長野県上田市、長野/上田① 真田十勇士のいざないに続く上田市の記事第2弾です。
(2011年4月当時)
▼ここからは、本格的に上田城跡を歩いて行きます。
まずは、この二の丸橋です。
欄干の両サイドに立派な灯つきのものがありました。
この下にはかつて電車が通っていたといいます。
▼史蹟 上田城址
の標柱がありました。
先に書いておくと、上田城跡は立派な天守閣をもった城跡ではなく、櫓や神社、石垣、それから歩道など、そういうものを楽しめるところとなります。
長野県だと松本城がありますが、そこまで立派なものはなく、しかし城跡公園としてよく整備されたエリアでもあります。
▼ここは「二の丸通り」とありました。
訪問したのが4月末で、長野県でかすかに桜が残っていたかなという感じで、もう少し早い時期だと、かなり「映えた」通りとなっていたと思います。
▼更に、桜の季節には映えるだろうなという通りがありました。
このように桜の終わりかけの時期でも、新緑の季節という感じで緑の木々の中を通り抜けできて、四季の良さを感じられるのではないかと感じました。
▼これもまた壮大な木々の中を歩いて行く風景で、お城が機能していた当時はこんな感じだったのかな、と思わせてくれる風景でした。
▼桜の時期の終わりかけなのに、この枝だけのシダレザクラは何?
と思っていましたが、「シダレク…」の文字が見え、シダレクワ(桑)のようです。(道中意識しておらず、後から調べて判明)
この辺ではちょっとした名物的なもののようです。
▼上田城の出入口である「虎口櫓門」へ来ました。
入った所が二の丸で色々通ってきて、この中は本丸という具合です。
両サイドに櫓を構えているのがまたカッコいい入口という感じで、風格を感じました。
両サイドの北櫓・南櫓は戦後の1949(昭和24)年に復元されたものといいます。
▼入口入って、裏側から見た様子です。
こちら側から見ると、石垣の迫力がありました。
階段で櫓へ上って、入口の建屋にも入れるのですね、という感じで見てました。
▼やはり石垣の目立つお城である事を感じました。
そこへ上って街の様子を眺める人々もいました。
▼六文銭 知恵の輪くぐり
というのがありました。
この下のくり抜きをくぐる訳ですね。
ちなみに六文銭は真田家の家紋です。
▼敷地内には真田神社がありますが、
これは社務所をバックにした「真田赤備え兜」です。
やはり家紋である六文銭がありました。
上田城で、二度にわたる徳川の大群の攻撃を退けた真田の「智勇」は天下に轟き、大坂夏の陣で真田幸村が武具を赤で統一した部隊を率い善戦したといい、その真田の誇りの象徴をここに設置している、という事でした。赤兜って、赤ヘル軍団のはしりのような…。
▼真田神社です。
これも上田城跡内の主要な施設のひとつです。
その名前から、真田氏を祀った神社かと思いきや、歴代上田城主である真田氏をはじめ、仙石氏、松平氏も含めて御祭神にしているとの事でした。
むしろ当初は「松平(しょうへい)神社」という名前ですらあったといい、松平氏だけを祀っていたといいます。江戸時代の藩主でいうと、真田氏は最初の20年だけで、仙石氏が80年、松平氏が150年、ざっくりこんな感じなので、松平の名になっていたのも無理からぬ話です。
その後1953(昭和28)年に上田神社となり、更に1963(昭和63)年に現在の真田神社へ改名されたといいます。
真田家の智勇にあやかって、合格祈願に訪れる参拝客が多いといいます。
▼上田城の「西櫓」です。「県宝」と冠されていました。
北櫓と南櫓は入口にあたる「虎口」の両サイドにあり、入っていった先にあるのがこの西櫓です。
仙石氏の治世初期1620年代に築かれ、上田城内で唯一、築城当初のまま残っている建物だそうです。400年前の姿を今に伝えている訳ですね。
▼お寺がある訳でもないのに鐘楼が…
と思っていたら「平和の鐘」として説明板がありました。
江戸期より時を告げる鐘が鳴り響いていたものが、1925(大正14)年にサイレンに代わり、この鐘も場所を変えつつ、1934(昭和9)年にこの上田城内に落ち着いたとありました。
1943(昭和18)戦争で、鐘は供出され、この楼だけが残った状態が長年つづきながら、1972(昭和47)年に市の自治連合会により復元の動きのもと遂に鐘が再度取り付けられ、昔の姿に戻ったといいます。
土台が赤いのは真田氏に関係あるのでしょうか…??
この2011(平成23)年当時で、新生上田市5周年とありました。
▼上田城のお堀まわりです。
お堀周辺のきれいな城跡でもありました。
▼上の写真のお堀は、この学校周辺のものでもありますが、これは「長野県立上田高等学校」の門です。
これが高校の門?というぐらい素晴らしかったです。
門だけでなく、塀もこのような白壁なので、城郭内の学校?のような。立地的にはそうですが。
こんな感じで上田城跡と、その周辺を中心とした上田市の旅でした。