(2022年3月当時)
▼冒頭リンクの入間市駅訪問は、2011(平成23)年2月当時のものですが、この時は本当に駅前しか行ってなくて、記事になりそうな写真が見当たらなかった事もあり、ことし3月に再訪しました。今回はその時のものをお送りします。
まずは、入間市駅の周辺地図ですが、タイトルがふれあい茶ん歩(さんぽ)道案内図というものでした。
ここでは、7つのハイキングコースが設定されていて、入間にこんな観光コースがあるのか!と驚きました。ある種都心的なイメージを持っていたので。
コースをざっと見ると、水やお茶、丘陵など楽しめるようです。
▼入間市駅の構内に戻り、どちらかというとサブ側の北口へ。
メインの南口は敢えて行かず、北口からピンポイントで行きたい所を狙い撃ち、という事で、ここに表示の見えている「旧石川組 製紙西洋館」を目指します。
当初はここだけ行くつもりでしたが、とにかくこの橋上駅舎の階段を下りていきます。
▼入間市駅北口階段を下りてすぐの地点、こんな道路が続いていました。
これを向こう側へ直進し、突き当たりを左折します(左折しかできませんが)
▼駅北口の線路に沿って歩いた後、左折するとこんな感じの風景が目に飛び込んできますが、下り坂であちこち更地が見えます。
入間のハイキングコースに丘陵をテーマとしたものが複数ありましたが、とにかくそこらじゅう丘陵だったイメージはありました。丘陵状の更地が本当に多かったです。
▼西洋館駐車場
とありました。
といって、向こうに見えている石垣上の建物が西洋館ではなく、これは全く別のものです。
▼目当ての「西洋館」の建物が見えてきました。
「旧・石川組製紙西洋館」です。生垣の向こうに見えてきましたが、入口まで回り込んでいきます。
▼外周のフェンスに掲示してあったものです。
一般公開について触れられていますが、期間が限定されており、3月から11月の第2・4土曜日を中心に公開しているとの事でした。
中へは入りませんでしたが、ちょうどこの時が3月の第4土曜日で、一般公開されており、門戸が開かれていました。
▼門から敷地へ入ってみました。
敷地自体へはフリーで入れますが、建屋の入口は反対側になります。
門の錆びれ具合が渋いですが、そんな中にこんな立派な建物が覗いて見えました。
国の登録有形文化財に指定されているだけでなく、いろんなドラマや映画のロケ地としても使用されており、古くは「稲村ジェーン」からですが主に21世紀に入ってから使われるようになり、2003(平成15)年から入間市の所有なっているといいます。
▼これは敷地内の掲示物ですが、建物周辺物の維持費には「埼玉県ふるさと創造資金」の補助があるという事で、「館庭魅力アップ事業」として、約760万のうち補助金として約半分の360万が充てられているとの事でした。
▼面としての建屋のカットです。
最初に見えた時より、意外と横長だなという印象でした。
こちらは裏口の形で、真ん中の出入口がお勝手みたいなものでしょうか。
▼上の写真の面の反対側へ回ってきました。
こちらが正規の入口です。
前に庇と柱がついていて、明らかに反対側とは違う形でした。
一般公開の入口もここから入るようになっていました。
▼これも正の入口側にあった案内板です。
1923(大正12)年に石川組製糸の迎賓館として建てられたとの説明が記されておりこの建物は来年ちょうど100周年を迎える訳ですね。
ちなみに石川組製糸はこの建屋が建つ前の日清・日露戦争期に、蒸気力を用いた器械製糸へ転換と共に需要が高まり、入間市に3ヶ所、全国各地へも工場をもつほどに成長したといい、この建物もその権威の表われのように思えます。
しかしながら、この直後の関東大震災や昭和恐慌、そして化繊などの登場により急速に衰退し、1937(昭和12)年には解散したそうです。
▼100年の歴史を感じさせる建物の放つ風格がありました。
入間市の駅から3~5分くらい歩けば行き着くので、入間に行かれる機会があればまずはこれを見てほしいと思います。
▼この建物敷地内でのんびりしていた猫です。
全然逃げる気配もなく、こっちもあまり詰め寄りせんでしたが、それでも1m内に近づいても、しまいには寝ころんでしまい日向ぼっこをしてるぐらいには呑気でした。
この猫と5分くらい戯れていたのも良い想い出で、建屋内の一般公開はそっちのけで猫と居ました(笑)
これで入間市駅へ戻るつもりでしたが、多少時間があり、せっかく来たのにこれだけというのもなんなので、という事でもう少し歩く事とし、そこで出くわしたものは次記事に委ねる事とします。