島根/安来 かつての栄華を垣間見
に続く安来市の旅です。
(2019年5月当時)
▼前回の安来市記事は、市内の中心地であるJR安来駅周辺の街めぐりでしたが、今回は旧・安来市外のエリアをお送りします。
という事で、今回の旅の起点は「広瀬バスターミナル」です。
ここは旧・能義(のぎ)郡広瀬町という郡部で、平成の大合併により安来市になったところで、個人的にはじめてこの地に来たのが1991(平成3)年の事でしたが、当時はバリバリの広瀬町でした(笑)が、ほぼそれ以来実に28年ぶりにここへ来ました。
この広瀬は、鉄道駅などなくバスだけが公共交通機関ですが、JR安来駅から「安来市コミュニティ・イエローバス」(ここに写っている文字通り黄色いバスですね)で約30分・200円で着きます。「広瀬」と聞いてもあまりなじみがないと思いますが、お城好きな方には「月山富田城のある所」といえばあまりに有名かと思います。(ただし時間がなくて富田城は遠くから覗いた程度でした)
バスの本数については30分後に来ることもあれば1時間半後になる事もあり、よくよく時刻表をチェックしておく必要があります。行き着くのもそうですが、帰りバス時刻表をしっかり確認しておく方が大事と思います。(この時は実際はここではなく他の所から帰りましたが…)
28年前はバスではなくバイクで行ったので、ここへは寄り付かず、このバスセンターは初めて見ましたが、おそらく当時でも結構年季が入っていたのでは?というぐらい年季モノでした。この旧広瀬町内では交通の中心ターミナルであると思います。
ターミナル待合所の建物前面をよく見たら…
「出雲広瀬駅」と文字が打たれていたのが窺えました。
ここは一畑電気鉄道バス路線のターミナル駅だった訳で、それ以前は「広瀬鉄道」として1928(昭和3)年に開業し、やがては一畑へ移り1960(昭和35)年に廃止となっています。
そんな広瀬ですが、令和最初の日にここから歩き始めました。
▼広瀬バスターミナルから左側は左向き目線、右側は右向き目線とそれぞれなっています。実質的な旧・広瀬町中心地前の街並みはこんな感じ、というところです。昔ながらの商店と人家がミックスして立ち並んでいる感じでした。
▼両車線の間に線がないほどの生活道路的なバスターミナル前通りですが、こんな所をバスは通っていきます。歩道が緑でやや広めに区画されていますがガードレールはありません。家も○○屋さんもごった煮で同居している通りでした。
▼先ほどは生活感のある一角でしたが、こんな和風建築の素晴らしいエリアもありました。左側など2階部の低いいわゆる「つし二階」というものですね。
▼旧・広瀬町のマンホールです。
町の木マツと町の花ツツジで構成され、真ん中は当時の広瀬町章が据えられたものでした。
▼レトロな雰囲気の事務用品店が目を惹きますが、建物もどれも素晴らしく石州瓦も印象的でした。
▼かの名城「月山富田城」が見えてきました。
これから他の方面へ歩く予定があって、あの山の上までは行けない!となってここから見るにとどめました。足がないのはこういう時に辛いものですね。せめて自転車でもあれば、というところでした。
同じように「道の駅・広瀬富田城」というのもわずか1kmではありましたが、1km行くという事は1km返ってこなくてはならない!となり断念しました。時間と足がないのはしんどい、という事ですね。
ここで一旦切って、次記事で次のステージへ行きます!