続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

石川/小松② 寺町と芦城公園あたり

石川県小松市石川/小松① 歌舞伎と商店街と寺の町につづく小松市の旅第2弾です。(2016年11月当時)

 

▼前回の完全なる続きですが、寺町に入りまたまたお寺です。

今度は「真行寺」という真宗大谷派のお寺です。

1485年創建という歴史あるお寺で、梵鐘は1690年鋳造のものが残っているというすばらしいものです。

また説明板の左下に「こまつ」とひらがなで構成されたカブキのお面は素晴らしいですね、あちこちで見られますが。

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▼お次は「建聖寺(けんしょうじ)」という曹洞宗のお寺です。

1568年創建のやはり歴史あるお寺で、真行寺同様に褐色の屋根瓦で、島根県の石州瓦のような瓦でした。地蔵さんと思われる石像に防止と服が着せられていたのがなんともかわいらしかったです。

このお寺では、小松市指定文化財として芭蕉木像」「仏涅槃図」が挙げられていました。松尾芭蕉は1689年に小松に滞在し、ここに宿泊したといわれています。

入口の門はピカピカでしたが、中の建物は対照的にかなり渋かったです。

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▼一連の寺院群を抜け出て、街の方へ。

長く続くこの川の見晴らしがなかなか素晴らしかったです。

この川はJR小松駅の北西部を東西に流れている「九龍橋川」という川です。九頭竜(くずりゅう)ではなく「九龍」です。といっても香港みたいなクーロンではありません(笑)

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▼九龍橋川に架かる橋として、明治橋や安斉橋という橋に来ました。他にも昭和橋という橋も同じ川に架かっているといいます。大正橋はないようですが…。

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▼こちらは「絵本館ホール 夢の本棚」とありました。

建物が登録有形文化財という素晴らしいものでした。かつて銀行であった建物のようですが、中は少数の客席をもつホールがあったり、貸し部屋があったりして、また螺旋階段があったりもします。

「松居直コレクション」とありました。あれ一字たりない??とかふと思いましたが、松居直美ではなく、松居直で正解でした。松居直(ただし)先生という方と小松市とでできた縁が基になっているのですが、この建物の本館にあたる「空とこども絵本館」の開館にあたり講演会をこの方に是非ともという事で実現した事が始まりだそうです。

以後、この松居先生が自らの蔵書を絵本館に寄贈し、このホールに収蔵するようになったといいます。

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京町会館という立派な会館がありました。

町内会の会館にしては豪華で立派なように感じました。

その会館の傍らには「京町」についての説明がありました。

小松城大手門に続く道は中心地として早くから賑わい、宿駅・小松の中心として本陣や旅籠が配されていたといいます。またこの近くの京町交差点あたりは高札場があったといい、往時の栄華を偲ばせる一帯である事を物語っていました。

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芦城公園という大きな公園へ来ました。芦城は「ろじょう」と読みます。

ここは小松城三の丸跡地で、明治初期に小松城が取り壊され跡地が民間へ売り払われていく中で、公園として残したいという住民の願い1906(明治39)年に芦城公園と名づけられたといいます。

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▼公園のど真ん中でデカデカと鎮座しているのがこの木です。この木何の木気になる木を地でいくような雰囲気ではないでしょうか。

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▼公園の一角にある小松市立本陣記念美術館」です。

このユニークは建物は、あの黒川紀章氏が設計したものといい、1990(平成2)年に開館しています。

本陣記念館とありますが、ここに小松宿の本陣があったというのではなく、本陣甚一という人物がコレクションの数々を寄贈し、ここに収蔵されているものて、その人物の名字から「本陣」記念館となっているものです。何も知らなかったら、ここが本陣跡か…と思って訪ねたでしょうね。この時の自分がまさにそうでしたから。

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▼これも芦城公園内ですが、藤棚がありました。

春先に行ければ良かったのですが、真反対の秋の訪問でこんな感じでした。

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▼公園内には池もありました。

庭園美というか水面に映える木々がなかなか画になる風景でした。

橋や通路など周辺の様子も池の美しさに華を添えていたように感じました。

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▼公園内にあったこの銅像「前田利常公」像です。

前田利常(1594-1648)は、加賀藩二代目藩主で前田利家の息子にあたる人物です。初代藩主は兄(後に養父となる)の利長でしたが、短期間で隠居した為、その後30年余りにわたり藩の基盤づくりをしたのがこの利常になります。

利常は隠居城として小松城の拡張を行い、小松の産業発展に大きく寄与したとされ、金沢ではなくこの地に銅像が立っているようです。

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▼芦城公園を出て再び街なかへ。

この「やまきゅう」という建物は、山本久次商店というもので1930(昭和5)年築といわれ、近代建築の素晴らしい建物として残っているものです。

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小松芸術劇場うらら です。

立派な大きな建物で、演劇舞台や落語の寄席、小松名物の歌舞伎などが催されている小松の重要な芸術発信拠点です。

小松の町がどんな街か?それなりにお分かり頂けたかと思いますが、歌舞伎の街というのが大きな特徴といえると思います。歴史的な側面にもかなり触れる事もでき、そんな旅が好きな方にはうってつけの街だと思います。

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