続々トラベルとかナントカ

日本全792市を訪問した駅や旅の記録です

新潟/新発田 新発田城跡と取り壊されしもの

新潟県新発田市JR新発田駅からの歩き旅です。

(2010年9月当時)

▼2010年9月当時という事で、今からちょうど10年前の様子になります。

新発田へは2008年夏に初めて行って、その後2010・2012年と訪ねていますが、まともに旅らしい旅をしたといえるのはこの2010年当時のみでした。

新潟県の市の中心駅前の通りに多いのが、歩道のみ屋根のついた商店街なのですが、ここも御多分に漏れずという感じで、こんな風に長々と続いていました。

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▼その商店街の歩道アーケードの真下からのカットです。

「中央商店街」と表示がありました。

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新発田藩 札の辻跡

とありました。

新発田藩の高札場、つまり住民に決め事等を周知する場所がここにあったようです。

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▼「この場所に、新発田城「大手櫓」がありました」という説明板がありました。

1644年の絵図には既にこの櫓が確認できたため、それ以前にあったものと記されていました。

その後1668年、1719年と大火により焼失しながらも、その都度建てられたといいます。

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新発田市役所です。

コンクリート色そのまんまの渋い建物でした。

といっても、これは既に「旧・市役所」となりました。

1965(昭和40)年竣工で、50年以上市役所として勤め上げ、現在はその役目を終えています。そしてこの庁舎は解体され、現在は駐車場になっているといいます。

代わって2017(平成29)年1月より移転の形で新庁舎「ヨリネスしばた」として新生し、稼働を開始しています。

この時の訪問が2010(平成22)年でしたが、この時期に新庁舎の建設構想が纏められたというので、そういうのを後から知ると改めて感慨深い想いで、この写真を眺めてしまいます。今は亡き建物ですから…。

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新発田市民文化会館です。

これまた天然コンクリート色の渋い建物でした。

1980(昭和55)年に建設された、やはり長い歴史のある建物ですが、この施設は現役で稼働しているようです。

今年で開館40周年を迎える訳ですが、これを記念してNHKのど自慢が開催されるという事で、ことし11月15日(日)が予定されています。このコロナ禍でどうなるのか分かりませんが…

pid.nhk.or.jp

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県立新発田病院

とありましたが、この建物は当時既に立入禁止の柵が建てられていました。そして既にこの時には駅前の新しい場所へ移転(2006年)されていました。

この建物もすでに解体されアイネスしばた」という防災公園となったといいます。次々と今は亡き建物をupしている格好です。

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新発田城 大手中の門跡

なる大きな説明板がありました。

1598年に築城されたといい、現存建築のあるお城は新潟県内ではここだけだそうです。

また2006(平成18)年に日本百名城の31番目として選定されたお城でもあります。

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義士堀部安兵衛誕生の地

との碑がありました。

赤穂浪士の四十七士のひとりであり、中でも重要な人物ですが、ここで生まれたとは知りませんでした。また赤穂浪士の中でも随一の剣客だそうで。

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▼ちょっと視線を外して、こんな渋いクリーニング店の看板が!

新発田市の本拠を置くクリーニング会社のお店だそうです。

その下はいかにも昭和の看板という感じの牛乳販売店とおもわれるものでした。

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▼ようやく見えてきました。

新発田城の辰巳櫓です。

二重二階の櫓で木造にて2004(平成16)年に復元されたもので、これだけが一般公開されています。

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▼入口門とお堀とのカットと、門の単独カットです。

この本丸表門は1732年に再建されたものだそうですが、国の重要文化財に指定されています。

午前9時からの開門だそうで、早朝にここへ行ってたので、まだ開いていませんでした。

この城跡は敷地の殆どが陸上自衛隊の駐屯地という特殊な構造から、公開されるものも制限される格好になっています。

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▼こちらは旧二の丸櫓です。石垣のすぐ上の「なまこ壁」が印象的でした。

これも二層の建物ですが、これは復元されたものではなく、本丸表門と共に重要文化財に指定されています。

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▼建物を含まないお堀周りの様子です。

個人的には「きれいなお堀の城跡」という印象が強く、水面に建物や木がクッキリ映っている箇所が多かったように思いました。

また、建物ではメインともいうべき「三階櫓」(辰巳櫓と同じ2004年に木造復元)という三層の建物がありますが、これはこの時見れないまま去る事となりました。

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新発田駅から徒歩約20分とやや遠いですが、時間にゆとりがあれば是非に訪ねたい新発田城跡でした。