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追悼、千葉真一さん

さる8月19日、俳優の千葉真一さん死去、の文字が飛び込んできて我が目を疑いました。

え?

ぇぇ?

ええええええええええええええ!!!!!!

なぐらいに。

故人にこう書くのは大変失礼かもしれませんがあえて「千葉ちゃん」と書かせてください。

 

ここでは、そんな千葉ちゃんのドラマで個人的に(あくまで個人的に)特に印象的だった現代アクション4部作を、撮った写真(TVから・笑)とともにお送りしたいと思いす。

 

千葉ちゃんといえば…

説明不要の日本を代表するアクションスターな訳で、

古くは「キイハンター」があまりに有名ですが、このドラマはほとんど本編を見た事がなかったので、今回は特に以下の4部作に焦点を当てて故人を偲んでいきたいと思います。

 

「ザ・ボディガード」(1974)

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千葉アクション4部作(と勝手に呼んでいる一連の現代アクションもの)の初作で、民間の身辺警護会社「ザ・ボディガード」のメンバーでリーダー格の鷲見秀介役で主演。

ある砂漠の国で友人が殺され、その家族を救う為の正当防衛ながら相手を殺してしまい、東京国際空港へ護送され処刑寸前のところを「ザ・ボディガード」のオーナー(演:西村晃)に拾われてメンバーになるというもので、毎回起こる事件に対して策を練りつつ得意のアクションで解決していくというものです。

香港マカオでのロケが敢行されたり、昭和40年代のドラマにしては制作費がかかっているのでは?と思わされました。

共演者は目黒祐樹、千葉治郎、志穂美悦子西村晃…といった面々です。

 

「ザ[E:#x2605]ゴリラ7」(1975)

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「ザ・ボディガード」の半年後に放映された千葉アクションの第2作。

ここでは風見大介役で、彼がキイハンターで演じた「風間信介」に酷似しているのはオマージュかも。

ここでの団体名であるゴリラ7の”ゴリラ”とは「フランスの大統領護衛官」に親しみを込めて呼ばれた愛称のようなもので、ゴリラのような雄叫びを上げて勇猛果敢に立ち向かう姿勢にも掛かっています。

前作の鷲見の様な殺人者を引きずる役柄よりは、命を懸ける男ではあるがカラッとしたキャラであり、4部作中でもっとも明るい役柄といって良いかと思います。それだけに千葉ちゃんのハードだけでなくコミカルな面も結構出ていたと思います。

また集団アクションの要素や知略的な部分も見受けられ、4部作で最も娯楽作品として楽しめる造りだったかなと思います。

共演者は、にしきのあきら、目黒祐樹、千葉治郎、志穂美悦子、マリア・エリザベス(のちの森マリア)、夏八木勲中丸忠雄…といった面々です。

実質的な雇い主がいるのは前作フォーマットの踏襲で、西村氏に代わり中丸氏が演じており、前作ではいなかった相棒格に夏八木氏が起用され、素晴らしいコンビネーションを見せています。

そして民間会社なので依頼主から毎回金をもらうはずのところ、結局失敗して貰えなかったり、成功しても経費で大赤字になったりして、オーナーの中丸氏が毎回嘆いてのエンドがお約束でした。

 

燃える捜査網」(1975-76)

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それまでは民間会社でのボディガードや護衛・救出的なチームの役どころでしたが、ここでは刑事(大神史郎)役です。

意外にも、千葉ちゃんの連ドラの刑事役って本作と次の大非常線くらいしかないと思います。

刑事といっても、正式な刑事ではなく、刑事に欠員がないなどで刑事志望がありながら刑事になれない警察官たちがチームを組んで事件にあたるというもので、千葉ちゃんは普段は所轄の警務課長の立場で、デスクに座って回ってくる書類のハンコを押しているだけのような閑職っぽい立場に身をやつしている、というもので普段はこの職務を果たし、休暇時のみ捜査官としてチームで活動している、という設定です。

共演陣は、谷隼人志穂美悦子佐藤蛾次郎(以上、仲間の捜査官)、彼らを動かす警部補役に金子信雄、その大もとの刑事部長に神山繁といった面々です。

本作の捜査活動でキャンピングカーが出てきますが、これは千葉ちゃんの自前だとか。

前2作は2クール放映されましたが、本作は14回で終了し、直後に放送された大非常線と合わせて2クールの格好となっています。

 

「大非常線」(1976)

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燃える捜査網」につづく刑事ドラマで、警視庁捜査五課、通称デンジャーという架空の組織で活躍する刑事たちのドラマで、今度は根っからの警察官役です。その捜査五課の「チーフ」こと五代正弘役を演じている4部作の最終作で、わずか10回の放送で終了してしまいました。

千葉アクション全開のハードボイルドアクションかと思いきや、もちろん千葉ちゃんのアクションはメインではあるものの、割にストーリー性も高く、またまた意外にも「太陽にほえろ!」のようなハッピーエンド的なラストも多く、またまたまた千葉ちゃんの登場しない回やかなり脇に回って少ししか出ない回など、他の刑事でストーリーを回している機会も結構あった作品でした。

これは当時の千葉ちゃんの多忙ぶりからの措置と思われますが、他の刑事たちにスポットを当てる事で、ストーリーに厚みを持たせており、もっと評価されても良いかと思いました。

共演陣は仲間の刑事に川地民夫谷隼人大門正明ひし美ゆり子志穂美悦子、井上誠吾

と、ここまで4部作での千葉ちゃんの役柄を中心に追悼かねがねお届けしました。

勿論この後の「柳生一族の陰謀」「影の軍団」など代表作は出てくるわけですが、やはり千葉ちゃんは我々のヒーローだ、

ということはここではっきり書いておきたいと思います。

 

合掌。