃業で涙の会見もありました。ダイアナ妃が交通事故死という衝撃もあり「パパラッチ」という言葉も流行りました。
ロシアのタンカー「ナホトカ」からの重油流出事故で日本に大影響もありました。
秋田新幹線として、それまでの盛岡から秋田へ新幹線が延伸開業しました。遂に秋田県に新幹線が通り、東北の日本海側へも新幹線時代が来ました。
「たまごっち」が流行ったり、ルーズソックスが流行ったり…そんな年でもありましたね。
●訃報
中田ラケットさん 「中田ダイマル・ラケット」として兄弟漫才氏の弟。チリチリの髪型にゴツイ体格でツッコミ役。
池田満寿夫さん 画家。テレビにもタレント的に活動。
萬屋錦之介さん 「子連れ狼」の拝一刀を始めとして、「破れ傘刀舟・悪人狩り」など闇で成敗する正義キャラでも活躍した俳優。
椎谷建治さん 主に刑事ドラマや時代劇などの悪役として活躍も50歳の早世。
方倉陽二さん 漫画家。藤子不二雄氏のアシスタントとして関連のマンガを書いたり、自作で「アカンベー」などのギャグマンガを執筆
大津あきらさん 作曲家。中村雅俊さんの「心の色」など多数のヒット曲を世に送り出す。
西村晃さん ふてぶてしい悪役を中心に活躍したが、二代目「水戸黄門」に抜擢され茶目っ気黄門と親しまれる。
可愛かずみさん 女優としてグラビアなどでも活躍するも衝撃的な自殺
勝新太郎さん 映画スターとして活躍し、TVでも「座頭市」「警視K」などで活躍。
小坂一也さん 歌手から俳優へ転向。気弱そうな男が犯罪に手を染めるような悪役が印象的
青田昇さん プロ野球選手として活躍後、コーチ・解説者などでも活躍。ハッキリした物言いが印象的。
趙方豪さん 「ガキ帝国」で紳助竜助らと共演し主演デビュー。その後も俳優として活躍も41歳で早世
伊丹十三さん 俳優から映画監督へ転身し「マルサの女」など多くのヒット作を監督するも自殺
三船敏郎さん 日本映画界の重鎮。TVドラマでも時代劇で重鎮として活躍。
●旅行
生まれて初めて沖縄へ行きました。2月に行ったので、本土なら寒いのをとっても「暖かく」、異文化異世界に感動しまくりながらの2日間でした。
4月には九州一周し、福岡を除く殆どの県に初めて行き、長崎は中学時代修学旅行で行ったのでカットしました。短期間だったので、熊本県とかはちょっとしか寄らなかったり、そういうのはありました。一番良かったのは宮崎県でしょうか。夜の商店街?で釜揚げうどんを食べたりして。大分県では別府のアフリカンサファリに入って車内からライオンに餌やりしたり…。
その4月の末には「北海道」を一周しました。当時あった寝台列車「日本海」に乗って、初上陸地が函館で、海鮮ラーメンの素晴らしさに感動しながら、その後帯広⇒釧路⇒網走⇒旭川⇒名寄⇒稚内⇒小樽⇒千歳⇒札幌…という感じで、会社辞めてでないとなかなかできない旅行、そんな感じでした。
▼北海道周遊時の券