佐賀県唐津市、佐賀/唐津① 唐津城へのみちにつづく唐津市第2弾です。
(2010年9月当時)
として重厚な屋根を伴った神社の山門らしきものがありましたが、これはナント現役の旅館です。
慶長7(1602)年に初代藩主・寺沢公が名護屋城の解体資材を利用して唐津城を築城した折に、藩の家老宅の門として使われたとされています。
▼唐津城跡の敷地内に本格的に入っていきます。
ここは「御住居・学問所」とありました。
この石垣の南側は、城の中枢的なエリアで藩主の住居や藩庁が置かれた二ノ丸にあたります。という事で中心的な所まで来ました。
▼石垣が並び、松並木が続いたこのような道を進んでいきます。
▼唐津城
としての説明板があります。
唐津城は平山城で、本丸が山城かつ水城という特殊なもので、二ノ丸三ノ丸は平城という連郭式の平山城という訳です。
当初は天守閣がなく、天守台のみのお城であったようで、現在の天守は模擬天守として造られたものです。
▼唐津城敷地内は、とにかく猫が多数いました。
しかもあまり警戒していないのか、結構カメラ目線で撮れましたし、すぐ逃げる事はほとんどありませんでした。よほど居心地の良い所なのか。なんなら猫見たさでここへ来ても良いのでは?というぐらいでした。
当時から10年経っているので、今も同様に猫たちがいるのかは分かりませんが…。
▼唐津城跡は舞鶴公園となっており、唐津城の別名は鶴舞城といわれています。
周囲約1kmの中に城郭がズラリとあり、また山城の部分でもあり、階段も多く見られました。
▼この大きな長い階段が大変印象的でした。
これを上っていくのはなかなか大変で…。
▼続いていく階段、暑い季節にはなかなか厳しいものがありました。
階段数は231段あるそうです。
しかしこの上りの時は知らなくて残念だったのが、有料でエスカレータがある、という事でした。知っていればこれを使わない手はなかったろうに…というところでした。9月初めでまだまだ暑かったのです。
▼このような藤棚のある階段もありました。
ここの藤は「佐賀名木100選」にも挙げられていますが、推定樹齢100年だそうです。
しかし藤って、根っこがこんなに重厚なものだったんですね。なかなか下部を見る事がなくて、当時としても今更でしたがビックリしました。
▼唐津城の塀周りですが、鉄砲を通す穴であろうものが見られました。
▼唐津城で印象的だったのは、長くて広い階段と、この高い石垣でした。とにかく壮大で、何度も見上げていました。
▼唐津城一之門です。
重厚な木製の門枠の両サイドに大きな石垣が配されていて、更に重厚感に満ち溢れた雰囲気でした。
▼階段をさんざん上がったので、見晴らしは素晴らしいものでした。
唐津の町が一望できるのもありますが、左上の写真にあるような唐津湾に浮かぶ「鳥島」を見る事もできます。
この鳥島は、唐津湾沖合約700mの地点に浮かぶ現在は無人島ですが、かつては料亭があったり、1950年代の炭鉱産業華やかなりし頃には、本土からここまで埋め立てをする計画まで持ち上がったそうです。炭鉱の衰退と共に頓挫したそうですが。
1966(昭和41)年に5層5階の模擬天守として築かれ、その際に門や櫓なども再建されています。歴史記録上、天守の存在が記されたものが一切なく、築城当初建築されていたら…の仮定形?で建築されたものだそうです。
それでも2017(平成29)年に続日本100名城に選出されているという、素晴らしいお城でもあります。
▼天守閣は入場料400円とありました。(団体割引あり)
この天守閣はその後、2017年にリニューアルされているので、これはそれ以前の姿という事になります。
▼城内橋
という橋がありました。
唐津城敷地の半島部と九州の陸地を南北に結んだ橋で、欄干部分が木製の渋い佇まいで、良い形で描いているカーブも実に画になるものでした!
北から南へ橋を渡り切ると、対岸に唐津城が見える格好となり、「唐津城」の表示もあり、遠目に見る唐津城もなかなかの良い景色だなと感じたものでした。この方向で見た時に、橋より右(東)が松浦川で、左(西)が町田川の河口になります。
▼川には雰囲気たっぷりに渋い舟が停まっていて、屋形船っぽい船がありました。
▼こちらは橋詰めの唐津城側で、堤防が城郭の雰囲気で、また火の見櫓も建っていました。
▼看板文字冒頭やや見切れがありますが、
高島⇔唐津的航路 渡船待合所
とありました。
高島とはここから船で約10分の地点にある、人口300人ほどの小さな島ですが、「宝当神社」という縁起の良い名前、かつ参拝者の中に宝くじの高額当選者が出たことで話題になったといいます。
この待合所の建物が現存するのか、また機能しているのかググっても全くの不明です。自販機があったので当時は機能していたとは思いますが、10年前ですらこの様子でしたので。
▼ちとりはし
という橋がありました。
二重の眼鏡橋のようなものでしたが、長崎のそれのようにハッキリ二重には見えませんでした。
▼最後はこの写真ですが、
京町商店街
というアーケードつきの商店街です。
元々は街道筋の道であったとされ、1971(昭和46)年頃にアーケードが設置されて50年ほどになるようです。
シャッターの下りた店が目立ちつつも実に多彩なお店が営業している、とありました。
さて、ここまで唐津城を中心にお送りしてきましたが、唐津は佐賀県でも屈指の城下町で、そういう面での見応えある町であり、またそこには猫が多数いて、そこがまた思い出深いものがありました。もう10年前の姿になるので、現在どれほど当時の姿をとどめているのか分かりませんが、唐津に行ってみたい方の御参考になれば幸甚というものです。