栃木県那須塩原市、栃木/那須③ 鹿の湯のカオスにつづき那須塩原市へ入っての旅です。
(2019年7月当時)
▼那須と塩原で那須塩原市かと思っていたら、那須湯本温泉は「那須郡那須町」であり、那須塩原駅に入って以来の再度の市内帰還となります。
という訳で、那須湯本温泉から、ここ塩原門前というバス停に辿り着き、ここからは塩原での旅程となります。
しかしこの那須から塩原へは直接行けず、随分と時間がかかりました。
那須湯本温泉からバスでJR黒磯駅へ戻り、これにまず30分余りかかり、黒磯駅から西那須野駅へJRで移動、西那須野からここへ向かうのに40分程度と…2時間くらいかかりました…。
▼塩原門前のバス停には何本も標識が建っていて、いろんな会社のバスが行き来していました。
この「ゆ~バス」(那須塩原市のコミュニティバス)というので見ると、1時間に1本もなく、2時間ほどない時間帯もありました。しかもこの路線は「上三依(かみみより)塩原温泉口駅」という日光市の駅で、野岩(やがん)鉄道会津鬼怒川線という渋すぎる電車の駅となります。
JRバス関東は、もう少し本数が多いですが、それでも基本1時間に1本で、+αという感じでした。こっちはJRの西那須野駅や那須塩原駅などと繋がっているものです。
▼ここに降り立ったのは、宿泊したホテルの最寄りバス停だったからに他なりませんが、街はこんな感じで、店が軒を並べたり、温泉旅館が並び立ったり、温泉街らしい雰囲気の街並みで、温泉街に来たなと感じさせられました。
▼「門前」
として観光マップが出ていました。
クネクネと曲がる川の両サイドに軒が並び続けるような街並みでした。
文字通りかつての門前町であったそうで、また塩原温泉郷を構成する11の温泉のうち「門前温泉」というひとつの温泉という事です。
那須も塩原も、そして鬼怒川も、という事で、栃木県は温泉大国な訳ですね。それほど知られているかどうかですが。
▼門前温泉
の表示がありました。
Monzen-Spa なんですね。
▼バス停から幹線道を歩いていて「ここへ行ってみよう」と思っていたのが、この「湯っ歩の里」でした。
温泉宿が立ち並ぶ中で、数少ない分かり易い日帰り温泉施設、ここに行かない手はないだろう!と。
しかし…
18時を過ぎていて、閉店していましたとさ。
残念過ぎましたが、宿の温泉に期待しましょうという事で。
▼川沿いに開けていた門前温泉ですが、こんな崖屋造り的な建物も見られて壮観でした。その建屋が廃墟っぽいとあれば尚の事、目が惹きつけられました。
▼塩原畑下(はたおり)
というバス停の傍には「さかいや」という建物があり、横づけ階段が見事にサビサビで廃墟っぽさに溢れていました。
先ほどの「塩原門前」が門前温泉という塩原温泉郷の1構成だとすると、ここもまた同様に「畑下温泉」という、温泉郷の1構成です。それらは言ってみればバス停1つ分くらいの距離間で位置している格好になります。
▼畑下温泉神社
というものがありました。
那須にも、温泉神社がありましたが、ここにも境内のあるような広いものではありませんが、温泉神社と名のつくものがありました。
この畑下温泉神社は、1687年創建で1720年再建とありました。
荘厳な屋根の下にありながら、周りが骨組みのみというのがなんか珍しいと感じました。
▼バスの通る幹線道を逸れて、温泉旅館などが並びつつもちょっと裏通りっぽい所へ。
随分と歴史ありそうな風格抜群の建物がありましたが、ここは「清琴楼(せいきんろう)」という温泉旅館で、実際に宿泊できるものです。
明治から続く歴史ある宿であり、金色夜叉ゆかりの部屋もあるという立派なお宿でもあり、そしてまた意外にもお安く泊まれるようです。
▼そしてここは清琴楼の「別館」です。
本館ほどの渋い建物ではなく、鉄筋の袖階段もついてたりしていました。
▼清琴楼を横から見たカットですが、
温泉宿泊施設が結構乱立しているように見えました。
営業しているいないはあるでしょうが…
▼鬱蒼とした樹木に隠れるように白壁の建物があり、灯りがついていなかったら廃墟じゃないかと思える謎の荒涼感がありました。
不思議だったのが、これだけ色々と建物がありながら賑わい感がなく、まだコロナ禍でもなかった頃の3連休だったのに、歩いてて少々怖い感があった事でした。暗くなりつつあった時間帯のせいだったかもしれませんが…
▼ここもそんな荒涼感に溢れたところで、急に人里離れた所へ引き込まれそうな感覚を覚えました。森のような所の傍にあるからでしょうか。
▼湯っ歩の里の真ん前まで来ました。
行きたかった…
ですが、仕方ないですね。閉店が想定外に早くて。
▼この辺りはコンビニがある気がしなかったので、この成田商店という酒屋兼商店がコンビニ代わりのようなものでした。
宿泊するホテルに晩御飯がない場合は、特にここでの調達が必要になると思われ、付近歩いてみても飲食店もあまり見つけられませんでした。
▼川とそのリバーサイドで形成されるエリアの生み出した妙、そんな感じの街並みでした。
▼門前へ戻って来て、ホテルへ到着。
この「常盤ホテル」というのが、この時宿泊させて頂いたお宿でした。
なかなかリーズナブルで、なかなかいい感じのお宿でした。
その辺の様子は、次の記事にて。