遡って振り返る「生活と思い出と世の中と」。第14回は2008(平成20)年です。
北京五輪が開催され、秋葉原通り魔殺人の発生した年でもあり、個人的に38歳になる年でした。
●仕事
所属部門に年下が入りました。
当時37歳でGrでは最年少だったという、どんな部署かいな??って感じでしたが、前の部門でも年下ほとんどいなかったし、だからずっと勘違い若手感がありました。
直接仕事で関わる後輩ではありませんでしたが、同じ部門に年下がいるというだけで気分が変わったのは確かでした。
また、前の建屋で年を越した最後で、翌年から今の建屋に移る事となり、以前のステージだったことが今振り返っても感じられます。
●ニュース
北京五輪が開幕しました。当時の中国というと、冷凍餃子中毒事件で話題になっていた頃で、中国での食生活が疑問視されていました。
オリンピックは前々から決まっていた事とはいえ、えらい時期に開幕になってしまったなという感が満載でした。
自民党政権で年を越した一旦最後になる年でした。翌年は政権交代が始まる訳で、そんな中で福田首相が辞任し麻生内閣が誕生しました。
そして、ついこないだ死刑執行がなされましたが、秋葉原通り魔殺人事件が発生しました。これはもう…何とも言いようがありませんが、とにかくひどい事件でした。車で突っ込んだに飽き足らず、降りてからナイフで凶行という。
全国的な事件ではなかったかもですが、印象的だったのは岡山駅突き飛ばし事件でした。大阪から来た19歳の少年が38歳の岡山県職員の男性をホームから突き飛ばして、そこへ来た電車に跳ねられて亡くなったという事件がありました。当時自分も38歳になる年で、3月だったので厳密には1つ上の方でしたが、同年代の方がそんな風に亡くなるのはやり切れませんでした。しかも相手は「殺人すれば刑務所に行ける、誰でも良かった」と更にやり切れませんでした。そこへ精神障害という事で減刑されたんだか忘れましたが、色々納得し難い事件でした。
●訃報
加藤博一さん …プロ野球大洋のスーパーカートリオとして活躍、ひょうきんなキャラでの解説も人気
市川崑さん …日本映画界の巨匠としてならした監督。「金田一耕助シリーズ」「木枯し紋次郎」など。
江藤慎一さん …史上初のセ・パ両リーグ首位打者。太平洋では選手兼任監督で山賊野球を展開。
広川太一郎さん …渋い声優として「名探偵ホームズ」のホームズ役は逸品
川内康範さん …「おふくろさん」の作詞などで有名な御大
川越美和さん …アイドルとして人気を博し「涙くんさよなら」のリメイクでも知られる。
川田亜子さん …元TBSアナウンサー。フリーで活躍中に練炭自殺。
ウガンダさん …元ビジーフォーのドラマーで巨体タレントのはしり。
水野晴郎さん …髭に上品な喋り口の名映画評論家。「映画ってホントにすばらしいですね」の名台詞
石田文樹さん …84年夏の甲子園・取手二高の優勝投手。プロでは大洋へ入団。
赤塚不二夫さん …「おそ松くん」「天才バカボン」など70年代ギャグ漫画界を牽引した漫画家。
荒勢永英さん …元大相撲の関脇・荒勢として活躍。俳優界へ転身し主に悪役で活躍。
緒形拳さん …「必殺仕掛人」の藤枝梅安など、クセの強いヒーローが魅力的な俳優
峰岸徹さん …二枚目エリートっぽさを持ちながらクセのあるキャラクターで残忍な男から良い人まで幅広く
筑紫哲也さん …ニュース23で一躍人気になった行動派ジャーナリスト
デイヴ平尾さん …ゴールデンカップスのリーダー。GSとロックをより結び付けた存在
竹林進さん …「太陽にほえろ!」で多数メガホンをとった映画監督
●プロ野球
西武が巨人を下して日本一になりました。
とありましたが正直あんまり覚えていないです。やはり、地上波でプロ野球中継をしなくなってからというもの、本当に分からなくなってしまいました。
引退選手は中日・上田佳範選手、日本ハムで投手として入団しましたが野手として成功し、中日に来てからはすこし中途半端な形になってしまいました。ヤクルトでは後に監督を務める真中満選手が引退しました。
横浜は入来祐作投手、兄の入来智投手譲りの負けん気の強さで巨人ドラ1で活躍しました。また小関竜也選手は西武で新人王の活躍をしましたが、セ・リーグへのトレードで巨人、横浜と来てからはレギュラークラスの活躍は困難でした。「太陽にほえろ!」のジーパン刑事のテーマにのって登場するのが個人的に超ツボでした。引退は翌年表明しますが、NPB在籍はこの年が最後でした。
楽天は小倉恒投手、21世紀に入って壊滅的な弱さを誇ったオリックスや、新規参入でこれも厳しい戦いだった楽天でとにかくよく投げていました。また吉岡雄二選手は巨人時代はあまり振るわず、近鉄へ移籍してから花開きましたが、最後は楽天でした。同じく沖原佳典選手は阪神の内野で活躍し、「F1セブン」のひとりでした。同じく阪神から楽天に来ていた高波文一選手もこの年限り、とにかく足の速さがウリでした。
巨人は野口茂樹投手、中日時代はエースとして君臨しましたが、巨人では往時には程遠く、この年でNPB最後となりました。
ソフトバンクは的山哲也捕手が引退、最後SBだったんですね。星野順治投手もこの年限りでした。
●大相撲
白鵬が横綱になって2年目で、最も優勝したのも白鵬であり、彼の時代が本格的に到来した、という感じでした。
引退は初場所に多く、千代天山、栃栄、栃乃花、光法…全員この場所で引退しました。
9月には関脇を務めた玉春日が引退しました。
時津風部屋力士暴行死事件で、前・時津風親方が逮捕されたのは衝撃でした。いわゆる「かわいがり」はあったのでしょうが。
大関・琴欧州が初めて幕内優勝し、ヨーロッパ人としては初の快挙でした。この人はもっと飛躍すると思ったんですが…
●旅行
この当時は「駅めぐり」をよくしていました。例えば山陰本線の豊岡~鳥取あたりを、1日かけて一駅ずつ巡っていく形で、順に行くとめちゃくちゃ待つので、一旦飛ばしてまた戻った方が早かったりとかあって、駅の訪問を苦しみながら楽しんでいました。
苦しみながらというのは、段々苦痛になって行くし、電車乗ってる時間は1回あたりあまり長くないので落ち着かないしで、しんどったのを覚えています。
秋でも冬でも朝一の寒い時から、暗くなるまでやっていたり…
そんなおかけでこの駅前には何があってこんな風景で…というのが記録にも記憶にも残ってくれることとなりました…。