大分県別府市、大分/別府① 地獄の一丁目、ワニが待つ沼につづく、別府市第2弾です。
(2017年11月当時)
▼前回記事では、鉄輪の地獄エリアの中でも特に「鬼山地獄」のワニをメインにお届けしてきましたが、今回はこれを出て、いろんな「地獄」の訪問となります。
まずはここ「白池地獄」です。
「国指定名勝」とありました。
これだけだと、ただのお寺の山門的なものですが、前の鬼山地獄で買ったチケットで、とにかく入っていきます。
▼白池地獄の内部ですが、鬼山地獄と違っていて、日本庭園的な雰囲気に溢れていました。
この先何かあるんだろうか?と思いつつ進んでいきます。
▼庭園スペースに県指定重要文化財「向原石巾童(むかいばらせきどう)」(最後の字が巾偏に童です)というものがありました。
灯篭のようなものですが、灯りの部分に地蔵が入っているものです。
▼池がありましたが、淡水熱帯魚の養魚池になっていました。
魚が泳いでいたのがうっすらと見えました。
熱帯魚がこんな所で養育されているという事は…水が温かいからで、やはり地獄の要素な訳ですね。
▼入ると日本庭園だった白池地獄ですが、ここのウリはこの温熱利用の「熱帯魚館」でした。
単に熱帯魚ではありません、入ってからが色々衝撃でした。
▼熱帯魚館に入るなり「人食魚ピラニア・ナッテリ」の表示でした!
しかしこんな小さい、かわいらしそうな風貌で人食魚とは…という感じですね。そこらの熱帯魚と変わらんのに…と思いながら見ていました。
説明書きがすごいですね「人間などは 5分でかみ殺す」とハッキリ書いてありました。
しかしこのピラニア・ナッテリーは普通に販売され飼育され、そして普段は臆病すぎるぐらい臆病で、たやすく捕食もされるというのだから、何とも不思議な限りでした。
それにしてもこのピラニアの群れ、まさに”ピラニア軍団”です。
ピラニア軍団というのは、1975(昭和50)年頃に当時の東映大部屋俳優で結成されたもので、悪役からその後名を上げた方々もおられ、川谷拓三さんを筆頭に、室田日出男さん、志賀勝さんなど悪役以外でも個性を発揮した面々でした、時代的にさすがに物故者が多くなりましたが…。
▼お次はピラルク。
こっちは巨大魚で、3m以上になるといわれ、大きさだけですごい魚ですが、ピラニアのような人食いの要素?はなく、かなり繊細な魚で、捕食するのは主に小魚だという事でした。ピラニアは人も牛馬も殺すみたいなことを書いていましたが、それとは全然違うようです。
▼ここからが「白池地獄」らしさを見た、というところでしょうか。
白い温泉です。
どうやってこんな色のお湯になるんだ?というものですが、噴出時は無色透明ですが「池に落ちて温度と圧力の低下により」"自然に"青白色に変化するのだそうです。自然って実に不思議なものですね~。
▼やはり青白き温泉でしたが、湯煙に地獄っぽさありでした。
水面がとてもきれいでしたが、青空とのコントラストがあるようなないような不思議な感じでした。
▼○○地獄は他にも色々ある訳ですが、全部めぐる時間がなかったのと、各々それなりに距離があって、全部を歩いて行ける訳ではなく、金龍地獄は入れなかったり諸々で、鉄輪温泉周りを歩き進む事としました。そしてここは「いでゆ坂」。
▼上人湯
というのがありました。
誰でも入れるのではなく、地元の組合員と入浴札を買った(向かいのお店で100円で購入するようです)方だけしか入れない、と、どこかに書いてありました。
ちょっとここはスルーしました。すごい狭い温泉は個人的にあまり好きではないので…。
▼地獄蒸し工房
なんてのもありました。
▼飲泉場
という事で、熱湯の飲泉場です。
柄杓と紙コップを使ってください、とありました。
▼鉄輪温泉の案内図へ。
右半分に赤字で色々書かれているのは大抵、各種の○○地獄です。
▼みなとや
という旅館がありました。
昭和感満載の雰囲気でした。
色々調べましたが、とにかくやってるのかやってないのかよく分かりませんでした。
閉館とも書いてなければ、口コミもゼロで、手掛かりなしでした。
▼またまた昭和感?ですが、ヤングセンターというこの看板、デザインは新しそうですが、絵のセンスが昭和っぽくて、いわゆる「おつ」な感じ?のイラストが…。
ここは当時、現役の宿泊施設でしたが…
2020(令和2)年3月末をもって閉館してしまったといいます。
▼上の写真の向こうに見えていた「ヤング劇場」です。
ヤングセンターの構成のひとつですが、ヤングセンターは1953(昭和28)年に創業したという老舗で、宿泊者はこの公演を見れたといい、温泉宿の大衆演劇というものですね。
ヤングセンターの閉館に伴い、ここの灯も消えてしまいました…。
▼あるたばこ屋の店先に繋がれていた犬です。
最近はもう、こんな風に外で繋がれて飼われている犬も少なくなりました…
それにしてもこのカメラ目線がイイネ!すぎました。
▼坂道に沿い、趣のある店が続いていました。
▼地獄原温泉
というのがありました、名前がインパクトありすぎでしたが・明治初めからある共同湯だそうです。
ここもまた近くで100円出して札買って入る方式のようでした。
▼街なか歩いているうちに山の上を眺めたら、山のてっぺんにお城がありました。
別府にこんな城あったっけ??と思い調べてみたら「貴船城」という山城でした。
平安末期に源頼朝の叔父にあたる為朝が砦を築いたという事に基づき、1957(昭和32)年に復元されたといいます。
▼大分交通の鉄輪温泉バス停がありました。
行きの時にやってきた亀の井バスと比べると随分規模が小さいながら、ただのバス停でなく、駐車場もあれば、屋内型の待合スペースもありました。やはり鉄輪自体が別府の中でターミナル的な位置づけにあるという事でしょうね。
▼こんな猫がいました。
きれいですね、野良猫ではないのかな。
▼むし湯広場
という所へ来ました。
蒸し湯をやったのも別府の大きな思い出のひとつでした。
左側には、一遍湯かけ上人という一遍上人像がありました。鉄輪の蒸し湯温泉は一遍上人が全国布教のさなか、別府を訪ねた際に礎をつくったといわれている事から、先の上人湯もそうですが、上人○○は数多く、右側は鉄輪蒸し湯温泉跡です。
▼という事でやって来ました「鉄輪むし湯」です。
この無料の「足蒸し」に入ってみます!
▼足蒸し…手前の木製椅子に座って…
見ただけではよく分からないので、利用方法を読みながら進めました。
両サイドで丸くなってる木枠の手前が蓋で開くようになっていて、それを開けて足を突っ込む訳ですね。
足の下半分がまぁ見事にホッカホカしてきました。
▼足蒸し湯の真向かいにある、この鉄輪むし湯の方も入ってきました。
普通の温泉の方は別府温泉で入ってきたので…という事で。
長きにわたり?!多くの写真と共にお送りしてきましたが、別府の旅、この辺りで区切りにしたいと思います。
地獄にワニにピラニアに多数の温泉に…別府は見どころありすぎでした。