続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

俺たちのヒーロー列伝・その18 西郷輝彦(1947~2022)

 

俺たちのヒーロー列伝・その17 黒沢年雄(1944~)

 

続いてのヒーローは…

 

西郷輝彦(さいごう・てるひこ)さんです。

 

急遽、訃報が飛んできてビックリそのものでした。

そういえば、この人も自分の幼少時ヒーローを演じていた一人だ、と思い投稿する事としました。

 

年代的に「御三家」としてバリバリにアイドル的な歌手活動をされていた時期はリアルでは知らず、自分が初めてその存在を知ったのは「江戸を斬る」の遠山金四郎でした。「江戸を斬る」のシリーズは初作は「江戸を斬る・梓右近隠密帳」として竹脇無我さんが主演し、主人公も梓右近と全くの別人で、西郷さんが主演した江戸を斬るⅡ」以降とは全くの別ものでした。

江戸を斬るⅡ」は1975(昭和50)年スタートし、ここから5作江戸を斬るⅥ」までの6年間、「水戸黄門」の合間に放送されていました。この昭和50年代前半は水戸黄門の間はほとんど「江戸を斬る」で、それまで間に放送されていた「大岡越前」は1作しか放送されませんでした。

考えてみるとこの時期は、杉良太郎さんが大ヒットさせた「遠山の金さん」と放送期間的に被っていて、金さんモノが同時に2作存在していた訳で、しかもいずれもロングヒットを飛ばし、「金さん」はいわばドル箱だったのかもしれません。

 

浪速商人のど根性を描いた「どてらい男」は彼の俳優としての出世作だといいますが、残念ながらほとんど見た事がないんですよね。

 

その終了と同時期の「新幹線公安官」は再放送を何回か見ましたが、あまり記憶に残っておらず、「江戸を斬る」終了後は久々に水戸黄門の合間に放送された「大岡越前」に準主役で登場、それまで竹脇無我さんのポジションだった医者役でしたがこの1作だけでした。同じ年に松平健さんの出世作暴れん坊将軍」の終了した1982(昭和57)年「葵の暴れん坊」という時代劇に主演しました。これは「暴れん坊将軍」の合間の作品という感じでしたね。

前後しますが1980(昭和55)年に服部半蔵影の軍団に特別出演で津々見京之介として主演・千葉真一さんが演じた服部半蔵の軍団の参謀各として時々出てきて活躍していました。この役は表の顔は長崎で医学を学んだ医師役で、大岡越前で演じていた「新三郎」も同様のオランダ医師役でした。時代劇で主役でない時は、この医師役がハマり役だったのかなと感じました。

1982、83年にかけては「女捜査官」シリーズで主役をサポートする準主役の警部を演じる役回りとなり、この頃から主役を張るより準主役が目立ち、1986(昭和61)年には必殺まっしぐら!香車東吉という槍を武器にした殺し屋役を演じ、これは三田村邦彦さんの当たり役「錺り職の秀」が仕事人から「独立」して主人公に据えられた作品ですが、ここでも準主演として「トメ」にキャスティングされていました。

1987(昭和62)年にはNHK大河ドラマ独眼竜政宗で、政宗の側近中の側近・片倉小十郎を演じ、当時新進気鋭の渡辺謙氏のサポートをする役回りとなりました。この作品は、それまで3年間大河ドラマで現代ものが続いてましたが、4年ぶりの時代劇という事で錚々たるキャストで受講なドラマ展開がなされましたが、ここで存在感を見せつけていました。

その後の代表作というと1990(平成2)年から4年間、間をあけて放送された「あばれ八州御用旅」でテレ東系ながら久々の主演で当たり役を得ました。同時期に里見浩太朗氏とW主演というのか、やはり準主役になりますが、1993(平成5)年には「闇を斬る」という時代劇で、表舞台で華麗に暴れ回る里見氏演じる「闇奉行」一色由良之介に対して、日陰で粛々と悪に対峙する堅物の奉行・小笠原を演じ、里見氏のキャラが一層引き立つ、対照的な役どころを演じていたのも印象的でした。

その後は2時間ドラマが主戦場だった印象が強いですね。その中でも「温泉医ぽっかや」というシリーズは2001(平成13)年から2009(平成21)年まで7作、足掛け9年間にわたって演じ、晩年の看板作品といえます。

晩年の10年ほどはガンなど闘病で苦しい人生を送られたと聞きますが、昨年のオーストラリアへ渡っての治療はかなりの話題を呼び、これから復活してまだまだ元気になられるのかな??と思っていた矢先の訃報に大変驚きました。

 

謹んでお悔やみ申し上げます。