大田市では、JR大田市駅や仁万駅をupした事がありますが、今回はそれほど有名ではないであろう駅をupしていきたいと思います。
-JR波根駅-
・路線 JR山陰本線(京都-幡生間)
・開業 1915(大正4)年7月11日
・訪問 2008(平成20)年10月
・1日あたり平均乗降車人員 43人/日 (2018年)
・近隣の都市駅 (京都方面) 出雲市駅⇒6駅
(幡生方面) 大田市駅⇒2駅
・鉄道での所要時間 東京駅から: 9時間15分
大阪駅から:6時間50分
※AM9:00発での最短時間
・駅規模ランク ホーム ★★☆☆☆
跨線橋 ☆☆☆☆☆
駅舎 ★★☆☆☆
▼山陰本線の下り線で、西へ向かう際に出雲市を過ぎて、大田市に入って最初の駅です。
開業した1915年は第一次世界大戦の真っ最中ですが、そんな中でいわゆる「夏の甲子園」第1回として全国中等学校優勝野球大会という名称で、大阪の豊中球場で開催されています。
鉄道ルートでの所要時間ですが、東京駅からだと実に9時間15分を要し、大阪駅からでも6時間50分もかかり、やはり山陰の遠さを感じさせられます。
▼ホームは1面2線です。
屋根のあるエリアは皆無ですが、室内型の待合室が1件設置されています。
▼ホーム上の待合室はこのような感じでした。
冬の寒い山陰において、ホーム上に室内型の待合室は貴重です。
▼駅裏手にあたる部分は、家屋がまばらに建っている程度で、これというものはない状態でした。
▼駅舎と1面だけのホームが構内踏切で繋がっているため、ホーム手前はスロープ状になっていました。沿線駅の多くがこの構造でした。
▼駅舎内の様子です。
「はね会館」というのがありました。
自治会館と合築駅舎という事になっていますが、元々の駅施設に自治会館が入っています。
出札にあたる部分にはJR時刻表の本と、電話が置いてあり、待合室内にベンチが設置されていました。
トイレもあるようですが「男」「女」と直接的な?表示がありました。
▼駅舎を出て、真ん前に「波根町ご案内」というMAPがありました。
多少なり観光の要素があるのかな?と思い見ていましたが、まず海水浴場があるのと、海水浴客中心の旅館が立ち並んでいるようでした。
しかしこれは2008年当時の様子で、10年以上経った今ではいくつかの旅館はやっていないようです。
下記のニュースのように水明館は破産し、朝日旅館というのも2018(平成30)年4月の地震の影響で旅館を閉業し、割烹料理店リニューアルされた等あるようです。
▼駅前道路で、線路と平行に通っている所です。
駅のすぐ前ですが、屋根から崩れかかってそのまま放置されていました。
右の建物は郵便局だったのでしょうか。波根郵便局はここから南東少し離れた位置にありますが、旧の郵便局だったのかも。
▼駅舎前ですが、映画「アイ・ラヴ・ピース」ロケ地 とありました。
2003(平成15)年の映画で、忍足亜希子さんという日本初の聾の主演女優という事で、この作品では聾の女性が自分の可能性に挑戦する為アフガニスタンへ飛ぶというもので、林泰文、宍戸開、三船美佳、酒井和歌子…といった知名度の高い役者陣が脇を固めています。
▼波根駅の駅舎です。
木造の立派な駅舎が残っており、駅舎前には自販機がありました。
▼駅前の通りで、左向こうに波根駅がありますが、この通りがMAPにあった旅館の続く通りとなります。
当時は表示通りの宿泊施設が稼働していましたが、時の流れと共に変わっていってるようで、今定点観測すると少しは変わっているのでしょうね。